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遊音。(ゆね)
2026-05-26 11:35:30
1910文字
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SS: 遠距離恋愛tgkb②
付き合ってるtgkbで、遠距離恋愛中の設定です。短いです。新幹線の時と同じ世界線、たぶん(適当)。
「え、来れない
……
?」
来週末に来る予定だったトガシから行けなくなったという電話を受けて、カバキは落胆の色を隠せなかった。
新幹線か飛行機でないと会えない距離のため、月1でお互いのところに交互にいってる。今月は来週、トガシがカバキの所に来る予定だった。
指折り数えて待つ金曜夜に電話が来たかと思うとこんな内容である。
『ごめんね。急なイベントが入って絶対出ろって言われててさ
……
』
「そう、ですか
……
」
仕事だと言われたら何も言えない。その次の週はカバキの方に競技会があるので無理である。そうすると来月まで延びることになってしまう。
『ごめんね
……
会いたかったよね』
スマホから優しい声がすると、ますます辛くなる。とはいえ、こういったことはままあるし、自分だけ我儘を言うわけにもいかない。
なにより子どもっぽさを見せたくなかったし、同じアスリートとして理解者でありたいとカバキは思っている。だから溜息を飲み込んで、つとめて普通の声を出した。
「ま、そういうこともありますよね
……
わかりました」
自宅のリビングをうろつきながら、冷静な声を出す。
『カバキくんはほんと、大人だよね、そういうとこ
……
』
「どういう意味です?」
『がっかりしてないの?』
人がせっかく納得しようとしているのに、どうしてこう煽ってくるのか。思わず眉間に皺を寄せてしまう。
「
……
してますよ、当たり前でしょ」
スマホから笑い声がする。
『良かった
……
ね、ほんとは来週会えるなら何したかった?』
耳に受ける優しい声音が気持ちいい。直接吐息と一緒に聞こえたらいいのに、と思ってしまう。
「セックスですね。朝から晩までずっと」
『ほんと、そういうところ好き』
笑いながら言われて、カバキも笑って目を伏せた。声を聴いていると会いたくなってしまう。
「トガシさんも教えてくださいよ。俺に会えたらどうします?」
俺ばっかりずるいです、と言うと「えーとね」と考えるように沈黙される。帰り道なのか、外の音が漏れ聞こえる。
『そうだなぁ、まず抱きしめて匂いかぎたい』
「好きですね、俺の匂いかぐの」
『だっていい匂いするから』
「そうなんですか?」
『そうだよ。知らなかったの?』
「知らないですよ」
こそばゆくて笑ってしまう。
『それからね、キスしたい。頬と、おでこと、耳と、鼻と、もちろん唇も』
「それから?」
『背中に手をいれて、すべすべの素肌触って、あとお尻も揉みたい』
「めっちゃエロオヤジみたいなこと言いますね」
『仕方ないじゃん、カバキくん可愛いんだから。それに電話だと言葉でいうしかないじゃん』
「そうですけど
……
あからさますぎです」
『セックスしたい、とどう違うの?』
「全然違いますよ。よりオヤジくさいです」
えー、と不満の声をあげるのを聞いて、声をあげてカバキは笑った。笑いがおさまると、一つ息をのむ。
「早く、会いたいです
……
」
『俺も
……
だからさ、来たよ』
「は
……
?」
どこに、と思った瞬間にインターホンが鳴る。
『開けて』
カバキは慌てて玄関に向かって、ドアを開けると、スマホを持ったトガシが微笑して待っていた。練習からそのまま来たようなスポーツウェアにウィンドブレーカーのままだ。
「なんで
……
今週は、仕事があったんじゃ
……
」
「大丈夫。来週が必須になったから、今週は何とか調整してもらったんだ
……
練習後にそのまま新幹線に乗っちゃった」
玄関に入ったトガシの後ろで扉が閉まる。
会えないと思っていた相手が急に来たので、カバキの心臓は急に早くなった。
「驚かせたくて言わずに来ちゃった
……
はは、いい顔してくれるね」
来てよかった、と笑うトガシだが、あまりに予想外すぎてカバキは口をあけたまま呆けてしまう。
「会えたけど
……
どうする?」
トガシが首をかしげてくる。先ほどまでの会話を思い出して、カバキは喉を鳴らした。
「さっき話してたの、全部です」
「了解」
トガシの腕が伸びてきて、抱きしめられると思い切り匂いをかがれる。先ほどの会話を思い出しながら次のアクションを予想して、カバキは顔が緩むのを止められなかった。
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トガカバって最高なんだよぉぉ、という気持ちが高ぶって書いたはずなのに、エロオヤジ発言をさせてしまい反省しています。
でもえろいことたくさん言ってほしい。対カバキおんりーで。カバキくんもきっとわりと言われるのすき。トガシの脳内絶対煩いから、思ったことだだもれにしてほしい。あいたかった、まちきれなかった、さわりたかった、ってずっと耳元で囁いてとろけさせてほしい、カバキを。
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