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ゆいしろ そう
2026-05-31 16:22:33
1086文字
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夢小説 ドルベさんに恋愛相談
「ちょ、ちょっと待ってくれ。
君はさっきから顔が近くないか」
「そんなことないですよぉ~?
で、次はここの部分がわからなくてですね」
「あまり深く聞かれると、さすがに」
「じゃあ、恋愛についてサクッと教えてもらえたら
それでいいので」
「急に雑になったな」
「だって私、ドルベさんになら何でも話せそうだし。
色々教えてほしいなぁって」
「うーむ
……
」
SNSを通じて、本の趣味が同じだと知り、
彼女とカフェで落ち合うことになった。
しかしいざ会ってみると、いきなり恋愛指南書を広げられ、
あれはどうだとか、男は何が好きだとか
そんな話ばかりをしてくる。
もしかして、私と会う口実を作りたかっただけだろうか。
何かが起こってしまう前に、帰った方が良さそうだ。
「えーっと、それでですね」
「すまない。用事を思い出した、そろそろ」
「う、やっぱり駄目かもしれない
……
ぐすっ」
突然泣き始める彼女に、気持ちがついていかない。
とりあえずハンカチを差し出し、彼女に渡す。
せめて泣き止むまでは、話を聞いた方が良さそうだ。
「悩みでもあるのか。考え込むのは良くない」
「実は好きな人がいて」
「そういうことか」
「あの人は天邪鬼だし、何考えているかわからないし、
そもそも私を好きになるわけもないし」
「それで? 君はその好きな人と、どうなりたいんだ」
「あわよくば両想いになれたらなぁ、とか?」
「私からアドバイスすることはない。
むしろ君の思うように彼と」
「ドルベさんのお知り合いだと聞いて。
これはチャンスではと」
「知り合いだと? 名前は」
「ベクターさんですよ」
「べっ、ベクターだと!?」
予想外な名前が出てきて、つい椅子から立ち上がってしまう。
よりによって、その男が好きとは。
どういう神経を
……
いや、彼女の趣味に
とやかく言うのは良くないか、一旦落ち着こう。
動揺を隠せないままに、席に着き直す。
「そんなにヤバい感じします? ですよねー。
でもいつも面白くて飽きないし、声も素敵で、
振る舞いも男らしくて、いつも自信満々なところとか」
「そうか」
しかし万が一、彼女がベクターに告白をしたとして、
果たして彼女は幸せになれるのだろうか。
「そういえば、用事あったんでしたっけ。
すみません、引き止めてしまって」
「ああ、今日は帰ろう。次はいつにしようか」
「へ?」
「君の悩みを聞くくらいなら、できるからな」
「本当ですか!? やっぱりドルベさん優しい、だいすき♪」
決して阻止するつもりはないが、彼女の素直さが心配になる。
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