望月 鏡翠
2026-05-18 14:07:40
972文字
Public 日課
 

#2085 にやりと相棒12

#毎日最低800文字のSSを書く/@tmysmst


 僕たちのうみがめのスープのゲームの結果です。
「君の相棒は、安全なところにいますか?」
 答えはイエスです。
「誰かを探しにきたんですか」
 ノーです。
 よかった。誰かがここで迷子になっているわけではないようです。
「君が探しているのは生き物ですか」
 答えはノーです。珍しい生き物を探しにきたわけではないみたいです。
「何かを拾いにきたんですか」
 ふわふわしました。困っているみたいです。おや、この反応は初めてです。拾いにきたにイエスともノーとも答えられないみたいです。何かを拾いにきた。でもそうではないのかもしれない。
「それは、浜辺に落ちているもの?」
 ノーです。磯にいたからきっと違うと思いました。浜辺じゃないんです。
「探しているのは、海のものですか?」
 ノーです。海のものではない。
「それは、誰かの持ち物?」
 イエスです。これでわかりました。スターくんは、誰かの落とし物か忘れ物を探しにやってきたんです。それなら僕にも見つけられそうです。海のものは巧みに隠れていたり、素早かったり毒があったりして、僕には捕まえられません。
 でも人が落としたものなら、見たらわかるかもしれないのです。
「じゃあ、一緒に探しましょう。僕もお手伝い」
 スターくんは困っていました。僕たちが怖いでしょうか。それとも僕たちを巻き込むのが怖いからでしょうか。
「大丈夫だよ」
「僕たちって優秀だからさ」
 相棒が胸を張ります。僕と浜辺で出会ったスターは、探し物を見つけにいくことになりました。
「それは、うーん、大きさはどれくらいですか」
 スターは水たまりの大きさで丸を描きました。
 クッキー缶くらいの大きさをしています。
 またクイズが始まります。材質はどうやら金属みたいです。平たいものではない。中身が空洞。やっぱり缶みたいです。中は空っぽかと聞いてみたら、ノーと言われました。
 じゃあやっぱりこれは、誰かの宝物が入ってる箱に違いありません。こんなところに置いてあって、塩水で錆びてしまわないでしょうか。それが心配です。
 でもこれくらいの大きさがあるものなら、見つけやすそうです。僕たちは磯を探し回りました。でも見つかりません。
 海に流れて行ったのだとしたら、大変です。
 僕たちは少し範囲を広げて探すことになりました。