習作
2026-05-24 14:47:03
1442文字
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あつくて、あまい

三次創作です‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️
みじかい。
元ネタ様:https://bsky.app/profile/031001c.bsky.social/post/3mm6n4v4fec2u

 モーテルの寝具。シーツを張り替えられたベッドの横。腰をかけることもなく、ひたすらに影を重ねている部屋主たるふたり。ヘッドボードの明かりだけが揺らめいて、質の異なる布が、幾度となく擦れていた。

 絡まり、侵し、呑まれ、飲み込み、繰り返す。
 淫蕩な水音が、角度を何度も変えて耳朶に侵食する。劣情を暴き、互いを求めるこの行いに、建前を作らなくなったのはもう随分前のことのように感じる。本当はそんな昔になど出逢っていないのだけれど。そう錯覚してしまうくらいの逢瀬が、自分たちには積み重なっていた。

 そんないつもの貪食で、ふと気がつく。いつもよりどこか熱烈だな、などと。浮かされる頭の片隅が囁いている。触れられた腹の上。布を滑る、黒い指。お互いの息遣いが混ざり合い、熱の境目を奪い合う最中でさえ。胎に詰め込まれた臓物のかたちを、ひとつひとつなぞって愛撫するように。シャツの上から指先が臍のふちを引っ掛けて、そのまま下腹に指腹を押しつける。微かな圧迫にさえ身を震わせてしまうことを知ってか知らずか、丁寧に──それでいて焦れったく劣情を訴える手のひらは、この場の何よりも雄弁だった。
「ッ……は、ぁ」
 一頻り交わりを齎した熱が腔内からずるりと抜けていく。霊基で編まれた唾液が、その舌先から垂れ落ちる。
 嗚呼、もったいない──とその動きに誘われて顔を寄せた時、初めてソレが己の赤く火照った口肉と繋がっていることに気がついた。
 そうしてそのまま、滴る魔力を口先で吸い上げる。肩を揺らしてもなお腹から離れることのない大きな手を両手でつつみ込んで、今にも蕩けてしまいそうな双眸に顔を寄せた。
……そんなに挿入れたいんですか?」
 そう言って、自身の下腹に彼の手を押しつけた。いつも通り、はしたないと小言を言いながらも拙い誘惑に乗じてくれるだろうと思って。はたまた、煽るのも程々に、と僅かばかり興じてはくれないだろうかと。その紳士然とした佇まいを乱せたら良いなどと企んで。

…………ああ」
 けれど意に反して、返ってきたのはそれだけだった。
 ただ、一言唸るように紡がれた肯定と、それと同時に抱き締められた体躯。潰さないように、けれど、こちらを離すつもりなどないのだろう姿勢に、先ほどまで撫でられていた腹がじんわりと熱くなる。
 余裕など、とうになかった。
 それは目の前の愛しい人も同じらしい。そう理解してしまったら、そこからはあっという間だった。もう触れられてなどいないのに、注がれる快楽がほしくてたまらないと胎が鳴く。我が身を掻き抱く腕の下から抱き締め返して、なすがままに後方へ倒れ込む。コイルが跳ねるだけで痛みなど感じるはずもないのに、押し倒された頭の下には掌が差し込まれていて。欲に塗れて尚当然にこちらを慮る振る舞いで、余計に頭がくらくらした。
「エンリョなんて、なしですよ」
……善処しよう」
 参ったとでも言いたげな表情に、やっぱり余裕あるかもと思ったりしたけれど。噛みつくようなくちづけから溢れる荒い吐息に、それっぽっちの思惑ごと塗り潰される。
 それがどうにも堪らなくて、貪り尽くすつもりで、己に覆い被さる背中を掻き抱いた。一層近くなる熱を、こちらとて離す気など微塵も無かった。
 どうか甘い夜に溺れてくれ、と、どこかで観たワンフレーズを思い出す。蜜月の蜜ってそういうことなのかなと喉まで出かかって、実際に発されたのは自分のものとは到底思えない淫靡な声だった。