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meru2408
2026-05-15 00:57:58
13406文字
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モンギル
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クラベル(クラウド×ベルナ)
お風呂すべすべタイム
side:クラウド
「あーーー疲れた!早くお風呂入ってご飯食べて休みたい
…
」
今日は長丁場だった。いつもの依頼をこなすだけかと思ったら、村の人からいろんな頼まれごとをして草むしりだのモンスターとの対話だの畑仕事だのモンスターが近場に出てきて対処するだの、挙句の果てには
依頼内容がデカブツとの戦闘が多いものがほとんどで、俺もベルナも傷だらけだし、泥まみれだし、お腹空いたし、ベルナがこうなるのも分かる。俺もだ。
体に出来た傷はさっきフランシスが応急手当をしてくれたので、あとは泥まみれ汗まみれを流すだけだ。
「疲れたな
…
俺もさすがに応えたよ
…
はぁ
……
」
「んー
…
先にお風呂、んん
……
入っちゃっていいかしら?」
「いいよ、ベルナは女の子だし、早く綺麗にしたいよな」
「
……
」
なんか普通の会話をしたと思ったんだけど、ベルナから睨みつけられているのは気のせい?
「え?ごめんなんか変なこと言ったかな」
「べつに。何でもないわ」
ぷいと顔を背けられ頬についた泥が見えた。結構頑固な泥だろうなこれ。自分の腕や足も見てみるが、かなりべっとりとついている。うーん
…………
、
そうだ!
「ベルナ!俺も入る!」
「は?」
訝し気な顔をするベルナ。いつも俺が何かを閃いて話し出すとこんな顔をするんだよなー。まあそんな顔も可愛いんだけど。
「あー
…
やっぱりクラウドも早く入りたいのね。別に気にしなくていいわよ、入ってきて」
何を勘違いしたのかそう提案してくるベルナだが普通に違う。
「そうじゃなくて!一緒に入るんだって!」
「
……
はい?」
ここの宿屋は風呂場が一ヶ所しかない。当然男と女に分かれているような大きな施設ではないから、順番に入ることになる。
基本女が先に入り、終わったら男が入るっていう感じのスタイルなんだけど、今はもう夜中。
営業も終わっているため、一応入れないんだけど
…
。
「ベルナと俺と一緒に入るの!そしたら時短にもなるし、あとお互い届かないところとか洗いあえば綺麗になるだろ?」
「
…
なん、」
「いいじゃんそうしよう!じゃあベルナ!早く行こう!」
「いやいやいやいやちょっと待って!なんでそんなせっつくのよ!まだ私何も言ってないじゃない!」
俺とベルナだけは夜遅くまで外に出ていることもあり、特別に許可を貰って深夜の風呂を使わせてもらっている。
「なんで?昔は一緒に入ってただろ?」
「いやそれ昔ね!今は
……
その、あのさ、こう、気にするじゃない
…
?分かる
…
?」
「
…
?うーん、分からん」
「はぁ
……
」
大きなため息をつかれた。えー?何か気にすることあるかなぁ
…
。
「あのね、年頃の男女が仲がいいからってそうそう一緒にお風呂に入るもんじゃないわよ
…
」
「そうなの?」
「そうなの!今までだってそうじゃない」
「でも俺はベルナと入りたい」
「うぐ
……
、」
あ、なるほど!分かった!
「もしかして裸見られるのが恥ずかしいってこと?それなら俺もそうだから大丈夫!」
「いやそれもあるんだけど
……
それだけじゃなくて
……
」
うーん、ベルナが何言おうとしてるのかさっぱり分からん。でも俺はベルナと一緒に入りたいんだ。
「というか早く入りたいんだろ?ぶつぶつ言ってないで早く入ろうよ。これ以上何か質問があるんだったら抱っこして強制連行だからね?」
「ふぇ、
……
わ、分かった!分かったから抱き寄せないで!」
まだ何か言ってるベルナを抱きかかえようとしたらぐいっと手を伸ばして拒否された。うーんちょっと寂しい。
「じゃあいこう、時間は有限じゃないんだから」
「あんたがそれ言うわけ
………
?」
着替え用の服を準備して、武器も置いて。タオルは浴室に準備してあるからそれを使う。
ベルナの手を取って握ると、一回振りほどこうとされたがすぐに諦めてそのまま歩き出す。
部屋から出て、宿屋の主人の前を通る時にぐいっと手を引っ張られて強制的に歩みを止められた。
ちなみに今日は遅くなると主人に伝えてあるので、主人も今日はこの時間まで起きている。遅くまでお疲れ様です!
ベルナが宿屋の主人となにやら小声で話している。手を繋いだままの距離なのに「タオルは
…
」とか「お湯に
…
」しか聞き取れない。もうちょっと耳が良かったらなあ。
主人との話が終わったようでまた一緒に歩き出す。
「さっき何を話してたんだ?」
「後で説明するわ」
「???」
よく分からないけど説明はしてくれるらしい。良かった。ベルナは恥ずかしがり屋な一面もあるからなかなか本音とか言ってくれない時が多いんだけど、最近は少しずつだけど話してくれるようになったのでとても嬉しい。もっとベルナの本音が聞きたい。
短い廊下を歩いたら風呂場はもうそこだ。鍵はいつもこの時間はしまっているが今日は夜遅い俺たちのために開いている。本当にありがたい。というか二人っきりで風呂に入れること自体がすごくないか?
自分でも思うんだけどさっきの自分に拍手を送りたい。
中に入り、早速服を脱ぐ。ベルナの方をちらりと見ると、なんと真後ろを向いている。
「え、ベルナなんで後ろ向いてんの?」
「は?ちょっとこっち見ないでよ!」
「いや無理があるだろ
…
」
「
………
見られるのも見るのも、
……
恥ずかしいから!だから見るな!」
「
……
」
時々その体に無性に抱きつきたくなる時がある。今がそれ。でも今それをすると絶対に鳩尾ヒットさせられるか一人で風呂入れと言われかねない。なので頑張って我慢する。
「あ、さっき話してたの
……
あれ。タオル貸して」
「え?タオル?なんで」
「い、い、か、ら!」
ベルナが指さす方向にある何枚も積み上げられ綺麗に畳まれたタオル。
「二枚ね」
「うん?」
それを二枚取ってベルナに渡すと一枚は返された。
「え?」
「それ、体を覆うのに使ってちょうだい」
「えーーー?素っ裸じゃないの?!」
べしっと頭を叩かれた。
「さっき言ったことを忘れたの!?ちゃんと隠してよね!」
「うぅ
……
」
ちなみにベルナな上半身は脱いでいたが胸の方はしっかり片手で隠していた。脱ぐところ見れなかった
…
。
しょうがない。ベルナの言うとおりにしよう。こんな機会は滅多にないんだから。というか初めてなんだから。
2人してごそごそして数分、ベルナはちゃっちゃと体にタオルを巻き付けていて、その手には二つピンがある。多分タオルを留める用と
…
あともう一つは?
「
……
~~もう!だから見ないでってば!さっきから何が気になるのよ!」
「タオル巻いてるんだから大丈夫だろ。その持っているピンは何かなって思っただけ」
「これは髪を洗った後に留める用なの。
……
そういうところも気になるの?」
「まあそれなりに」
「
……
ふーん。で、ちゃんとタオル巻いた?」
「巻いたって。ほら早く入ろ」
「ちょ、
…
っと!」
ベルナの手をひっ掴み、浴室に入る。蒸気がふわふわとまだ漂っていて、暖かさにほっとする。やっぱり風呂はいいもんだなぁ。
「いたっ」
「私ここね」
入るや否や握った手の指で爪を立てられ、思わず手を離してしまった。すぐに洗い場の椅子に座ったので俺も横の椅子に座る。なんだか猫と一緒に入ってるみたいだ。
ベルナの座った箇所も含めて五つ洗い場がある。
「なんでよ!他広い所開いてるじゃない!」
「いやだ。ベルナの隣がいい」
「ううぅ~~
……
っ」
多分恥ずかしさのあまり威嚇みたいな声がベルナの口から漏れているが、いかんせん今の姿のベルナが怖いとはちっとも思わない。というか、
………
すごく綺麗だな。背中のラインとか。
「早く体洗いなさいよ!体が冷える!」
見惚れていたのがすぐバレて仕方なく洗う。頭から。次に顔、上半身と下半身を洗っていく。
「なあベルナ。背中洗おうか?」
「いいです。自分で洗えるから」
「いや、俺がやる」
「いいって!
………
あ、」
「あ」
そういえばベルナはどこまで洗ったんだろうと思いしっかり横を見たら、後ろは向いていたがタオルを外して体を洗っているところだった。
隠すべきところが見えている。
「あぅ
……
」
「べ、ベルナ、」
「
……
洗い終わったの?!」
半ばキレられながら言われる。
「もうすぐ終わるけど
……
タオル外さないんじゃなかったの?」
「っ、外さないと洗えないでしょうが
……
」
恥ずかしさのためか小声になるベルナ。その熟れた姿と声色に思わずごくりと唾を飲んだ。
ちなみに俺は男なのでタオルを外さなくても洗えた。まあ下半身しか巻いてないし。
「
…
そう、じゃあ終わったら一緒に湯船に入ろ」
「あんたはまた
…
、」
「入るんだよ。俺が一緒に入りたいの。
……
ダメ?」
「
……
~~っもう!しょうがないわねぇ!子供かあんたは!」
「ベルナ、声が響くって」
しばらく無言が続いた。ちょっと、いやかなり気まずい感じになってしまった。こっちも恥ずかしくなってくる。それにベルナとの洗いっこも出来なかったし。
………
そうだ。
俺の中の悪戯心が芽生えてくる。今自分はちょっと悪い顔をしているかもしれない。幸か不幸かベルナは向こう側向いたままだ。多分見てなくて正解なんだろう。
全部洗い終わり、椅子もざっと洗い流し、先に湯船に浸からせてもらう。
「あ”~~~
……
」
「
……
それ、おっさん臭いわよ」
「え”っ!!」
お湯の気持ちよさに思わず声が出て、それをベルナに突っ込まれる。おっさん扱いされてちょっとショックだ。
「
………
ふふ」
「
……
」
含み笑いが聞こえたと思ったらベルナが笑っていた。今日初めて見る笑顔だ。なんか心も癒されていく感覚がする。ベルナの笑顔は健康にいいな。
「
……
っは!んんっ
……
ちゃんとタオルは巻いて入ってるんでしょうね?」
「え?」
「え?」
「いや
……
そこに置いたけど
…
」
「は?!?ちゃんと巻きなさいよ!」
「えぇー
…
でもお湯の中に入れたらいけないんじゃ
…
」
だって温泉施設だって禁止って書いてあるだろ?
「あー
…
ごめんこれ言ってなかったわね。さっき主人と話してたけど、今回はお湯に入れてもいいって」
「えっそうだったの?」
「そうだったの!だから
……
ちゃんと巻いて」
「んー
…
分かったよ」
しぶしぶタオルを手に取り巻き直す。するとぱちんと音がベルナの方から軽く響いた。
洗い終わったのかタオルをまた巻いた姿に戻っていて、そのまま湯船に浸かる。
決して広くない浴槽。だけどベルナは隅に縮こまり俺と距離を取ろうとする。
「ベルナ、さっきの音は何だったんだ?」
「
……
髪留めの音よ。見て分からないの?」
ベルナの髪の毛は後ろ髪が馬のしっぽみたいに長くなっている。それを頭の上で綺麗にまとめ上げられている。
……
馬のしっぽみたいなんて言ったら脛蹴られるだろうな。
「なんでそんな端っこに寄ってるんだよ。言っとくけど見えてるぞ?」
「
………
!!!」
バシャッと音がして、ベルナは軽く足を伸ばすのと同時にしっかり手で足側のタオルを支えていた。
見えてるのは嘘だったんだけどな。さっきまでベルナは足を折り曲げて座り込んでいたので見えるすれすれだったわけだ。見えなかったのは惜しい。
「
……
ベルナ、こっち来てよ」
「なんでよ」
「そんなに恥ずかしいの?」
「
………
」
むすっとした表情で無言を貫くベルナ。さっきみたいにまた笑って
……
くれないだろうな。
「そっちいってもいい?」
「なんでよ」
今度は俺から提案してみるとやや語気強めに同じことを言われた。
「
………
ちょっと試したいことがあって」
俺はベルナみたいに深く考えるのが苦手だ。ベルナと話すときも細心の注意を払って言葉を紡ごうとするけれど、だいたい上手くいかない。今もちょっと考えて、やめた。
「試したいことって何よ」
「そっち行ったら話す」
「嫌」
二文字で突っ返された。うーん
…
もうこれはのぼせる前に強行突破かな。悪戯。
ぱしゃ、と音を立てながらベルナの方に寄る。
「ちょっと、嫌って言ったじゃない!」
「
……
本当に嫌?」
「
………
っ、」
じっとベルナを見る。もう手の届く範囲にベルナがいる。抱きしめてあげられる。
でも、当の本人は気まずそうに目線をずらし、俺から距離を取ろうとする。ややのけぞっている。
「
……
別に、嫌とかじゃ
……
ない、けど
………
」
「けど?」
更に近寄る。もうほぼ隣同士だ。こんな状態でもまだ触れさせてもらえない。
「~~っあんたは積極的すぎるの!もうちょっと控えて!」
「えー
……
?」
そうかなあ
…
?いやでもベルナがこんなにそわそわしたり初心な反応したりするっていうのも俺が積極的すぎるから
……
?
「そんなに積極的じゃない方が好きなの?」
「
……
」
じとーっとした目で睨まれるが怖くない。というか早く抱きしめたい。
「もうちょっと
…
控えてって、言ってるだけじゃない
…
」
うーん
…
?それは結局このまま続行してもいいって
…
こと?
頭をフル回転させていると、ちょん、と腕に何か当たる。見るとベルナの指だった。その指が俺の腕にぴとりと先だけをくっつけている。
「
……
これくらいなら、べつに
……
」
かわいい。
可愛すぎる。ベルナのデレが来た。っていうことはもうOKってことだよな?な???
ばしゃんっ。盛大に水音が鳴り響くのも構わずにベルナの両脇に腕を挟み込み軽く抱きかかえ上げた。
「きゃっ!?は?!何?!?」
「もっとくっつきたい。いいよねベルナ?」
そう言うや否や俺はそのままベルナを抱え込み、胡坐をかき、その上にベルナを座らせた。
いわゆるお姫様抱っこってやつだ。あれ?これ前にもやったな?
お姫様抱っこの風呂バージョンだ。
「ちょ、ちょっとクラウド
…
」
「体痛い?大丈夫か?勢いよく抱きしめたからな
…
」
「そうじゃ
…
なくて
…
」
いつもの威勢のいい喋り方よりだいぶ小さい声で囁くように喋ってて、これも新鮮でかわいい。
ベルナって可愛いところまだまだあるんだな。もっと探さないと。
「うぅ
……
っ」
呻き声が聞こえて若干不安になる。
「
…
ほんとに大丈夫?」
「だ、大丈夫だから
……
ちょっと離して
…
」
「え、ヤダ。離したら逃げるもん」
大丈夫そうだったけど軽く手で押されるため、ベルナの手を片方ずつ下にずらし、抵抗しにくいように抱きしめる手に力を入れて体を密着させた。
あーーー、ぬくいし肌が柔いしいい匂いするし、これ、幸せかも。
「
………
」
「
………
」
しばらく沈黙が続く。
「
………
ねえクラウド、これ楽しいの
…
?」
先に沈黙を破ったのはベルナの方だった。俺が積極的?にするとベルナはこんな風に縮こまって控えめになるんだよな。
「んー
…
?楽しいかって言われれば
……
そうでもない、かも?」
「じゃあなんでこんな、
……
くっついてるのよ」
「えーー?言わなきゃダメ?」
「
……
言いにくい理由でもあるの?」
さすがベルナ、鋭い。まあでも隠すようなことでもないし、隠してたらそれはそれでベルナがめんどくさいことになりそうだからちゃんと言うけど。
まあ今回は最後に鳩尾ヒット食らうかもしれない。先に言っておく。さようなら、俺の鳩尾。
「ベルナに悪戯するため、かな」
「
……
へ、?」
そして
…
、悪戯開始。
抱きしめる力はそのままに、指を使ってタオルの上から背中をついーーっと撫でる。
「んっ?!ちょ、
……
んむ、」
びっくりして顔を上げた瞬間にその唇を塞ぐ。背中をゆっくりと愛撫する手は止めない。
「んっ
……
ふ、ぅん、」
ベルナの口から漏れる吐息があまくておいしい。
「
……
ン、ぷは、ちょ、まっ
…
んぁ、」
何か言いたげなその舌をそろそろと舐める。気持ちいい。ベルナとのキスはこれでもかってくらい多幸感が舞い上がる。
「あ、んぁ、」
そっとベルナの様子を窺うと、ベルナもまた同じような感じだった。目を細めて気持ちよさそうだ。うんうん。
「ん
……
ぅ」
そっと口元を離すと銀色の橋が繋がって短くぷつりと切れる。
……
なんかもうちょっとしてたいな。
「ぅ
……
このバカ、変態」
涙目で訴えるその表情はだいぶくるものがある。もうすでに背中をなぞる指は止めたけど、もっと悪戯してみたいなあ
…
。
「変態で結構です。バカでも構いません。これでベルナと繋がれるならね」
「うぐ
……
」
さすがに今日の働きで疲れていて頭が回っていないのか、特にベルナからの怒号はなかった。
と、いうことは?もうちょっとしてもいい感じ?
ベルナを片手で抱え直し、反対の手でそっと太ももに触れた。
「ん、!?ちょっとまだやるの?!」
「しー!声響いてるって!」
「誰のせいよ
…
」
いや確かに俺のせいかもしれない。ベルナの喘ぎ声も響いてたもんな。うん、これも言わないようにしとこう。
太ももを優しくなでると、ぴくりとベルナの体が反応する。さすがに口を塞いでないからか、自分で歯を食いしばって我慢しているらしい。うーん、我慢はしなくてもいいと思うんだけどな
…
。
「ベルナ、他に触ってほしいところある?」
「なんで私に聞くのよ!」
「いやベルナしかいないじゃん。
…
触ってほしくないの?」
「さわっ
………
んんぅ、別にどこだっていいわよ!」
「それは俺ならどこでも触っていいってこと?」
ちょっと意地悪して言ってみる。案の定ベルナの顔は真っ赤になってしまった。お湯の熱さなのか恥ずかしいからなのかちょっと分かりづらいけど、多分後者だと思う。
太ももからついにお尻の方に手を伸ばす。形のいい桃みたいだな。ここもそっと撫でてやる。
「う、」
「ん?痛かった?」
「
……
別に」
いつものようにつっけんどんな物言いだけどいかんせん覇気がない。うん。よし、悪戯はここまでにしよう。
楽しかったなあ。ベルナは楽しかったかどうかは分からないけど。いや多分楽しいどころか恥ずかしさで大変だったかも
…
そこはちょっと反省する。
手を引っ込めてまた両手で抱きしめる形に戻ると、小さく「え?」って声がした。
「ん?」
「ぁ
……
いや、もう終わりなの?」
「え?」
「え?」
「
…
もしかしてまだ続けてほしかった?」
「はっ!?いや別にそんなこと言ってな、」
「じゃあ最後にここ触ってもいい?」
ベルナからのお許しが出た。いやこれをお許しというのか分からないけどベルナが名残惜しそうにしていたのが、俺は嬉しかったね。
軽くベルナを離し、また片手で抱く形で、指さす所は
……
胸。
「あ、
…
ぅ」
固まったままのベルナだったが、ついに観念して「好きにすれば」とそっぽを向いた。
正式なお許しが出ました。ということで好きにさせてもらおう。
タオルの上から形のいい胸を触ってみる。そっと下から持ち上げる形で。湯船の中なのでふわふわと揺れるそれはまるで美味そうな果物のようだ。
「ん
……
」
お尻を触った時よりそんなに反応はないけど、特に抵抗もなく、俺に全体重を預けているのが猫を抱っこしているみたいでなんだか俺もふわふわな感じがしてきた。自分でもよく分からない。
後は
……
もうちょっとベルナの可愛い反応が見たくて。
「んぁぅっ
…
!?」
ちょっと強めに胸の先をつまんだ。
「あー、いい声が出たね。お風呂の外にも聞こえちゃうかな」
「クラウド
…
っ!っぁ、」
そのままくりくりと捏ね回すとベルナの体がふるふると震える。よし、ここまでだ。
「ごめんごめん。そんな反応が見たくてつい」
「うぅー
…
っ!」
「悪かったって。よしよしごめんな、もう上がろう」
だいぶお湯の中で悪戯をしていたので、ベルナも、多分俺ものぼせる一歩手前だ。
ベルナをそっと胡坐の上から降ろし、抱っこから解放すると、すぐさまばしゃりと立ち上がり、いそいそと脱衣場まで歩き出していく。
「おいそんな勢いよく歩いたら危ないって!」
「もう!クラウドのスケベ!
……
きゃっ」
「おぉっと、ほらー、言わんこっちゃない」
どすどすと音をさせんばかりに歩いたせいか言ったそばから転びそうになるベルナ。ベルナも俺のことおっちょこちょいだっていうけど、ベルナも時々おっちょこちょいだからな?
しっかりベルナを支えると、お礼も言わずに離れ、睨まれ、脱衣場に入られる。あーこういうところがベルナなんだよなー。どうしてだろう、そんな態度だったのに、顔がにやけてしまう。
俺も脱衣場に入り、タオル置き場から二枚タオルを取り出し、ベルナに一枚渡す。
「
……
っ、誰にも触られたことないのに
…
」
小さく呟くベルナの声がいやにはっきり聞こえたため、思わず口走ってしまった。
「当たり前だろ。誰にも触らせてたまるか。ベルナは俺のものなんだから」
「ぅ
……
!バカ!」
べしっとタオルを叩きつけられる。ちょっと痛い。
でも本当のことなんだから仕方ないだろ。
「うぅ
………
、」
「
…
ん?え、おいベルナ!」
間一髪。倒れかけたベルナをしっかり支えながら名前を呼ぶ。
「大丈夫か?
…
いや大丈夫じゃないよな。着替えられるか?」
たぶん、のぼせた。あーーーさすがに悪戯しすぎた。悪いベルナ。やりすぎた。
「はぁ
…
はぁ
…
、別に、大丈夫ようるさいわね
……
」
自ら立とうとしているが力が抜けて立てないようだ。しょうがない。いや、これをラッキーだと思えば
…
、
………
いや何考えてるんだ俺。ベルナをのぼせさせたんだぞ。しっかりしろ。
「とりあえず体拭くからな?いいよな?」
「うぅ
……
好きにしてちょうだい
……
」
何かと間違えてるのかそんな言葉を言われる。まぁ好きにするけど。
一旦そばに置いてあった椅子の上に腰かけさせると、少し落ち着いたのか、ふぅ
…
とベルナの口から息が漏れる。
俺は上から順にベルナの体を拭いていく。自分の体は後だ後。
落ち着いたためかベルナがじっと俺を見ていることに気が付いた。
「ん?どうしたの?」
「
………
」
返事はない。ただ俺を見続けるベルナにちょっと不安が湧く。
「え、ほんとに大丈夫か
…
?」
「
…
別に大丈夫だから」
良かった喋った。若干目が虚ろだったからちょっとびっくりした。
「
……
それ」
「ん、あぁ」
ベルナが指さす方向にタオルが落ちている。さっきベルナが掴んでいたタオルだったが倒れそうになった拍子に落としたみたいだ。それを拾って渡してやると、渡されたタオルをじっとみて、それから、
「えっ、ベルナ?!」
俺の体を拭き始めた。
「あ、ごめん
…
落としたやつなのに拭いちゃった
…
新しいの持ってきて」
「え、いやいいよそれで。どうしたのベルナ。のぼせて頭いっちゃった?」
「鳩尾蹴るわよ。
…
あんたこそちゃっちゃと体拭かないと風邪引くんだから」
声は弱々しいがだいぶ回復したみたいだ。覇気が戻ってきてる。
「いいって。それよりもベルナの方が心配だ。体調悪いなら言ってくれればいいのに」
「別にさっきまでは大丈夫だったわよ。あんたが
…
余計なこと言うから」
そこまで言ってまた俺の体を拭き始めた。ついさっき風呂に入るまで見るな見るなと大騒ぎしていたくせにもう慣れてる。
「ん
……
いいよベルナ、ありがとう。
…
あ、そうだ」
そっと手を差し出すと迷ってはいたが渋々とタオルを渡してくれた。こういう、人に気遣いが出来るところがベルナのいい所だ。まぁ今は体調悪そうにしつつだけど。
「ん、何」
「タオル。体に巻いてるタオル、外して?」
「へ?」
目を丸くしているのをいいことにベルナのタオルに手を掛ける。
「は?!ちょ、いいって!」
「ダメ。ちゃんとタオルの中も拭かないとダメだろ。さっきベルナが言った」
「いい!いい!もう大丈夫だから!自分で、拭くからっ
…
」
「ベルナー?いい子だから、ほら」
「う
……
」
暴れそうになる手をがっしりと片手で捕まえ、もう片方の手でタオルに付いているピンを外した。
ぱたりと水分を含んだタオルが一気に膝元に落ち、ふくよかな胸が露わになる。
………
やっぱり綺麗だな。
「っじゃあもう早くしなさいよ!」
観念したように白旗を振るベルナににっこりと笑い返すとしっかり乾いたタオルで隅々まで拭いてやる。
その間、「また倒れそうだわ
…
」とかぶつくさ言いながら顔を真っ赤にしていた。
「はい、次背中」
「ぅぅ
…
」
「もうちょっと背筋伸ばして。いつもみたいに」
「わ、わかってるわよ!」
後ろを向かせ背中を拭く。あーこの背中、本当に綺麗だな
…
。
「ベルナって体綺麗だよな」
「何よ!藪から棒に!」
「いや、だってさ、こんな綺麗な体してるって思ったことなかったからさ、こうやって近くで見てると」
「
……
あんたって羞恥心とかってないわけ?」
「しゅうちしん?あるよ?」
「あるんだったらなんでそんな恥ずかしいことが言えるのよ
…
」
「んー
…
本当のことはちゃんと言いたいと思うからさ、それでじゃないか?はい、次足ね」
また元の姿勢に戻らせ、足を拭く。そういえばちょっと寒いな。
「ん?どうしたの
…
?」
「いや、ちょっと寒くなってきたから」
思わず体が震えると、次の瞬間ベルナの怒号が飛んできた。
「もーー!だからちゃんと拭きなさいって言ったじゃない!それ貸して!」
「いや待って足終わったから最後、そこ」
「は
…
?!」
「このタオルのし、」
「自分でやります!!!」
ガッと膝の上のタオルを上から押さえつけるようにして俺の持っていたタオルをひったくった。
「後ろ向いてて!」
「えぇ
…
」
「向いてて!!」
「分かった分かった」
後ろを向くと衣擦れの音がしばらく続いて、止まった。
あーーーちょっと残念。でもまあ
………
今後に取っといておこう。
「もういいわよ」
ベルナのお許しが出たので振り向く。なんともう寝間着に着替えているではないか。
「早!ベルナって早着替えが得意だったの?」
「アホなこと言ってないで後ろ向きなさい」
「え、なんで」
「なんでじゃない!背中拭かないとダメでしょ!」
「あぁ
…
」
強制的にまた後ろ向きになる。さっきの「いいわよ」は何だったんだろう。
ぽんぽんと背中を拭かれ、ついでに足も拭かれた。もちろん体勢はベルナも俺も立ったままである。
「はい終わり。最後は自分で拭いて」
「え
……
最後も拭いてくれるんじゃないの?いてっ」
手の甲にぺちっと指を打たれた。
「これ以上言ったら
……
しばらくキスなしにするからね!」
「えぇ!?そんなぁ!女神様ぁ
…
」
「うるさい誰が女神だ。っていうかこれ以上言ったらって話ね?ちゃんと話を聞きなさい?」
「うう
…
分かったよ
…
」
しょぼしょぼと最後まで拭いて、後は寝間着に着替える。その時、グゥ~~~っとくぐもるような音がした。
「
………
」
「
…
お腹空いたんだね。ごめんな、長引いて」
「しょうがないじゃない!さっきからお腹ぺこぺこなの!あんたのせいでね!」
「ごめんって!じゃあベルナの好きなご飯作ってあげるから!許して!」
「
………
別に怒ってるつもりじゃないけど
……
いいわよ、ちゃんと私好みに味付けてね?」
「
……
!よっしゃ!」
「しー!あんたも声がでかい!」
着替えも終わり、後は髪を乾かすだけだ。使って濡れたタオルはそこのカゴの中に入れといてと主人から言われているのでそこに置いておく。また新しいタオル二枚を持って、部屋まで拝借していこう。
なんか今日はすごいタオルを使った気がする。
更衣室から出ると、最初は所々明かりがついていたが、今はもう真っ暗だ。宿屋の主人も寝ているんだろう。
なので、
「ちょ
…
あんた、」
「誰も見ることないし、見えない。俺が怖がりだからそうしてるだけ。いいだろ?」
「
……
しょうがないわね」
と言いつつ満更でもなさそうに手を握り返してくれる。
厨房はもう閉まっているので、部屋に備え付けてある簡単なキッチンで料理をすることになる。ちゃんと具材もある。
「
……
今夜は普通に寝かせてね」
「え?いつも普通に寝てるじゃん」
「
……
あんたはたまに暴走気味になるのよ
…
」
「えーそうかな?」
あんまり自覚がない。そこのところ正直に言うとまたベルナに怒られるんだろうな。
部屋に着く。あー風呂入っただけでこんなに疲れるものなのか
…
?
「あのね、今日は散々な日だったでしょ?疲れない方がおかしいわよ」
俺から手を離しつかつかとベッドまで行き、腰掛けるベルナ。おっとそうだ。
「ベルナ、髪乾かさないと」
「あーそうね
……
髪ね
…
」
だいぶ疲れたようで返答もおざなりになってきている。
「俺が乾かしてやるよ」
「ありがと。そうしてくれると助かるわ」
「えっ」
「え?」
「いいの?」
「疲れてるのよ
…
主にあんたのせいで。だから、
……
たまには召使いやってちょうだい」
「召使い
……
俺執事の方がいいな」
「バカ言ってないで早くして」
「はいはい」
なんだか穏やかな時間だ。夜中だからなのか周りも静かだし、いい感じだな。
タオル二枚を手に取り、ベッドに登り、ベルナの背中に回る。
「
…
これどうやって外すんだ?ピン」
「ああこれね」
ベルナが手を上に回し、器用にピンをひっつかみ、ぱちんと音がするとさらりと髪が落ちてきた。
「ん、じゃあ拭くよ」
「お願い」
しばらくわしゃわしゃと拭いていると、徐々にさらさらとした感触になってきた。
やっぱりベルナも女の子なんだな。髪の毛も綺麗だ。
馬のしっぽみたいな後ろ髪を手に取り、そっとキスをする。
「何?何してるの」
「なーんでも」
「
……
」
振り返ったベルナにじとっとねめつけられていたが、ふんっとまた前を向いた。
しっかり水気をとってぽんぽんとしたらこれで終わりだ。
「終わったよベルナ」
「ん、じゃあ新しいタオル貸して」
「え?」
「え、じゃないわよ、あんたの髪も拭くの!」
「えぇ?拭いてくれるの?!」
「別に
……
嫌だったらいいけど」
「やってくださいお願いします!!」
「
…
はぁ分かったから、うるさい」
なんとベルナが俺の髪を乾かしてくれるとは!今日のベルナは積極的で嬉しいなあ!
これからも積極的に俺の愛情に応えてくれたらいいんだけどな。
「はい交代」
「うん!」
ベルナと俺、立ち位置を変わる。
「あんたご機嫌ね。しっぽがふりふりしてるわよ」
「えっ俺にしっぽ生えてんの?!どこ!?いてっ」
「動くな。拭けない」
ぺしっとおでこを軽く叩かれる。
「
……
そんなに嬉しいの?」
髪をわしゃわしゃされながら首を大きく縦に振る。
「だってベルナが
…
ベルナが自ら俺にぃ
……
」
「そ、そんなに
……
いやだから動くなっての」
またしばらく無言。そののち、
「さっきキスしてたでしょ」
「んえ?!え?いや、」
「私の髪に」
「
……
うう、はいそうです
……
」
しまったなぁバレてたか。さて鉄拳が飛んでくるか足を踏まれるか背中を吹っ飛ばされるか
…
。
あ、あと鳩尾ヒットもあるな。いやこれは立ち位置的に難しいな?
「
………
」
「
……
ん?」
「
…
何よ」
「なんかした?」
「別に何も」
デジャヴ。髪のわしゃわしゃが止まったかと思えばなんかこそばゆい感じがしたんだけど。
「
………
あ、もしかして」
「言わんでいい。してない」
「髪にキスした?俺に」
「だっから言わんでいいってば!してないって!」
「さては図星だな?」
「んぐぅ
………
」
俺の嬉しさがまた倍増する。ちゃんと俺の愛情に応えてくれるとは。
「別に
……
気が向いただけよ」
「それでも嬉しいよ。俺と同じことしてくれるなんてさ」
「
……
」
髪のわしゃわしゃが続いていたがしっかり髪にタオルを当て、ぽんぽんとされると終了だ。あーもう終わりなのかー。またやってくれるかな。
………
あ!
「そうだ、ベルナ、これからもたまに一緒に風呂入ってもいい?」
「へぁ?!なんっ、なんでよ!」
「一緒に入りたいからに決まってるじゃん!どう?!
……
ダメかな?」
「うぐぐ
………
またそんな顔する
……
」
振り向いて懇願するとまた顔を赤くしながら悶々と考えているようだ。
「
……
気が向いたらね。あと!何もしなければね!」
「ぃよっしゃ!!!」
「何もしなければね!!??」
ベルナのお許しを貰えたので今度から頑張って誘ってみよう!
「よし!ありがとうベルナ、髪乾かしてくれて。お腹空いただろ?何が食べたい?」
「
……
別にこれくらい
………
、材料何があるの?」
これから夕飯だ。夕飯というにはだいぶ遅すぎる食事だと思うけどまあ仕方がない。そういう時もある。
2人でキッチンに向かい、夕飯の支度をする。
こんな幸せな時間、堪能しないと勿体ないだろ?
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