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三毛田
2026-05-25 22:23:53
1090文字
Public
1000字7
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68 【68/いつもと同じ景色】
68日目
君がいると、少しだけ変わる
見上げる天井は、ここでよく寝ていた頃からいつもと変わらない。
いや。変わってしまっていたら、怖いが。
「自室で寝ろ」
「うーん
……
」
丹恒に揺さぶられ、ゆっくりと体を起こす。
「眠い
……
」
「何日寝ていない」
「昨日だって寝たってばぁ」
うん。
ラウンジのソファーでうたた寝というか、仮眠をした。だから寝てる。うん。
「それは寝ているとは言わない。仮眠とうたた寝では、疲れはとれない。ほら、行くぞ」
「抱っこぉ」
「ほら」
眠いので目をつぶったまま腕を伸ばすと、抱き上げてと言うか、抱きかかえてくれて。
運搬される振動で、また眠気が。
「おやすみ、穹」
「んー
……
」
そっとベッドに下されたのは、なんとなくわかる。でも、それだけ。
「
……
」
当たり前だが、起きたら丹恒はいなくて。
しばらく布団でゴロゴロして、自室の天井を見上げる。
天井用のシールを貼ったり、プラネタリウムを投影したりすると景色はわかる。それは気分に寄るから、こう! っていうものはない。
「起きたか」
「おはよぉ」
「ああ、おはよう。食事を貰ってきた。食べるぞ」
「はぁい」
少々雑に答えても、丹恒は何も言わない。顔を洗ってくると告げ、浴室へ。
顔を洗って戻ってきたら、美味しそうなご飯が並べられていて。
「いつもありがとう」
「俺がしたくてやっているから、気にするな。ほら、座れ」
「はい!」
席に着き、手を合わせて
「いただきます」
と告げて、食べ始める。いつもの光景。
「ふふふ」
「なんだ急に」
食べる手を止め、丹恒は怪訝そうに俺を見てくる。
「これが、当たり前の日常なんだなって」
「そうだな。当たり前だが、これを守れるようにするのも仕事だ」
「うん。だよなぁ」
俺が言葉を区切ると、会話はそれで終わりだというように食事を再開。
「ご馳走様でした」
「礼はパムに告げてくれ」
「いつも伝えてるって」
食器を持ち、片付ける。
「パム。今日のご飯も美味しかった」
「それはよかった」
ニコニコと俺を見上げるパム。
胸がきゅっとなって、抱きしめる。
「どうしたんじゃ」
「ううん。いつもありがとう」
「どういたしまして」
パムと別れ部屋に戻ると、丹恒はまだいた。
「珍しい」
「戻っていいのか」
「丹恒が居たいなら、居てもいいよ。そうしてくれた方が、俺は嬉しい」
「
……
」
「わかったよ。丹恒、まだ一緒に居て」
ちょっと不満そうなので、言い方を変えると嬉しそうに微笑んで。
可愛すぎ!
と、抱きしめると抱きしめ返してくれた。
勢いのまま、キスをする。
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