紗雪 | sayuki
2026-05-16 15:08:30
1475文字
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5月新刊ハミ主プロポーズ本あとがき

大人の事情(〆切&ページ数)により本に入れられなかったあとがきを試みる記事。

 ハミ主プロポーズ本「君とグランドエントランス」をお読みいただきありがとうございました。
 グランドエントランス(grand entrance)は、名詞としては壮麗な建物の正面入り口とその奥にあるホールを指しますが、make a grand entranceという動詞句の形だと「ドラマチックな登場をする」という意味を持ちます。タイトルにはどちらの意味もこめました。臨空博物館のグランドエントランスを舞台に起きた物語やセイ主のドラマチックな登場、そしてそこに至るまでのふたりの軌跡を少しでも楽しんでもらえていたら幸いです。
 思念「虚構の妄想」が好き過ぎて、どうしても続きが見たくてこの話を書きました。敬語セイヤと先輩呼びに脳を焼かれたのは私だけではないはず!セイ主の立場が変わっても「背中を預け合うパートナーで、守られるだけでなく守り合う」そんな関係が大好きです。そしてやっぱりあれですね。タミ主が結婚したならハミ主もせめて婚約すべき。これに尽きます。公式結婚エンドうらやましすぎる。アッ本音が………
 思念ではセイヤが主ちゃんのいる捜査局にやって来ますが、Philoとそこでの彼を主ちゃんが知っていく場面はありませんでした。だから今度は主人公がセイヤの世界を知り、生まれ育ちが真逆なふたりが絆を深めていくような物語がどうしても見たかったんです。そして、思念でも大きなテーマだった「信頼」についてもう少し掘り下げてみたくなりました。そうやって色々と妄想していたらいつの間にかキノアやエツジやモモコが居て本編なみに賑やかな臨空が爆誕。あれおかしいな?
 そのうち結婚編という続きを書きたいですね。その時は、ぜひイズミも召喚したいです。
 セイ主とならんで、二人の周りにいる人達の幸せな姿を描くこともこの物語で叶えたかったことの一つでした。キノアとベッキー、セイヤの両親やスエおばあちゃん・・全員が幸せでいられる時空がどこかにあるかもしれないしあってほしい。それを形にできて嬉しかったです。いつかキノベキの子供をイズミがあやしたり、その子が大きくなって「イズミおじさんと結婚する」って言い出して轟沈するキノアやそれを笑いながら慰めるベッキーがいてもいいと思いませんか。
 次はアストライア本に挑戦しようと思っています。師兄セイ主本も出したいし、書きたいお話が大渋滞。少しずつ形にしてけたらいいな。
 そして私は今回の執筆でブチキレセイヤを書く楽しさに目覚めてしまったのでいろんなお話でどんどん書いていきたいです。
 初めての長編は大変だったけど楽しかったです。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
 またどこかでお目にかかれたら幸いです!

おまけ:物語の舞台たち

-臨空博物館(一章・九章・十章・終章)
エントランスまでのアプローチや、グランドエントランスの内装と雰囲気はNYにあるメトロポリタン美術館をモデルにしました。
一章で出てくる階段はまんまこれです↓

グランドエントランスの雰囲気↓


-ガードナーギャラリー(六章と七章の舞台)
ボストンにあるイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館をモデルにしています。
特徴的な中庭を持つお邸スタイルの美術館です。この美術館に出会わなかったら六章と七章がピンチでした
館内を歩き回っているうちにシーンが固まり、書くことができました。
本文では三階建って書いてしまったのですが日本式の数え方では四階建。セイ主が飛んだのは一番上の窓ですね


(写真は全て自身で撮影したものです)