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meru2408
2026-05-22 00:41:00
3847文字
Public
モンギル
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クラベル(クラウド×ベルナ)
君に酔う
ーーーーーーーー
side:ベルナ
「はいどうぞ。お礼です!」
「
……
本当にいいんですか?貰っても
…
」
「いいんですよ!助けてくださってこちらも感謝しております。甘いもの、お好きじゃないかしら?」
「いえそんな
…
、ありがとうございます」
近くのご婦人からたくさんのお菓子を貰い、お礼を言って宿屋へ戻る。依頼を受けてモンスターを討伐しに行った後、そのご婦人にお礼をしたいと言われ、その家の近くまで来ていた。
……
こんなに貰っちゃって。
「ふぅ
……
」
部屋に着き、武器と荷物を置くと椅子にもたれかかる。いつもの依頼とはいえ、結構疲れることはあるのだ。
ちらりと袋の中に入っているお菓子を見る。クラウドはまだ帰ってきていない。
……
早速だけど少し食べてみようか。小腹も空いたし。
袋から取り出して一つ包みを開けると、美味しそうなチョコレートが入っていた。
チョコレートはなかなか市場に出回らない貴重なお菓子だ。練り込んである材料はなかなか手に入らないものばかり。
それをこんなにたくさん貰っちゃっていいのかしら。そう思いながらも一つつまんで口に入れる。
「
……
ん、おいしーー
……
」
濃厚に広がる甘い香りに思わず頬を緩めてその味を堪能する。ふわっと溶けるその食感。
…
貰って良かったかも。
小腹が空いていたので更にもう一つつまんで口に入れた。すると。
「
……
ん
…
?なんか
……
不思議な
……
何これ」
甘い味とともに濃い
…
変なジュースみたいなものが入っていた。
「んん
………
これチョコだけじゃないわね
……
」
そう思いながらも咀嚼して飲み込む。
………
なんかちょっとクセになりそうな味。
「
……
貰い物だし
……
、」
まだ夕食には早い時間。まぁいっか、もうちょっと食べよう。
…
クラウドの分も残しておかなきゃまたうるさい。
そう思いながらどんどんつまんでいった。
ーーーーーーーー
side:クラウド
今日はベルナとは別件の用事があり、ちょっと遅くなってしまった。早歩きで宿屋へ戻り、部屋の扉を開ける。
「ただいまー
……
ん?ベルナ?」
「んー
…
?おかえりー
……
」
部屋に入ると椅子に座り、テーブルに突っ伏しているベルナがいた。テーブルの上には何か置いてある。
…
食べ物か?
「大丈夫か?具合悪そうだけど
…
」
「別に
……
大丈夫よぉ
…
」
いや大丈夫そうには見えないけど。なんかもったりした返事だ。心配になりテーブルの方まで行きベルナの様子を窺う。
「なんか食べてたのか?」
「んー
…
お菓子
…
」
「お菓子?貰ったのか?」
「そうなのー
……
美味しいわよー
…
」
あきらかに様子がおかしい。いつものようなはきはきした喋り方じゃない。おかしい。
「ベルナ。こっち向いて」
「んー
…
?なぁにー
…
?」
「う
……
、」
体調が悪いわけではなさそうだったが、甘えたようにこちらを向くベルナ。かわいい、が顔がちょっと赤い。
「
……
熱があるのか?」
「ないわよー
…
そんなヤワじゃないってばー
……
」
そんな状態で言われても。ベルナの額に手をやる。
………
熱くはない。
「じゃあなんでそんなふにゃふにゃになってるんだ
…
?」
「ふにゃふにゃー
…
?私ふにゃふにゃしてるのぉ
……
?」
「おっ
……
と、ちょ、ベルナ、」
ゆったりとした動きでテーブルから起き上がり、俺の腰に抱きついてくる。
……
なんでこんなに積極的なんだ。
「んー
……
クラウドー
……
すきぃ
……
」
「うぐ
……
」
俺の腹に頬ずりをする。いつもつんつんしているベルナがこうも積極的になるとは。引っかかっているだけの理性で本能を押しとどめ、テーブルの上のお菓子を見る。
………
あれだな、原因は。
「ベルナ、ちょっと一回離れてくれ」
「えぇー
……
なんでよぉ
……
」
いかにも悲しそうに腕を離すベルナ。
……
名残惜しいけど原因追及のため我慢だ。
「
…
これチョコレートか?」
「んー
…
そうよ
…
美味しいからあんたにもおすそわけー。はいあーん
…
」
チョコレートみたいに甘い甘い声で喋りながら一つつまむと、俺の口元に持ってくる。
……
これが原因なら。
「あー
……
ありがとう。でも後で食べるな?」
そう言って手のひらをベルナに向け制止させると、
「うぇ
……
なんで食べてくれないのぉ
……
」
「
……
えっ、」
今にも泣きそうな顔をするベルナの頬を慌てて撫でる。
「分かった!食べる!食べるから!そんな顔しないでくれ
…
」
「
……
ほんと?」
「ほんと。だから泣かないで
…
」
「
…
じゃあ、はい
…
」
機嫌を直してくれたベルナの手から渋々チョコレートを貰う。
「
……
ん、
…………
んん?これ、」
チョコレートの中に何か入っている。濃いジュースみたいな、とろりとした何か。
食べきり、ごくりと嚥下すると思わず叫んでしまった。
「お前、これお酒じゃないか?!」
「はぁー
……
?」
俺の言ったことがよく分からないといった風に聞き返される。
「これ!チョコの中に入ってるやつ!お酒!」
「おさけぇ
……
?」
「そう!
…………
お前これ何個食べたの?」
「んぇ
……
何個だっけ
……
」
慌ててがばりと袋の中身を見る。テーブルの上に出してあったものと一緒の包みがあと二つ入っていた。その袋の中身を取り出し、包みも外し中身を見る。
………
中に入っているチョコレートは10個。
テーブルの上に出してある残りのチョコレートは
……
2個。
そのうち俺が1個食べたので
……
残り7つをベルナが食べたというわけだ。
「お前こんなに食べたのか?!」
「んーうるさいわねー
……
そんな大きな声出さないでよー
…
」
さもうるさそうに耳を塞ぐベルナ。俺はその両手を耳から外すと、
「
…
ベルナ。貰い物貰ったらこれからは俺に通してから食べて」
「はぁ
…
?なんでよー
…
」
「いいから。貰い物でも何が入ってるか分からないだろ?」
「
……
うんー
…
」
渋々頷く。よし、これは没収だ。
「
……
えぇ
…
?!ちょっとぉ
…
」
「ダメだ。食べすぎは良くないから。もう終わり!」
出した包みと開けた中身をしまい、袋に入れる。
「あといっこ!あといっこだけぇ
…
」
「だーめ。
…
ベルナにはちょっとお仕置きが必要だな?」
「うぅー
……
」
手を伸ばしたベルナより高く袋を持ち上げ阻止する。これ以上食べてしまったらベルナの体調に異変が起きかねない。
というかもうすでに起きてるし。
「クラウドぉー
……
」
「だめ」
さっさとこの袋をどうにかしないと。
…
とりあえず自分の鞄に入れるか。
…
入るかな。
自分の私物置き場に行き、貰い物をしまう。せっかく貰ったのに
…
どうしようかな、お酒入りのチョコレート。
こっそりその辺にいる大人たちに配ってしまおうか。
「クラウドのけち
…
」
「けちで結構です。
…
お前、お酒に弱いんだな?」
しまった後再びベルナの側へ行く。
「弱くないわよぉ
……
こーんなにげんきなんだからぁー」
「
…
はぁ
……
」
思わずため息が出てしまう。しょうがない。こんなに酔っぱらってる状態じゃあな
…
。会話も頓珍漢になる。
「んしょ、っと
…
」
「わ、
……
ふふ、クラウドあったかぁい
…
」
椅子から立ち上がらせ、しっかり抱きしめると首の後ろに手を回してきた。
「
…
ね、クラウド
……
」
「
……
ん、なんだ?」
「キスしてぇ
……
?」
…………
少しのお酒だったらちょっと良かったのかもしれない。こんな積極的なベルナはなかなか見られないんだから。
「酔っぱらうとこんなに積極的になっちゃうんだな?ベルナは」
「んー
……
だってすきなんだもんー
…
」
あまりにも素直すぎてちょっと面食らう。お酒は人の本性を現すと言われるけど、今まさにベルナがそうだ。
「俺のこと好きなの?」
「うんっ
…
だぁいすきー
……
!」
語尾にハートがたくさんつきそうな甘い声を出しながら頬ずりしてくる。
「だからキスし
………
わ、」
「よ、っと」
ベルナに少しお仕置きするため、抱きかかえてベッドに向かう。
「んぇー
…
?なにするのー
…
?んふふ
…
」
「お仕置き」
「おしおきだってぇ
…
やだぁもぉ
……
」
俺の腕の中できゃいきゃいはしゃぐベルナは妖精かなんかに見える。それくらいかわいい。
そっとベルナをベッドに座らせるように降ろし、俺もベッドに上がりまたその体を抱きしめた。
「んっ
……
へへ、今日は何してくれるのかしらー
…
」
「お仕置きだって」
「なんのー
…
?」
「こういうお仕置き」
上半身をベルナから軽く離し、顔を見る。ぽやんぽやんとした表情が更にふにゃふにゃになる。
その呂律が回っていない唇にかぶりつく。
「んっ、ぅん
……
、ん
…
」
唇をこじ開け舌を差し入れる。すごくアルコールの匂いがする。
「んぅうっ、
…
んぁ、あむ、」
ベルナの方からも舌を動かしぬるぬると舐められる。そうやって5分は甘いとろりとしたお仕置きをした。
「ん
……
は、ぁ
……
はぁ
……
」
「
……
満足した?」
「んーん
……
まだぁー
…
♪」
甘ったれた声を出して続きを要求するベルナ。しっかり俺の背中に腕を回している。
……
仕方ない。お仕置きもう少し続けるか。
………
もうこれお仕置きじゃなくて普通に濃厚な触れ合いをしてるだけになってるけどな。
ベルナの体のアルコールが抜け切ったのはそれから夜中頃だった。
……
ちゃんと途中で水も飲ませたからな?
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