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meru2408
2026-05-26 00:49:31
2222文字
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モンギル
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クラベル(クラウド×ベルナ)
その時がきたら、よろしくね。
ーーーーーーーー
side:クラウド
モンスターギラーズのニシキヘビから用事を済ませた後、早々と宿屋へ戻る。あー
…
結構長丁場だった。早くベルナを抱きしめて疲れを癒したい
…
。
そう思いながら宿屋へ着き、廊下を歩く。部屋の前まで来るといつも顔が緩んでしまう。幼馴染の恋人が出迎えてくれるから。
「ベルナ
―
!ただいまー
……………
あぇ?」
「しー!
…
おかえり」
扉をばんと開き、早速抱きつこうと部屋に入ろうとするも足が動かない。なんでかって?
「
……
ふふ、騒がしいのが帰ってきたわね」
「
………
」
椅子に座ったベルナが何かを抱えていてそれに話しかけている。
…
その何かとは。
「
…
ベルナ、それ、」
「
…
ああ、あのね、この子は
……
ってちょちょちょ、待って待って!待ちなさいったら!」
考える間もなくベルナの方にずんずんと迫り、その肩を強く掴む。
「
……
誰との子なんだ?」
「だから落ち着きなさいって!」
「落ち着いてるから話して」
そう、小さな子供だった。まだおくるみに包まれたその赤ちゃん。それをさも大事そうに抱えるベルナ。
俺は軽くパニックになっていたのかもしれない。いや事実そうだ。だって
……
まだ、そんな。
もしかして他の男と
………
その先を考えると身震いする。いやまさかベルナが。
「
…
だから落ち着いて。この子は私の子じゃないから。分かった?私の子じゃないの!」
「
……
違うの?」
「なわけあるか!この子は隣のご婦人から一時的に預かってほしいって頼まれたの!」
それを聞いてはぁーーー
……
っとため息をついてしゃがみ込む。
「あんたちょっとは考えなさいよ
……
そんな急に
……
、
…
子供が出来るわけないでしょうが」
「だってぇ
……
」
「
…
ねーえ?私の恋人はせっかちなんだから、ふふ」
優しい声でその子供に囁くベルナ。顔を上げるとベルナと目が合う。
「
……
あんたも抱っこしてみる?」
「え?!」
「ほら、今ならご機嫌だから」
「え、あ、」
「早く座って」
「あぁ、
…
うん」
急なベルナからの申し出にまたパニックになる。床に座るとベルナから赤ちゃんをそっと手渡され、抱いてみる。
……
とてもちっちゃくて
…
ふにゃふにゃだ。
「これが
……
俺とベルナの子
……
」
「だっから違うってんでしょーが。錯乱するな」
頭を軽く小突かれ、我に返る。椅子から降り隣にベルナが座る。その顔を見てると
………
とても優しい表情で、
「ふふ、欠伸してるわ。可愛い
…
」
「
………
お前も可愛い」
そう無意識に呟いてしまった。ベルナからじとりと睨まれる。
「私ばっかり見てないでちゃんと抱いてなさいよ?首が落ちそう」
「あ、」
慌ててその子の首元を抱え直す。
「もう
……
ぎこちないわねぇ
…
」
くすくすと笑いながら話すベルナはさながら
…
母親のようだ。なんだかそれがくすぐったくて。
「俺も
……
いい父親になれるかな」
「
…
え?」
「
………
あっ、いや、なん、なんでもない!」
しまったな
…
つい言葉が出てしまった。
……
ベルナにまたなんか言われるかな
…
。
恐る恐る横を見る。ぱち、と目が合う
……
その目が優しく笑って、
「
……
あんた次第かもね」
そう言ってその子のほっぺをぷに、とつまんだ。
ーーーーーーーー
side:ベルナ
「すみません本当にありがとうございます~!手が離せない用事が出来てしまって
……
」
「いえいえ!とても可愛かったですよ!赤ちゃんを抱かせてもらえるなんて
…
貴重な体験でした」
「まぁ
……
あなたにならまた任せられそうね!」
「そんな
……
、隣のやつがうるさいですから
…
」
話ながら隣にいるうるさいやつをちらりと見る。本当に違う人の子だったんだと分かってあからさまにほっとしている様子である。
「そうですか
…
?お二人はよくお似合いな夫婦みたいですから
…
ふふ、なんちゃって」
「ふっ
……
?!そ、そんな
……
ご冗談を
……
」
思い切り夫婦呼ばわりされてしどろもどろになる私。
「ではこれで失礼いたしますね!本当にありがとうございました!」
用事が終わってほっとしたのかそのご婦人はほがらかに帰っていった。
「
……
夫婦だって」
「
…
それがどうしたのよ」
宿屋の外でご婦人と会話をしていたので、そのまま宿に帰ろうとすると、隣の奴がぽつりと呟いた。
「俺たち
…
いい夫婦になれるんじゃないか?」
「またあんたは
………
、
…
っ、」
変なことを言うんじゃないという言葉を飲み込んでしまった。
……
真面目な顔して、私の方を向いている。
「
…………
それはあんた次第ね」
「ベルナ次第でもあるよ」
「
……
」
「
……
」
沈黙。その後、
「
……
んふっ」
「
…
くくっ、」
二人で笑い転げてしまった。まあなんというかバカ夫婦、みたいなもんである。
「
…
ベルナ。俺、幸せにするから」
「
……
当たり前のことを言わないでちょうだい」
私の両手をその手で包みながら言う。
「そこは「幸せにしてね」っていうところじゃないか?
…
いてっ」
その手をぱしりと叩く。
「あんたもまだまだなのよね。ちゃんと私のことを
……
もっと知ってからにしてちょうだい」
「!もっと研究する!ベルナの可愛いところとか!」
「そういうところばっかりじゃなくて!」
その後宿屋の前で二人して大騒ぎしているのは若い夫婦と間違えられたのは言うまでもなかった。
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