orikoriko1125
2026-05-23 23:53:42
1241文字
Public カキゼイ
 

maka a stop!

カキゼイなんですがカキツバタは出てこず、ゼイユとネリネ様が話すだけの話です
私が見たいな……ってとこを書いただけ
一応キスの日なので……?

「ゼイユ、肩に付いてます」
 一度外したはずの眼鏡を掛け直すと、細い指先があたしに向けられた。
……あんたゴーストとか視えるんだっけ?」
 急に怖い話止めてよ。ヤバソチャいるし、別に苦手じゃないけどマジのは勘弁して。二人きりのはずの脱衣所を急いで見渡す。
「視えません。……きゅうけつを覚えるドラゴンもいるんですね」
 グリーンのグラデーションが呆れたように告げて、咄嗟に肩を隠すとタオルが足に落ちた。
「ち、違うの! 違わないんだけど‼」
「わかってる。ついでに背中もきゅうけつ、されている」
 ここだけ隠しても意味なかったみたい、タオルを拾ってどうやってそのわざを忘れさせるか考える。無理そう。

……引いた?」
「何にですか?」
 ネリネの艶のある肌も赤く見えるくらいにお湯が熱い。あたしは慣れてるけど、そもそもバスタブに浸かることが少ないイッシュ人は大丈夫なのかしら。
「カ、カキツバタとこういう……ことしてるの」
「恋人同士だから何もおかしいことではない。……ゼイユが嫌だと思うことをされてなければ」
 眼鏡がないからか、細めた瞳が一層鋭い。
「されてない、いちいち痛くないかとか確認して来てウザいくらい!」
 ネリネを心配させたくない、カキツバタが恋人にも碌でもないヤツだと思われたくない。だから言わなくていいことまで言っちゃったみたい。さっきよりネリネの頰も赤い気がする。
「ならばいいですけど……。痛いんですか?」
「え⁉ まあ、最初は……ってあんたもそういうの興味あるの〜?」
「後学のために」
 入学以来、ずっと友達で卒業してもこうやって一緒にお風呂に入るくらいにあたしたちは仲良し。けどネリネの浮いた話って実は聞いたこと無い。言ったこともないはず。
「ネリネって……す、好きな人とか……いるの?」
「いますよ」
 あんまりにもサラリと告げられて、もしかして三年間の中であたしが聞きそびれただけなのかも、そう思うくらいのアッサリ感。
「き、いてない!」
「言ってない」
 あたしがどんだけソレを求めてたか側で見てて知ってたくせに。そうは見えない顔で「のぼせそうです」と縁に掛ける。
「どんなヤツ? あたしも知ってる? イケメン? ポケモンネリネより強い⁉」
「そうですね……頑張り屋で真面目で、でも熱中すると周りが見えないとこもあります。なのになぜか控えめで。ネリネよりポケモン勝負は強くて、笑う時に少し困ったように見えるのがかわいらしいです。ゼイユも……よく知ってます」
 あたしも知ってる人、全然思いつかない。だってネリネはブルベリで四天王までしてて、今だってその辺のジムトレーナーなんて目じゃないくらいだもん。
「もっと……ヒント無い⁉」
「ないです。……頑張って考えて」
 ふんわり笑う顔は綺麗で、あたしの親友をこんな顔にさせる男がほんのちょっと憎たらしい。一体どんなヤツなのか、もしソイツとネリネが無事結ばれたら胸倉掴んでやろうって今決めた。