しじまに袖交わして【BL / R18】

『イカイノヒツギ』白狼が赫羅の手で搾り取られる話。エンディングの最中にもし本当にふたりが熱い夜を過ごしていたら…という妄想。深夜テンションで書いたのでいろいろアレでアレかもしれません。



【あらすじ】
妖怪・飛縁魔を倒したものの、彼女の今際の攻撃から青葉を庇った赫羅は異界の底に落とされてしまった。白狼は青葉を八雲に託し、赫羅を追って奈落へと身を投げる。
異界の底に棲む妖怪を倒しながら、ふたりは現世に帰る方法を探す旅を続けるのだった
https://note.com/good_llama759/n/n2ffbabd9626b

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「どうする?そろそろ休むか。」
「そうですね。ちょうどいい建物もあるようですし。」

昼夜問わず蒼白い光の差す岩道の上では時間の感覚はすでにない。それでも決して短くない時間を共にしたおかげで、互いの体力の続く時間も何となく分かるようになってきた。

「お、本当だ。何のための場所なのかは分からんが、今はありがたいぜ。」
「中から何が出るか分かりませんよ。不用意に突っ込まないで。」
「お前に言われなくてもそんくらい分かってるっての。」

釘を刺す赫羅にいつもの憎まれ口で返しながら、白狼は慎重にこの祠のような建物の中を検分する。妖怪の類が出てくる様子もなければ、呪物が置かれている様子もない。また思っていたほど廃れてもおらず、どちらかというと全体的に小綺麗な印象だった。

「問題はなさそうだ。ほら、お前も早く来い。ささっと結界を張っちまうから。」
「すぐ行きますよ。」

戸が閉まったところで念を込めた札を貼って入り口を完全に封じる。これは術を操れる白狼の仕事だ。もちろんいつもこんな風に屋根のある場所で休めるわけではない。岩陰に隠れて認識疎外の札で敵を遠ざけて休息を得るのである。
だからこうして畳の上で足を伸ばせるのはとてもありがたかった。

「ゆっくりする場所が見つかって良かったぜ。お前、さっきの戦いで深めの傷受けてただろ。」
このくらい、かすり傷ですよ。」
「嘘つけ。さっき外の水辺で冷やしてただろ。俺の援護が遅れたせいで。すまん赫羅。」
「別に、あなたのせいというわけでは

そこまで言って赫羅は口を噤む。軽薄なようで自分に厳しい白狼を相手に変に誤魔化しても無駄だと思い直したのだ。

気まずい沈黙がふたりの間を満たす。隙あらば口喧嘩を始めては八雲の手を焼かせているのが常だったから、お互いに黙り込んではどうしても手持ち無沙汰になってしまう。

白狼はふうとため息をつき、もう一度顔を上げて同じく顔を逸らしていたらしい赫羅の方を見遣る。

(こいつ、綺麗な顔してんだよなぁ

今更のような感想を胸の中で噛み締める。目、鼻、唇、首筋、視線は徐々に移って行き、襟元の肌色へと引き寄せられていく。

って、あろうことかこいつに対して何考えてるんだ俺は!)

自分はごくごく普通の男であり心に決めた女性がいるはずではないか。白狼は頭を振ってありえてはならない考えを追い払った。そしておそるおそる赫羅の方を振り返ると、

「随分と熱烈に見つめて来ますねぇ。」

いつもの人の悪い顔で笑っていた。

「どうしたんです白狼。もしかして俺のこと
「~~~! んなワケねぇだろ!相変わらず小憎ったらしいツラだなぁと思いながら見てただけだ!!」
「何も言っていないのに。」
「うるせえ!俺は寝るからお前もさっさと寝ろ!」

バサリ、と衣を翻しながら赫羅に背を向けて畳に横になる。大人げなく当たってしまった罪悪感はあるものの、それに構っている余裕は今の白狼にはなかった。
目を閉じて無理矢理に心を鎮め、眠りの世界に落ちて行った




・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?


「ん・・・・?」

(なんだコレ。身体の上に、何か乗って。)


金縛りだろうか。白狼はおそるおそる瞼を開けた。


「ふふ、目が覚めたようですね。」
「赫、羅?」

戸惑ったように自分を見上げる白狼の顔を覗き込みながら、赫羅は満足げに目を細めた。
普段から妖艶な雰囲気を漂わせる赫羅だが、今や肩を大きくはだけて下穿きも脱ぎ捨て、露骨に劣情を誘う姿になっていた。

「お前! お前! なにやってんだ!」
「あなたのせいですよ、白狼。」
「は・・・?」
「あなたがそんなに物欲しそうに見詰めるから。俺も欲しくなってきてしまったじゃないですか。」

責任取って下さい、と言いながら赫羅は白狼の襟に手をかけ、衣を緩めに掛かる。

「おい馬鹿!」
「俺に触れたかったんでしょう?」
「そんなわけっ」
「その顔で隠し通せてるつもりなんです?」

白狼は抵抗の隙すら与えられず、あっという間に胸を露わにされ、そのまま袴を捲り上げられる。

「本当に、これ以上は!」
「嫌、ですか?ならこれは何でしょうね。」
「・・・・・ッ!」

男の部分の反応は正直だ。白狼のそこは赫羅の手の中で芯を持ちそそり立っていた。

「大丈夫ですよ白狼。あなたは俺に寝込みを襲われただけ。気が動転して抵抗できなかった。」
「・・・・・。」
「だからあなたは何も悪くないんですから、ね。」
「んっ・・・ああ・・・!」

不意に性器が暖かな粘膜に包まれたのを感じ、白狼は訳の分からぬまま声を漏らした。口に含まれたのだ、と気付くまで何秒か掛かったことだろう。
なけなしの理性で頭を引き剥がそうと赤い髪に手を触れると、赫羅は先端を舐め回しながら上目遣いで見つめ返した。

「なんです? もっと奥まで咥えろと?」
「ち、ちがっ」
「それじゃあ遠慮なく。」

白狼が止めるのも聞かず、赫羅は大きく口を開けその小さな口のどこにそんな隙間があるのか分からないが怒張した物をすべて収めて見せた。喉が圧迫され苦しそうにえずいて見せながらも、その目はどこか恍惚としていた。

「赫羅っ」
「おっと

押し寄せる快楽の波に白狼が身を委ねてしまおうとしたところで、突然呆気なく口が離された。

なん、で?」
「え、だって、」

赫羅は上体を起こすと、剥き出しの下腹部を白狼のそこと合わせるように腰を下ろした。相変わらず涼しい顔を崩してはいなかったが、全身はじっとりと汗ばみ、分身は白狼のそれに負けず劣らず硬く勃ち上がっていた。

「だって、口の中で出したりしたら勿体ないでしょう。」

しばらく互いのそこを擦りつけ合っていたが、赫羅はおもむろに腰を持ち上げ、さきほど口の中で可愛がり大きく育て上げた白狼の分身を自らの後孔へと押し当て、少しずつ自分の中に迎え入れて行った。

「くっ、ああ・・・・」
「っ、思ったより、大きいっ」

異物の侵入を拒んだのはほんの一瞬で赫羅のそこはあっという間に怒張を飲み込んで行く。孔をこじ開けられる感触にもともと快楽に正直な身体は悦び、唇から嬌声が洩れた。一方の白狼は目も眩むような強烈な快感に荒い息を吐き続けるしかできなかった。

肉のぶつかる音、水音、荒い息が静寂が満たすべき暗い祠に響く。
良識も理性も、今この瞬間だけは何の役にも立ちそうになかった。




・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




翌朝。

「おはようございます。」
「お、おう

などと何とも気の抜けた挨拶を交わした後は、ふたりとも黙って身支度を整え、結界を剥がして異界探索を再開した。

「あの女幽霊、呪詛を放ってくるので早めに仕留めましょう。」
「じゃ、俺はあのデカブツを黙らせるとするかな。」

昨晩のことが気に掛からない訳ではないのだが、次々と妖怪が押し寄せて来てあっという間にいつもの雰囲気に戻っていた。
気の迷いで間違いを犯してしまったけれど、もともと別段仲が良いわけでもないのだ。気まずくなることもないし、逆に変な情が移って後腐れを感じることもない。

「見て白狼。あの屋根はもしかして
「本当だ。あれ芭尼位の宿じゃねぇか。やっと上の方まで戻って来られたんだな。」
「ええ、あと一息ですね。」

行きましょう、と一歩先を歩き出した赫羅を追って、白狼も現世で待つ恋人に想いを馳せながら足を進めるのだった。



~END~



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これは作者の腐妄想です。実際の白狼&赫羅はこんなことはしていないと思います。はい。