なにが6月中公開だバカタレ
ホンダラ~カンダラ~グタグタソワカ
……
人々の群れが聞き慣れない呪言を唱え、お堂を取り囲んでいる。小さな集落だと思っていたが、ここに集まった人数は利吉の想像を遥かに超えていた。
「利吉さぁん
……ぼくたちどうなっちゃうんですかぁ
……?」
「誰のせいで
……誰のせいで
……!」
そのお堂に閉じ込められた利吉と小松田は、薄い白地の着物を身に着け、中央に敷かれた布団の上で向かい合う。ここから無事に脱出するには、たった一つの方法しかない。
「いつもとしてること一緒ですしぃ
……もうしちゃいましょ?」
「いや、君なぁ
……っ!」
だがちょっとこう、ムードを大切にしたい部分もある年頃の利吉にとって、それは許しがたい行為であった。
(あのことがなければさっさとこんな場所立ち去るのに
……!)
利吉は苛立ちを隠さず、ガリガリと頭を掻いた。
本日、忍術学園の学園長、大川平次渦正から利吉に言い渡された忍務は警護だった。誰の警護か、聞く前からなんとなく察しはついている。客である自分に茶を浴びせたくせに、のんきな顔で隣に座っているヘッポコ事務員小松田秀作。彼女が使いに出されるとき、大抵呼び出されるのは自分だからだ。
「というわけで、小松田くんにはおつかいを頼む。ついでに休みを取って二、三日ゆっくりしてきなさい」
「はぁ、ぼくは構いませんが、利吉さんはお暇なんですか?」
「
……忍務だから。暇じゃないから」
行き先は、大人の足で何の支障もなく向かって往復一日ほど。余程のことがない限りは、日暮れまでに帰って来られる距離だ。
だが余程のことが起きるとしか思えないのが小松田である。道に迷い財布を落とし人に騙され
……考えればきりのないトラブルが多発するだろう。
学園長、並びに教師たちも、それは承知の上である。だが今回も全学年を巻き込んだ大騒動の真っ最中。手の空いている者はおらず、それならばと仕方なく、本当に仕方なく小松田に白羽の矢が立った。
とはいえなんのフォローもなく向かわせるのも不安である。なんだかんだ、教師たちは小松田が心配なのだ。では、と一年は組実技担当教諭の山田伝蔵が提案した。ちょうど今学園に来ている息子の利吉を警護につけてはどうだろうか。それを聞いた他の教師たちも、利吉くんなら安心ですねとホッとした様子だ。
そんなわけでたった今話を聞かされた利吉は、次の休みには必ず父を縄で縛ってでも実家へ連れ帰ると決意した。
小松田の身支度を待つ間、利吉は門の前で待っていた。あいも変わらず、忍術学園は賑やかだ。生徒たちの笑い声や悲鳴、それに混じって金属音に火薬の匂い。確かにこの状態で小松田一人の警護に割ける人員は存在しない。
というよりも、小松田をお使いに出したのはこの状態の学園に、さらなる被害を出さないためかもしれない。その辺の事情は部外者である利吉が知るはずもないので、ただの予想だ。普段が普段であるし。
「利吉さぁん! おまたせしましたぁ~!」
「小松田くんそこ穴があるから気をつけて」
「穴? って、うわわ!?」
出発前から前途多難。小松田はこの荒れ果てた状態の校庭を特に注意もせず、またいつも通りの前方不注意で早々に躓き、生徒の掘った穴に落ちかける。仕方ないなあと落ちる寸前に小松田を抱え上げた利吉は、そのまま門をくぐって学園をあとにした。これ以上時間を無駄にしたくないためであって、他意はない。ないったらない。
「あはは、どうもすみません~。あのぉ、利吉さん? なんかいいことありました?」
「別になにも」
学園から出てしばらく歩き、平地に小松田を下ろした。ここならさすがの小松田でも転ぶことはないだろう。そうはいっても油断できないのが小松田という人間である。利吉はなるべく距離を開けないように、小松田の後ろを歩く。すると突然小松田が走り出した。油断も隙もあったもんじゃない。
くるりと振り返った小松田が、少し先に見える小屋を指さす。
「利吉さん! あそこのお団子屋さん美味しいってしんべヱくんが教えてくれたんですよぉ~! 少し寄っていきませんか?」
「あのなあ、まだ学園でたばかりじゃないか」
「まあまあ、そんなこといわずに! 利吉さんと一緒に食べたいな~って思ってたんです」
「
……ったく、しょうがない。食べたらすぐ出るよ」
まあ時間はあるんだ。ゆっくり行けばいいかと思い直した利吉は、確かに美味い団子を食べつつぼんやりと隣を見る。子供かと思うくらいに頬をパンパンにした小松田が、ニコニコ笑っている。一年は組のアイツらと変わらないなと、頬をぷにっと摘んだ。
「ほよっ、んも~やめてくださいっ」
「
……ふはっ」
怒ってますます頬をふくらませる小松田に、これ伸ばしたらどこまで伸びるんだろうと頬を摘んだまま、利吉は笑った。
「美味しかったですね~!」
上機嫌な小松田が利吉の隣を歩く。スキップでもしだしそうなほどの軽い足取りだ。なにがそんなに嬉しいのか、にこにこと笑ったまま利吉を見る。
「えへへ、なんだかデートみたいですね」
「なっ
……」
仕事の途中だろ、そんな浮ついた気分でいるもんじゃない。第一、一緒に歩いて団子を食べただけだ。デートってほどのことでもないじゃないか。今までだって別に、食事くらい一緒にしてるだろ。これだから都育ちは。利吉は悶々としながら、今度の休日にでもしっかりとデートってものを教えてやろうかと考える。別に間違いを訂正してやりたいだけで他意はない。
そんな利吉を気にもせず、小松田は上機嫌で先を行く。そこがちょうど崩れやすい崖であるとかを考えもしないで。
ガラ
……ガラ、と小石の転がる音がして、利吉は咄嗟に手を伸ばした。だがもう遅い。
「ほへっ?」
「小松田くん!!」
小松田の立っている地面に、見事なヒビが入る。それと同時に、崩れた土と共に小松田の身体が流れるように崖下へ滑り落ちていく。ああもう、いつもこれだ! 利吉は舌打ちしながら強く地面を蹴った。
受け身の体勢すら取る気のない小松田の身体を抱きとめ、崩れる崖を避けながら山肌に一本せり出している木に飛び移る。腕の中の小松田は何もわかっていない顔で呆けていたが、チラリと周りを見てやっと自分の状況を把握したようだ。今更顔色が悪くなってくる。
「た、たすかりましたぁ~!!」
「こまつだくんくび
……くびしまってる
……」
遠慮なしに首元へ抱きついてくる小松田を引き剥がし、さて崖上に戻ろうかと足元に力を込めたとき、嫌な音がした。
ミシミシ
……、その音は自分の真横からする。ここから跳び上がっても、おそらく結果は同じだろう。小松田を抱きとめる腕にぐっと力を込めた。
「利吉さん、これなんの音ですか?」
「
……、舌を噛むなよ
……っ!」
「えっ? うわわわわわ!?」
二人は崩れる壁ごと崖下へ落ちていった。
(こんなところに集落が
……?)
運の良いことに、大きめの木に引っかかる形で地面への激突を避けた利吉は、警戒したまま周囲を見渡した。崖下に広がっていたのは鬱蒼とした森。その木々に隠れるように、ポツポツと建物があった。周囲にいるのは住人であろう。
おかしい。旅人や山賊さえ避けると言われているこの森に、集落があるなどと聞いたこともない。
(いつまでもここにいられないし、少し探るか
……)
「あの~利吉さん? どこかお怪我されました?」
「小松田くんシッ!」
「なんでです
……ひっ! 毛虫!」
「あっコラ!」
ベキベキベキベキ!!
腕の中の小松田が暴れたせいなのか、それとも元から弱っていたのか。木の枝がへし折れ、二人揃って地面へ落ちた。今日は落ちてばっかりだ。それもこれも全部小松田のせいだと利吉は思った。
「~~~~っ!! 小松田くんのせいで落ちちゃっただろっ!!」
「ひ~~ん! すみません~!!」
思わず声を荒げて叫ぶ利吉は、ギクリとして動きを止めた。
小松田から視線を外せば、揃いの粗末な白い着物を身に着けた者たちが二人を囲んでいる。その中でも老齢な男が一人、口を開いた。
「
……ご無事ですか? こんな町外れの森で
……お二人は御夫婦でしょうか?」
「は? いえ、違いますが
……」
「そうですか
……今日はお二人でどちらまで?」
「ぼくたち学園長先生のおつかいで
……むぐっ?!」
(小松田くんは喋るんじゃない)
余計なことを言い出しそうな小松田の口を塞ぎ、利吉は相槌を打つ。相手が何を聞きたいのか、こちらへの敵意は。場合によっては即、この場を離れなくては。
老齢の男以外は口を開かず、ジロジロと無遠慮な視線を投げてくる。特に利吉の腕の中にいる小松田に対してだ。その視線から隠すように身を捩った利吉は、老齢な男に当たり障りの無い現状を伝える。
「二人揃っての休日なので、少し遠出をと思いまして。そうしたら先程の崖崩れに巻き込まれましてね。運よく木に引っかかって助かったところです」
「それはそれは。
……腕にお怪我されているようですね、もしよければ手当てしていかれませんか? ああ、申し遅れました。私はこの集落の代表を務めさせていただいている者です」
「有難いお話ですがご迷惑かと
……」
「いえいえ、困ったときはお互い様です。我々は薬草売りで生計を立てている者でして、遠慮はいりません」
薬草であれば売るほど、と森を指さし男は笑った。
確かにこの森であれば薬草となる植物を採取するのは容易だろう。そのために集落を作るのも、納得できないわけでもない。森さえ抜ければ街道も近い。集落の者だけが使う抜け道があるとして、なにもおかしい話ではなかった。
指摘されて気づいたが、右腕に少し切り傷ができていた。木に引っ掛けたのかもしれない。念のため使用する薬草を確認させてもらえば、問題はないはずだ。
「お連れの方も怖い思いをされたことでしょう。休憩なさっていってください」
「ではお言葉に甘えて
……」
警戒を解く訳では無いが、下手に刺激するよりこのほうがいい。利吉は男に促されるまま付き従う。その時、腕の中がもぞもぞ動いた。
「
……ぽへぇ
……いきが、くるし
……」
「アッ?! 忘れてた!」
ずっと口を塞がれ酸欠状態の小松田はとてもじゃないが自力で歩けそうにない。利吉はそのまま小松田を抱え、集落に踏み入れた。
老齢の男に変わり、年若い男が二人に案内したのは、こじんまりとしていながらも手入れのされたお堂だった。とは言っても、祀っているものはない。元は寺か神社だったのだろうが、今は客間として使用されているようで、すぐに布団や明かりを男が運んできた。
「蚊遣りを焚いておきますね。このあたりは虫が多いですから
……」
「わあ、なんだか甘くていい香りですね~」
「なにからなにまで
……。場所を貸していただけるだけで構いませんのに」
「いえいえ。ごゆっくりお過ごしください」
案内役の男が去ってすぐ、利吉は周囲を警戒する。まばらに足音が聞こえるが、すぐ近くの家に入ったようで、それもすぐに聞こえなくなった。
親切すぎる事以外、不審な点が見つからない。利吉の腕に巻かれた包帯も清潔な布だったし、薬にも毒が入っているようなことはなかった。ついでにほつれた着物も繕ってくれるという。本当に、親切なだけの集落なのだろうか。
「利吉さん! お布団ふかふかですよ~!」
小松田はといえば利吉と揃いの白い着物に着替え、のんきに布団へ転がっている。立派だが一組しかない。利吉は深く寝入るつもりはないから構わないのだが、見知った仲でももう少し遠慮ってもんがあるだろ。
(忍者になりたいだなんて言うやつが、こんなところで布団に転がるんじゃない)
本当に向いていないな、と横目で見ながら利吉は思う。この親切さが全て罠という可能性だってあるというのに。
ふと、目があった。媚びるような視線にぎくりとする。
「
……利吉さんも、一緒にねましょうよぉ」
「
……今日は我慢して」
「えーっ?! ぼく今日までいっぱい我慢したんです! 利吉さん全然来ないから!」
「仕事なんだから仕方ないだろ! ったく、明日には街で宿をとって
……」
ドォ
――ン!!
急に激しい音が鳴り響いた。思わず小松田を庇うように抱きすくめ、隠し持っていた苦無を構える。いつの間にか大勢がこのお堂を囲んでいる気配がする。内容は分からないが、ボソボソとなにかを唱える声が戸のすぐそばからも聞こえた。やはり親切すぎるのはなにかの罠だったのか
……! そう思ったとき、戸の向こうから聞き覚えのある声が聞こえた。初めに会った、老齢の男の声だ。
「今年はちょうどいい時期にあなた方が来てくれて助かりました。掟に従い、神の前で交ぐ合ってもらいます」
「んなっ?! どういう意味です!!」
「男が女を抱き上げ、村の中を練り歩く。さすれば、神へのお目通りが叶います。交ぐ合った証に、女のほとへ子種が注がれたか村の者へ見せつけ、儀式は終了となります。儀式は未婚の男女でなくてはなりません。村にはもう未婚のものがおりませんので
……今年はもうだめかと思いましたが、あなた方のお陰で無事、神事を執り行えそうです」
「誰が素直に従うんだそんな事」
そんな馬鹿げた行事に付き合ってやる義理はない。利吉は脱出できる経路はないか、天井を見上げた。そこには集落の規模に見合わない立派な絵が飾られている。だからここに自分たちを閉じ込めたのだろう。
男は利吉が了承しないとみると、残念そうに呟いた。
「では仕方ありません。お連れ様をお借りして、村の者と交ぐ合わせましょう」
「っ
……!」
それこそ了承できるはずもない。何を馬鹿なことを。
そのとき腕の中の小松田が、すり、と身を擦り寄せ、甘えた声を出す。
「りきちさん
……ぼくなんだかえっちな気分になってきちゃいましたぁ
……」
「こんな状況でなに言ってるんだ?!」
「そろそろ効いてきましたか? この香は性的興奮を高める作用がありますから、若いお二人には耐え難いでしょう」
蚊遣りだと言って焚いていったこの煙、妙に甘ったるいと思ったら催淫剤とは。毒物にある程度耐性のある利吉でも、長時間嗅ぎ続けると厳しい。耐性のない小松田は既に当てられているし、小窓から風に乗っていくらでも部屋に入ってくる。今更防ぐことなどできなかった。
だが別に、利吉が耐えればいいだけだ。わざわざ人がいるとわかっていて興奮するような趣味もないし、小松田を危険に晒すこともない。
「
……儀式を今夜中に行わなければ、男は陰茎を失う呪いを解除できません。この村に入った時点で、呪いは成立しているのです」
「はぁ?!」
そんな馬鹿な話があってたまるか!
利吉はもう、こんな者たちなら構わずはっ倒してでも村を立ち去るべきだと立ち上がったが、小松田が腕に縋り付いてくる。
「りきちさんのおちんちん、なくなっちゃうなんて嫌ですぅ
……」
「私だって嫌だよ!!」
利吉はなんとかこの状況を回避できないかと思案するが、考えれば考えるほどに詰んでいる。手元の武器だけでは心許ないし、小松田の体調も心配だ。この煙に催淫効果以外があった場合、解毒手段がない。小松田を抱えたまま崖も登れないし、森の抜け道も分からないままに夜間進むのは進むのは厳しい。
小松田が潤んだ瞳で利吉の顔を覗き込んできた。
「もうしましょ? ぼくがまんできない
……」
そう言うとおもむろに着物を脱ぎだしてしまった。利吉ですらのぼせるような感覚がある香を同じ時間嗅いで、小松田が無事なはずがない。もたもたと着物の紐をほどかれて、利吉は覚悟をきめた。
ぐちゅ、と湿った音を鳴らし、小松田の秘所は利吉の指を飲み込んだ。二本、三本と難なく咥える秘所からは愛液が滴り落ち、床に染みを作っていく。
「もう慣らす必要ないじゃないか
……」
「んっ
……! だからぁ
……っ、ずっと、我慢してたんですってばぁ
……」
我慢できないといった様子で腰を振り、些細な刺激にすら嬌声を上げる小松田に、自ずと利吉も昂りを覚える。普段の様子からは想像もつかない、淫猥な雌の顔。利吉しか知らない、本能を曝け出した表情。興奮するなというほうが無理だ。
布団の上に転がし、獣のような姿勢で尻を突き出させた。絵とはいえ、なるべく小松田の身体を見せたくはなかった。赤い秘肉が、蜜をこぼしながらヒクヒクと動いている。愛撫もほとんどしていないというのに、早く咥えたくて仕方がないらしい。利吉は小松田の程よく肉のついた腰を乱暴に掴み、ドロドロに溶けた秘所に押し入った。
「んぁっ! あぅ
……い、いや
……きちゃう! きちゃうう!!」
「くっ!?」
小松田の中がキュウキュウと、腟内の熱さにまだ慣れていない利吉の剛直を絞め上げた。肉壁が絡みつき、子種を強請るように吸い付いてくる。利吉はなんとか快楽の波をやり過ごし、耐えた。
「はぁ
……挿れただけで気をやるなんてね
……」
「はぁ
……はぁ
……んっ、おかしく、なっちゃぅ
……うぁっ?! あああっ
……!」
プシュっと小松田の秘部から透明な液体が飛び散った。自分の力で腰を上げていられなくなったのか、ガクガクと身体を震わせ布団に沈んでいく。利吉は掴んだままの腰を強く引いて、抜けかけた自身を再度深く挿入した。
「あぁっ!! いやっだめぇ!! やだ! あっあっ! きちゃう、また出ちゃうよお
……っ!!」
プシュップシュッと小松田の秘部は何度も透明な液体を飛ばし、布団へ水たまりを作る。痙攣する腟内に構いもしないで、利吉は挿送を繰り返した。湿った音と肉のぶつかり合う音が響く。その音が一際高くなるたび、痛いくらいに腟内が絞まる。いつもよりも自分が熱に追い立てられている気がする。思考を飛ばしてしまいそうになりながら、利吉はグンッと最奥を抉った。
「あああっ
……! んぁっ
……! ああ
……っ!」
「くっ
……!」
ビクンと小松田の身体が跳ねて、ギュッと腟内が絞まった。利吉は今度こそ我慢することなく、己の熱を解放する。腹の中で煮えたぎりそうなほど熱くなった熱を解き放って、子種として全てを注ぎ込んだ。
「おっ、ああ
……ぅ、あ
……っ
……ぁ」
完全に全身から力の抜けてしまった小松田は、それでも秘部は利吉の剛直を掴んで離さない。息をするだけでも気持ちが良さそうに震え、ぐったりとした身体はちょろちょろと失禁した。
「
……ちょっと我慢して」
「
……ぅあ
……っ」
一応意識はあるようだが、強すぎる刺激に意識を飛ばしかけている。まだ硬いままの自身を一度引き抜けば、その動きで小松田は再度達した。
ぽっかりと開いた秘部は薄い赤の秘肉を曝け出し、腟内からは白く濁った体液がこぷりと出てくる。利吉はガリガリと頭を掻いて、外に向かって叫んだ。
「戸を開けろ。これで満足なんだろ?」
ガラリと戸が開く。男が待ち構えたように立っていた。その後ろには、集落の人間だろうか、仮面をつけた者たちが大勢立っている。気味が悪い。利吉は自分の身体を隠しもせずに、ぐったりとした小松田を抱えて外に出た。
「ええ、ええ。結構でございます。では次にほとの確認を
……」
「指一つでも触れたらお前の喉を掻っ切るぞ」
苦無を男の喉元に付きたてた。さすがの男もこれには怯む。
「で、では
……ご開帳させるだけで構いませんので
……」
「チッ
……」
心のそこから気に食わないが、さっさとこの場を終わらせてしまいたい。利吉は小松田の膝裏を持って、足を開いた。開かれた秘部からまたこぷりと白濁液が流れ出るのをみて、集落の者たちは安堵の息を漏らした。反吐が出る。
「儀式は無事成功致しました。それでは、引き続きお籠りください」
「ふざけているのか?」
「ふざけてなどおりませんよ。確かに儀式は成功しましたが、貴方様の陰茎にかけられた呪いはまだ解けていません。現にほら、ご自身で確認してください」
「は? うわっっ?!」
利吉の陰茎は謎の光に包まれていた。それ自体が発光している。光が除々に陰茎にまとわりつき始めた。ゾワゾワとした感覚が駆け巡る。
「呪いを解くには、今夜一晩まぐわくことに
……」
「そんな馬鹿な話あるか
――――っ!?」
利吉の声が夜空にこだました。
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