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ortensia
2026-05-30 02:17:23
987文字
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傭リ
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荘園時空よーり。
付き合ってるのか分からないが()付き合ってま直ぐくらいで傭がリに振り回されてるみたいな。
ノックもなしに、自室として割り当てられた部屋が開け放たれる。本当になんの躊躇いもない。これでこの男は自分を紳士だとのたまう。
「おまえなあ。急に来るなよ。」
軍に所属していればこんな事よくある場面だ。しかしそうじゃない所ならば、そうだと分からせてほしいものだが。
「急じゃなければどうしろと言うのです。」
挙句こんな屁理屈のような事まで言って来る。まったくもって紳士ではなかろうもんよ。
つかつかとそのまま部屋に入り込んで、勝手にベッドに寝そべった。寝るならなんで自分の部屋で寝ない。
「あるだろ、手段なんて。事前に約束を取り付けるとか。」
言っても男は聞いているのかいないのか、上着も脱がずにごろごろしている。
仕方ないので座っていた椅子から立ち上がり、男に近付いて上着に手を掛ける。本人の代わりに脱がせてやって、コート掛けにも掛けてやる。帽子も。
それをちっとも手伝わずに脱力した体でこちらを目で追い、だらけた紳士は言う。
「そんなの、急に来たくなったら、やっぱり来るしかないじゃないですか!」
子供の屁理屈のような事を言う。立派な主張のように、さも真っ当なように。
しかも、来たら来たで、こっちが拒絶しないことに対して、全幅の信頼を置いているようだ。
「
……
分かった分かった。」
「あはは!」
折れてやれば機嫌よく笑う。高慢に。
「時代が進めば、急に来たくなった事を、急に伝えられる手段ができますよ。」
「なんだ?電話でも持ち運ぼうってか?」
「それも含め、他にも手段ができる筈です。わたしがその場で絵を描き上げる様子すら見せられる。」
「
……
バルサーが何か言ったか?それとも隠者か?」
「別に、誰かに何かを聞いたわけではありませんよ。」
自分もこの男も、そういう事には詳しくない筈だ。だったら、この芸術家の豊かな想像力によるものであろうか。
「だから、その時代迄の辛抱ですよ!」
ぐいと長い腕を伸ばされちゃ、あっという間にその中に取り込まれる。
一緒になって横になった寝台は、決して温くはない。
「
……
せめて開ける前に扉を叩いてくれないか?」
「嫌でーす!」
元気な返事は、扉が開け放たれる前であっても、この男への警戒を、この男の事を考えているようにと念を押していた。だからそのうち、突然開けられる扉に驚かなくなるのだろう、直ぐに。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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