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三毛田
2026-05-21 22:02:42
1076文字
Public
1000字7
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64 【64/信じる道を進むだけ】
64日目
君と一緒に進みたい
俺は、この道しか知らない。もしかしたら、他の道もあったのだろう。
けれど、彼らと共に前に進むのがとても楽しくて。
「なのか様〜」
「き、急になに? ちょっと引くんだけど」
なのの元へ突撃すると、引かれた。
「この十連ボタン押して」
スマホを差し出すと、仕方ないな。という声とともに画面を押してくれて。
「これでいいの? はい、いいえって出てきたんだけど」
「はいを押して」
「えいっ」
「確定演出キター! 神様仏様なのか様! ありがとう! お礼にデザート半分あげる!」
ピックアップキャラ確定演出にルンルンになりながら、彼女の部屋を後に。まずはパムのところへ。
夕飯のデザートを半分なのの皿へ入れてくれと伝え、それから自室へ向かう。
「丹恒。もう出たか〜?」
服を脱ぎながらバスルームへ入るけれど、先に入っているはずの丹恒の姿はなく。
溺れてる?! と慌てて浴槽を覗き込むと、そこに沈んでいて。
どうしようかと思っていたら、ゆっくり身体を起こして水から顔を出す。
「お前さぁ」
「なんだ」
「心配させるなって」
そっと頬を撫でると、俺の気持ちが伝わったのかすまなそうに眉を下げ。
「すまない。水中に長時間潜っていられるからと、長居しすぎた」
「そうだけど、そうじゃないんだよ」
何故だかわからないが、丹恒はこうやって本当に理解していない反応をする。
心配は心配なんだけど、それだけじゃないとわかってくれない。
「シャワー浴びたら、俺も入るんだけど。温度上げていいか?」
「もう出るから、お前の好きな温度にしろ」
バシャッと勢いよく浴槽から出て、雑に水気を飛ばしてからバスルームを出ていく。
お、男前すぎるだろ
……
。
って見惚れていたけれど、俺もさっさと入らないと。
今日はいつもより丁寧に全身を洗い、水風呂からいつもの適温にあげたお湯にそっと身を沈め。
「はぁ
……
」
思わず大きな声が出てしまう。適温だから、すごく気持ちがいい。
丹恒だと、ゆだってしまうが。
「うーん
……
」
持ち込んだ飲み物をちびちび飲みつつ。リラックス。
「溺れていないか」
「お前じゃないから大丈夫」
一システム時間ほど過ぎた頃、丹恒が様子を見に来て。
ひらっと手を振ると、安心したような表情を浮かべて戻る。
自分はそうやって俺を心配するのに、心配されるのは理解できない様子。
それがこちらとしては、納得できない。
「まあ、そんなところも含めて大好きだけど」
己の信じた道を進むうえで、心配というものは尽きないだろうとは思う。
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