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ozuru05aki23
2026-05-31 11:00:00
1075文字
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隣に在ると僕は告ぐ
2026/5/31 悠アキプチ@大阪 オンライン・オフライン 同時開催ペーパーラリー「オンの背中も、オフの隣も。」
現地ではポストカードで配っています。
ちょっとだけ現地よりもニュアンスが違うかも!?
(合言葉は、本文の最後に記載しています)
曖昧な季節が今年も始まった。暦の上ではもう冬とは呼べず、けれど肌寒さが残り続ける季節の風が頬を撫でる。風にあおられて髪に付いた花びらを、あたたかい指が掬った。視線をそちらにやれば、その穏やかなエメラルドの瞳が、花ではなく自分を見つめていたことに気が付いた。
そこから感じる甘さがどうにも落ち着かない。心が温かくなるのと同時に、どうしようもなく焦らされた気分になった。
「絶対に、知らなくていい感情だったよ」
零したのはそんな言葉だった。胸の奥で静かに膨らんだものは決して綺麗なものだけではない。煌めくような感情の裏に仄暗さがあるように、いろんな感情がごちゃ混ぜになって、こびり付いて消せやしない。唐突な話の前にも、こちらの声に耳を傾けてくれる優しさに愛しさが込み上げた。あぁほら、勘違いしてしまいそうになるくらいに、彼は僕に甘い。
「超厄介だと思わない?好きなんて感情はさ」
愛してほしい、特別で在りたいと願うなんて、ずいぶん身勝手だ。自分のうちにそんなものがあるなんて、少し前まで考えたこともなかった。それなのに、もう見ないふりは出来ないくらいまでに膨れ上がっている。今のままじゃ足りないだなんて──これこそ、人は欲望というのかもしれない。
「それで、何故僕にその話を?」
「だって僕がもう限界なんだもん」
蕾がいつの間にか芽吹いて、一気に花を咲かせたみたいに。この間まで感じていなかった春の気配が、一気に花吹雪とともに零れ落ちるように。だから、追い付かない感情を処理したかった。春ってとっても短い季節だしね。
「好きになっちゃった。だから思い切り振ってほしくて」
手にしていたいつもの苦いジュースを口に含むと、慣れた苦味が口の中に広がった。数多が苦手とする味は、自分にとっては、たまに欲しくなる手放せないものになっている。
この苦さが、きっと傷ついた自分の心に寄り添ってくれるだろう。だから盛大に振られたとしてもきっと飲み干してしまえるだろうと。それなのに、黙って聞いていたアキラは笑った。ゆっくりと、静かな声が耳を打つ。少し冷えた空気の中で、それはなによりも温かだった。
「その欲望は
……
それはきっと君だけのものじゃないよ」
「
……
え?」
だから今度は僕から問いかける、と言う。きっと君と答えは同じだと。僕が目を見開いて固まっているのをひどく面白そうに、嬉しそうに笑いながら問うてきた。
「君の恋は何処にある?」
花吹雪が、舞う。白い花びらが、頬の色を映して──ふんわりとやさしく色付いた。
合言葉:ゴーヤジュース
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