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meru2408
2026-05-16 23:20:36
8340文字
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モンギル
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クラベル(クラウド×ベルナ)
そろそろ薬効が切れます。もう大丈夫でしょ?
(部屋で素振り、部屋を一つに、散歩、パンツ見せて!の四本立て!)
※生理の話がちょっとでます。
「特効薬は延長できます。」の後日談。
side:クラウド
フランシスの往診から次の日。午前中俺はちょっとしたお使いを村の人に頼まれて、忙しなく動いた後、疲れた体を癒そうとベルナの部屋に直行した。
扉を開けた直後、剣の切っ先が丁度顔の手前あたりに思いっきりブンッと降りかかってきて、思わずのけぞった。
「うわっ!!!あっぶな!!」
「あ、ごめん」
軽く謝罪の言葉を口にしたのは、振り切ろうとした剣をそっと戻す可愛い恋人の幼馴染だった。多分、部屋で素振りかなんかしてたんだろう。
「部屋で武器振り回すなよベルナ!危ないだろ!」
「いやー誰も来ないかと思って」
「あのなぁ
……
俺が来るだろ
…
」
昨日は予定があった日だけどキャンセルした。その次の日、つまり今日は何も予定が無いらしく、運動したがるベルナは時々部屋でうろうろしたり、簡単な料理をしたり、掃除をしたりしていた。
「一日休んだだけでも体がなまるのよ?フランシスにあまり動くなとか言われてるけど、体がむずむずしてしょうがないのよ」
「いやそうだけど
…
」
でもまさかデカい武器を持って素振りしてるとは思わないじゃん?
あと体がむずむず
…
って、ちょっとなんか生々しいな。そう思ってベルナを見ると、何かを勘づいたのか一歩だけベルナが後ずさった。
「
…
何よ」
「
……
何でもないよ。とにかく、武器は仕舞っておこうベルナ。まだあれ続いてるんだろ?」
「別にこれくらいでどうにかなる私じゃないわよ。大丈夫だから」
「ベルナー?」
「
………
っ、もう!」
まだ駄々をこねるつもりなら強引にでもその持っている武器を回収しようと一歩前に出ると、あからさまに後ずさり、渋々武器を部屋の隅に置いた。よしいい子だな。
「はぁ
……
じゃあ何したらいいのよー
…
」
「うーん
……
」
部屋にいてもやることは限られている。掃除をしてもすぐ終わるし(一応宿屋だからいつも従業員が部屋の掃除をしてくれる)、料理だって腹が減ってないとやらないし、小さな本棚はあるけど俺もベルナもあまり読む方ではない。
「というかなんであんたの武器もここに置いてあるのよ」
「え?」
「え?じゃないわよ。自分の部屋に置いときなさいよ
…
」
ベルナが指を差すのは俺の愛用の弓。でも、
「だって俺よくここで寝るじゃん。だからすぐに外に持って行けるかなって」
「いやあのね
……
」
呆れたようにため息をつくベルナ。
「私の部屋にあんたの私物が増えてきてるのよ?カバンもだし
…
掃除するのにもいちいちどかさないとめんどくさいんだから」
「えー
…
?」
「えーじゃな
……
、
……
うん?」
「?どうしたの?」
「いや
………
別にいいかもしれない」
眉間に皺を寄せ考えていたベルナが何か名案を思い付いたように話しだした。?なんなんだろ?
「あんたもここの部屋にすれば
……
いいんじゃないかしら」
「
…
えっ?」
目を丸くした。まさか、もしかしなくとも俺とベルナを同室にする
…
ってこと?
そんなことをさも名案かのように、
「だって部屋を一つにしたら宿泊代も安くなるし、一つの部屋で二人一緒に過ごせばお互い用事があってもすぐ話せるし、すぐ出かけられるし、予定も確認しやすか
……
ったり
……
する
…
し、」
そこまで言ってはたと何かに気づいたベルナ。俺の顔を見るや否やだんだん焦った表情になり、
「あっ
……
いや、でも待って!やっぱりやめ、」
「それいいな!!!早速受付に変更しに行こう!!」
「わーーちょっと待っ、!!」
言うが早いかベルナの手を取り、二人駆け足で受付に飛んで行った。
ーーーーーーーー
「はぁ
………
迂闊すぎたわ
……
」
額に手を当てしゃがみ込むベルナ。具合も悪いかと思ったけどそうではないようで安心した。
あの後超特急で受付に行き、ベルナが口を挟む間もなくもう一つの部屋を解約し、ベルナの部屋に数少ない荷物を運んだあと、別に受付までベルナを引っ張っていかなくても良かったなと遅まきながら思った。体調はほぼ回復しているものの、昨日の今日なのでベルナに全力疾走させたのがちょっと申し訳なかった。
「なんでだよ?名案だったじゃん!これからずっと一緒に過ごせるな!」
「はぁーー
……
」
二度目のため息。ベルナはため息つくのが好きだな。
「別に同室にしなくても良かったんじゃないかと今になって思うわ
…
」
「なんで?」
「だって別室でもあんたはここに入り浸るじゃない。どっちにしろ同じことよ
…
」
「でも宿泊代は安くなるんだろ?お互い顔も見れるし、いいじゃないか」
「
……
まぁ、そうだけど」
いろいろ観念したように立ち上がり、窓を開けられる。心地いい穏やかな初夏の風が吹いてくる。
その風を直接浴びながら、
「いいわ。とことん付き合ってやる」
俺に向かってやっと笑ってくれた。
ーーーーーーーー
「散歩はどうかしら~?今日もいい天気だし、村の周辺ならモンスターも大人しいし、出てきたら?」
そう話すのはベルナの様子を見に来たフランシスだ。本当に様子を見に来ただけらしく、扉を開けっぱなしで部屋の外から会話をしている。
「散歩かー
…
まあ動かないよりはましか」
フランシスに、ベルナが体を動かしたくて喚いていると話したら(本人は「喚いている」を不服そうに聞いていた)、フランシスがそう答えてくれた。
「散歩も立派な運動よ~?ちゃんとカラダの健康を保つための、ね♡」
「ぅ、ぐ
………
、」
そういい終わると、次に往診があるのか「じゃあ何かまたあったら連絡してね~♪」と早めに帰っていった。
ベルナはと見ると、何やら真っ赤な顔をして唇を噛んでいる。
…
そんなに噛んだら血が出るぞ。
「ベルナ、大丈夫か?」
「はっ
……
、大丈夫よ別に!」
早口でまくしたてられた。
「んー
……
本当に大丈夫かなぁ
…
」
外を見ながら一人で呟く。
「
…
何がよ」
「散歩」
「いや
……
たかが散歩くらいで神経質にならないでくれる?」
と言いながら武器を準備するベルナ。
…
いや待って。
「なんで散歩するのにそれがいるんだ?」
武器を担ごうとするのを慌てて阻止する。別に討伐に行くわけじゃないんだからさ。
「なんでって
……
念のためよ念のため。何があるか分からないでしょ?村の周辺だって整備されていてもモンスターは出てくるし」
「いやでもフランシスが言ってただろ?襲ってこないって」
「あんたは危機感ってものがないわねぇー?もう!そんなに心配ならついてくれば?」
「え、いいの!?」
「
……
いちいちうるさいからよ。ほら行くわよ!武器も持って!」
「あ
……
待ってよベルナ!」
さっさと部屋を出るベルナを追いかけて、俺も外に出た。
「なかなか気持ちいいわねー
…
出てよかったかも」
「そうだな
……
」
二人して村の周辺の森を歩く。木漏れ日と優しい風が吹いていて
……
まるでベルナに包まれているみたいだ。
…
そんなこと言ったら、どうなるかな。怒るか恥ずかしがるか。
「ふぅ
……
」
隣のベルナが伸びをする。気分転換出来てるみたいだ。あと前も思ったけど猫みたいだな。
「ふあぁ
…
」
ついでに俺も欠伸が出る。午前中結構忙しなく動いてたからか、程よい疲れが残っている。
「んー
……
でもちょっと日差しが暑いわね
…
」
「そうか?」
「
…
あんたは氷使いだものね」
じとっとした目で睨まれる。いつものことだけど、今のベルナは気分がいいのかそんなに睨まれることはなかった。
「
…
なら冷気出そうか?」
「別にいい。
……
ん、いや、もうちょっと歩いたらやって」
本当に気分がいいらしい。いつものベルナより何倍も柔らかい感じがする。いいなぁ
…
ついてきて良かった。
しばらく無言で歩き、ちょっと汗が出るころに「あそこで休憩しましょ」と一つ木の下を指さした。
「はぁ
……
」
「あつー
…
」
どさっと腰を下ろし、木陰で休む。すぐそこで水のスラクンが水たまりでぱしゃぱしゃ遊んでいた。本当に襲ってこないんだな。
手から冷気をそっと出し、ベルナの顔付近に近づける。ちょっと汗ばんだ髪と肌が眩しい。
「あーーー
……
涼しい
……
」
気持ちよさそうに目を閉じるベルナ。
「そんなに暑かったか?」
「割とね
……
まだ春の終盤だからって舐めてたわ
…
」
「夏場はベルナにとって地獄だよな
…
」
「もう
…
言わないで。さらに暑くなるじゃない」
そんな他愛ない話をしていると、そばのスラクンの群れから一匹ちょんちょんとこっちへ近づいてくる奴がいた。
「
……
ん?どうしたのかしら」
「なんだろうな?」
そのスラクンはベルナの所へ行き、ぴゃっぴゃと何かを話し出す。
「
……
この子、なんて言ってるの?」
「
……
あー、なるほど
…
」
スラクンの喋っている内容を翻訳する。
「ベルナが綺麗だからちょっと話しかけてみた、ってさ」
「
…
ふふ、何よそれ。新手のナンパかしら?」
ベルナがスラクンに笑いかけるとスラクンはそわそわちょんちょん飛び跳ねながらまたどっか行ってしまった。
「あら?ナンパに着いていこうかと思ったのに」
「浮気はやめてくれよ
…
」
「バッカ冗談よ。何がモンスターに浮気なのよ」
そう言いながらベルナは「よいしょ、っと」と言いながら立ち上がった。
「涼ませてくれてありがと。そろそろ帰るわよ」
午後の短い散歩デートはこれにて終了。
冷気を消し、俺も立ちあがり、二人で帰り路につく。
途中、隣を歩いていたベルナの手にちょん、と触れ合って、そしてどちらからともなく指を絡ませた。
特に何も言われることはなく、顔を見ると頬を染めながらもやや下を向きながら歩いていた。
どくどくと心臓の音が早くなる。手を握っただけで。
村に着くまでずっと手を絡ませて歩き続けた。
ーーーーーーーー
夕食後。
「あーーー
……
」
ぼふっと音がして、ベッドにダイブしたベルナが疲れた声を上げた。
「疲れたよな。
……
俺も休む」
ベッドの端まで行き、腰かける。
「なんでこんな散歩くらいで疲れるのよ
……
やっぱり体がなまってるんだわ。明日からちゃんと働かないと!」
「無理は禁物だぞ。風呂場でも昨日も倒れたくせに」
「うるさいわねー。一時的よ一時的!普段の私はそんな弱々しい人間じゃないんだからね?」
「はいはいそうですね、ベルナ様?」
「うー
…
クラウドの癖になまいき!」
そんな小言を言いあっていると、ベルナがおもむろに足を交差した。
………
えっと
…
。
「
…
ベルナ。パンツが見えてる」
「なんっ、」
うつぶせで休んでいた体ががばっと反転し、両手がしっかりスカートを押さえつけた。
「っクラウドのスケベ!」
「なんでだよ。見えたものはしょうがないだろ?」
「本当に見たのね!
……
っ、うぅ
…
」
「服新調したらどうだ?スカート短すぎるんじゃないか?」
「この服はお気に入りなの!短いとか思うのはあんただけよ!」
そう提案したけど即座に断られてしまった。うーん
…
お気に入りねえ。というか
………………
うん、なんか。
「なあ」
「
…
何」
いつものように不機嫌そうに返答される。今から言う言葉を喋ったら
……
更に不機嫌になるよな。100%。
「
……
見せて」
「
……
何をよ」
「スカート」
「は?」
「スカートの中」
「
………………
はい?」
スカートからのぞく綺麗な太もも。白くて、もちもちしてて、なんだか美味しそう
…………
足の付け根あたりはどうなってるかな。
ベッドに腰かけたまま上半身をベルナの方に向けると、分かりやすく体をびくっと跳ねさせる。
「ちょ、なんっ
……
、ひゃっ!」
片方の足首を捕まえ、ベッドに片手をつき、ベルナに近づく。
「や、やめ
…
、」
「だーめ」
捕まえられなかった足をばたつかせ懸命にもがくけど、そうそう逃がさせてやるもんか。
ベッドの上まで完全に上がり込み、ベルナの上に被さる。捕まえていた足首は離してやったけど代わりに馬乗りになり、片足はベルナの両足の間、もう片方はベルナの片足を完全にがっちりホールドし逃げられないようにする。
「ぁ、」
いやいやするように首を横に振るベルナ。
……
すごくかわいいなぁ。自分の中の獰猛な部分がなんか吠えている感じがする。
両手はベッドに置いていた手で鷲掴みにし、ついにはもう片方の手でベルナのスカートをそっとなぞる。
「ぁうっ
…
」
必死で耐える姿にまたどくどくと鼓動が高まり、もっと可愛い所が見たいと思ってスカートを少しずつめくる。
「やっ
……
ん、」
「
……
見るだけだから」
その言葉に一体どれだけの理性があるというのだろうか。
どんどん太ももから足の付け根へと手を滑らせていく。時々つい、つい、と指先で撫でながら。
「は、ぅん
……
っ、」
喘ぎ声がその小さな唇から漏れる。キスもしたいなぁ。まあでも先に、
「
……
うぁ、!?」
ついに足の付け根の布のところまで来た。大きくスカートをめくると、白い下着に包まれた陰部が出てくる。
「綺麗だなぁ
…
ベルナ
…
」
自分でも恍惚とした声を出しているなとは頭の片隅で思った。でも綺麗なんだから仕方ないじゃないか。
体を馬乗りからベルナの下半身へとずらし、綺麗な太ももに顔を近づける。
「や、やだ、
……
ぁっ」
太ももの内側あたりに口をつけてぺろりと舐めてみる。
……
うーん、肌の味がする。
それにちょっと
………
鉄の匂いがする?
そう思いながら下着に手を掛けた直後、片方だけ自由になった足で思いっきり腕を蹴られた。
「いっ!?」
「
……
っんもういい加減にしてちょうだい!」
「
…
あ、」
ハッと我に返る。今俺はベルナに何してた
……
?
「ベルナ、」
「うぅー
…
!信じられない!」
蹴られた勢いで体が離れるとすぐさま俺から距離を取り
…
と言ってもまだお互いベッドの上だけど。めくれたスカートを直しキッと涙目で俺を睨みつけた。
「ご、ごめんって!本当にごめん!無意識で
…
つい、」
もう謝るしかなかった。自分の中の加虐心が働きすぎてベルナに無体を働いてしまっていた。
「
………
、」
「ごめん
…
ベルナ
……
ごめん
…
」
どうすれば許してもらえるのだろうか。不安でベルナの顔を見られなかった。俯き、ベルナの言葉を待つ。
…
いやでも何も言ってくれなかったら?もしかしたら俺に幻滅してしまったのかも
……
。
そんな絶望の淵で固まっていると、
「
……
またそんな
……
」
小さくだがベルナの声が聞こえた。”またそんな”?なんなんだろう
…
。
もしかして絶交とかされるんじゃ
……
。
……
いやだ、せっかく一緒になれたのに。
「はぁ
………
」
大きいため息とともに体がびくりと反応してしまった。さっきとは真逆だ。
「
……
顔上げなさいよバカクラウド」
ベルナのお許しが出たので恐る恐る顔を上げる。表情こそあまり変わってなかったけど
……
もう怒っては、なさそう
…
?
「本当にごめん
……
もうあんなことしないから
……
」
「
………
」
じっとりとした目でまだ睨みつけられている。無言で。
「
……
別に
………
」
お互い沈黙したまま数秒くらい経っただろうか。ベルナが言葉を紡いだ。
「
……
怒ってないわよ。ちょっと
……
っていうか結構びっくりしただけ」
「
……
そうなのか
……
?」
「ええそうです。あんったはいっつも性急すぎるんだから!私の気持ちも考えてちょうだい!」
「分かった!
…
分かったよベルナ、
…
これからは気を付ける
……
と思う
……
」
「
………
」
でもやっぱりベルナが大好きなのは変わらないし、その綺麗な体にもたくさん触れたいし、
…
俺にも触れてほしい。
だからベルナの言ってることは分かる。
……
でもちゃんと抑えられるかっていったら
………
ちょっと自信が無い。
なので語尾に付け加えを足してしまった。
……
やっぱりダメだよな
…
。
「
………
もうあんたって奴は
……
っていうかまた顔下げない!」
「うぅ
……
」
喋っている間にもベルナへの申し訳なさが上回り、だんだん目線が下がっていくのを目ざとく咎められてしまった。
また顔をゆっくりと上げると、
「
………
ん」
「
……
?え?」
足をベッドの上で座り直し、明後日の方を見ながら俺に向かって両腕を広げるベルナ。いやベルナも視線そらしてるじゃないか。
……
じゃなくて。
「
………
ん!!!」
今度は語気強めに声を出し、腕を強調させてくる。
………
もしかして、
「
………
抱きしめてもいいって、こと
……
?」
「
……
いちいち言わせないで」
まるで王女様と召使いだ。やっぱり俺はベルナにとって召使い担当なのかなぁ。
おずおずとベルナに近づく。今度は距離を取られなかった。そっとベルナの両脇に腕を差し込み、しっかりと腰を抱き寄せる。
するとその直後に自分の背中に温もりが広がった。ベルナの腕だった。
「許してくれるってことでいいの
…
?」
「
……
許すも何も別に最初から怒ってないんだってば
…
」
腕の中でベルナがもぞもぞと答える。それがくすぐったくて
……
嬉しくて。
「
……
っう、」
また力任せに抱きしめるところだった。いつもベルナから潰さないでと言われているんだから。
「
………
」
「
………
」
また沈黙が続いた。でもこれは心地いい沈黙だった。良かった
……
嫌われてなくて。
「
……
あのさ」
「ん、どうしたの?」
ベルナのくぐもった声がする。背中に回された腕に力がこもる。
「
…
ああいうのは、
……
生理が終わってからにして」
「へ?」
「
……
」
今なんて言った?
「ベルナ、あの、」
「ちゃんと聞いてたの?!」
「あ、いや
……
聞こえづらくて
…
」
いかんせん抱きしめたままのベルナは俺の胸に額を押し付けていて、今もくぐもった声で喋るのだからちょっと聞き取りづらい。
「
…
だから!さっきみたいなのは生理が終わってからにしてって言ってるの!バカ!」
「いででで!わ、わかったよ!分かったから抓らないで!そこはマジで痛い!」
顔を上げて叫ばれた上に背中を思い切り抓られ悲鳴を上げてしまう。でも、ということは。
「いてて
……
じゃあさっきのもやっても大丈夫ってこと
…
?」
「
……
恋人なんでしょ。こないだ自分のものだって言ったじゃない
……
まさかもう忘れたの?」
「あ
……………
、
……
そうだね。うん、そうだよベルナ。
…
お前は俺のものだもんな」
そういえば風呂場でそんなことを言ってた気がする。っていうか言ってたな。
そのさらさらな頭に愛おしさがぶわりと込み上げ、思わず撫でてやる。
…
うん、さらさら。
「
…
生理の時は汚れてるんだから別の時にしてよね。あと匂いもあるし
…
」
そうか。さっきの鉄の匂いはそういう匂いだったのか。納得した。
「俺は別にそんな気にしないけど?」
「私が気、に、す、る、の、よ!っていうか普通
…
生理中にそんな不躾なことする人なんて
…………
いたわ」
「え?!何かされたの!?誰に!?!」
「あんたに決まってるでしょうがバカ!」
「うっ、」
バカと二回も言われて更に背中をバンと叩かれる。
そういえばさっきしてたな
……
不躾なことを。
「はぁーーもぉー
……
」
疲れがどっと出たようでまた胸に頭を置かれる。その頭をぽんぽんと叩くと、背中の手もぽんぽんと叩き返してくれた。
「今日一日あんたのせいでほんと疲れた
……
もう寝る」
「えっ風呂は?」
「明日」
「いやいやいや風呂は入っとこうよベルナ。汗もかいたし、
…
きっと匂いも気になると思うよ?」
「
……
ふん、冗談よ。分かってるってば」
不貞腐れたように話すベルナはいつもより幾分か幼いような気がして、ちょっとドキドキした。かわいい。
「でもお風呂の前に少しだけ寝かせて
…
」
「うん
…
分かった。じゃあ風呂の時間になったら起こすよ」
「お願い」
こんな体勢だとあれなので、しっかり抱き込みながらベルナを寝かせる。さっきベルナがしたみたいにとんとんと背中を叩いていると、規則正しい寝息が聞こえてきた。
そっと寝顔を見やる。
…
やっぱり幼く見えててかわいい。その寝顔にそっと耳打ちした。聞こえないと思うけど、今は、それでいい。
「ベルナ
……
好きだよ、愛してる」
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