(プロローグ小説部)
軽々しく『運命的』という言葉を使うほどではないが、ここに至るまでの行動が何か一つでも欠けていれば、今この場に至っていなかっただろう──そう思って不思議と立ち返る瞬間が、人生で何度か訪れたことはないだろうか。
自室で一人【合格通知】と書かれた白い紙を恭しく両手に捧げ持ち、握り締めている青年“アルジュナ”はまさに今がその瞬間で、自身のこれまでの道行を噛み締めるように思い返していた。
遡ること二年ほど前。比較的高い水準にある偏差値の、地元の公立高校の一年生として最初の春夏秋冬を過ごしたアルジュナは、進級直前の二月のある休日、一人寒風吹き荒ぶ街中へ繰り出していた。取り組んでいた授業課題に少しばかり嫌気が差して、気を逸らしたくなった
……いわゆる気晴らしの一環としての外出だったが、ここで気まぐれに普段足を伸ばさないところまで行ってみようと思い立ったことが、己の人生に大きな変化をもたらすことになろうとは、もちろんアルジュナ自身も知る由もないことだった。
バレンタインデーのシーズンを終え、ホワイトデーの彩りへと切り替わった大型商業施設や商店街の喧騒をすり抜けて、人通りの落ち着いた街路へ向かう。この道の先に美術館があることを思い出したアルジュナは、当て所なく歩くよりは目標を立てようと、その美術館を目指して歩みを進めていた。
向かう先に指定はしたが、アルジュナは特段美術に関心があるわけではなかった。嫌いということもない。好きだの嫌いだのと明言してしまえる程の段階に、そもそも至っていなかったというのが正しいだろう。反対にアルジュナの母は美術館巡りが好きな方であったようで、アルジュナが幼い頃はたまに連れられて、公共交通機関で行ける範囲の美術館へ出向いた思い出が、アルジュナの中にうっすらと記憶されていた。とはいえ当時のアルジュナとしては『大好きな母と一緒におでかけができる』という一点への喜びが勝っていて、何の作品を見て回ったのかすら判然としていなかった。しいて言えば絵画だったと思う、くらいのものだ。それよりも美術館に併設されたカフェで食べたケーキが美味しかったという思い出の方が色濃い。
小学校に上がってからは勉強や友人との付き合いが優先され、もともと身体を動かすことが好きだったアルジュナ自身も有り余る体力のままに外で遊んだり、運動部に所属することが多くなったので、美術館そのものや纏わる活動から縁遠くなっていった。高校生となった今は落ち着いた環境で文化的に過ごすことの楽しみ方を学び、理解しているが、今日に至るまで美術館にわざわざ出向くようなきっかけもなかった。この気まぐれを起こさなければ、美術館に行くとしてももう少し後
……それこそ、アルジュナが社会人になってからだったかもしれない。
目的地である美術館の外周に辿り着くと、アルジュナ自身とそう変わらないくらいの年代の若い人が頻繁に出入りしているのが目立った。少しばかりの意外な気持ちを携えて入り口の前まで向かう。これは美術館に行き慣れていなかったアルジュナの偏見めいた認識でもあったのだが、美術館というのはもっと年嵩のある人が客層の中心だと考えていたのだ。そんなアルジュナの疑問は、すぐに解かれることになる。
「
……大学の、卒業制作展?」
思わず口に出して読み上げる。美術館前に立て掛けられていた看板には大学名と、そこにある芸術学部の卒業生や、共に展示を志願した後輩たちによる作品展が美術館の中で行われていることが簡潔に書かれている。経営学部、工学部、人文学部
……様々な学科に分かれている、同じ県内にある総合大学。それだけに在籍者も多く、規模の大きい大学だ。名前自体はよく耳にしていたが、芸術学部まであることはアルジュナも知らなかった。目線を看板の横に向けると、ガラス張りになっている外壁部分から中が少しだけ覗い知れる。開けた空間に変わった形のオブジェや、人型の彫像が等間隔に並べられていた。そのすぐそばでは来客者に向けて、おそらくその作品を制作したのであろう卒業生が、何やら説明をしているようだった。なるほど、若い人の出入りが多いのは学生や関係者、この学部に興味がある中高生が集まっているからか
……と、そこまで考えたところで『自身と同年代の学生が作るもの』に対して、自発的な興味関心がアルジュナの中でじわりと湧き上がる。
漫画やアニメなどに対する二次的な創作物としてのイラストであればさておき、アルジュナが普段の生活の中でテレビやネットなどのメディアを通じて目に入れる絵画や彫刻などの“美術作品”と呼ばれるものは、基本的に作家
……すでにプロとして手広く活動している者たちのものばかりであり、専門的に学ぶ学生のそれを注視して見たことはあまり無かった。どういうものを作るのだろう、プロの作家との違いはどこにあるのだろう。五教科を教科書通りに学び、公式を覚え、時に応用しては正しい解答を空白に埋め、高い成績を取る
……。一般的な勉学に勤しんできたアルジュナ自身とは対極の、答えのない作品制作に取り組む芸学生たちに、妙な神秘性を感じ始めていた。悪気はないが些か無遠慮な好奇心がアルジュナの頭をもたげる。その心に従うまま、美術館の中へ招かれるように入っていった。
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(こっからネタ箇条書き部)
というプロローグで始まる、アルジュナの運命の(作品と作者との)出会い──。それまでは普通科進学して来たし、大学も普通科のレベルの高いところに行くつもりだったのに、ある日勉強の息抜きで散歩していた道中に入った美術館の一角で行われていた学生展示でインドラくんの作品展示を見て、まさに『雷に撃たれたような』衝撃を受けていきなり芸術学科への進学を目指し出してしまうお話。というわけでさっそくイメージイラストをドン!
優等生で委員長気質で、自己の内面をそれこそ、美しいものも醜いものも
……表現するということを考えてもみなかったアルジュナが、自己の内面を絵で表現するようになる
……きっかけがインドラくんの展示作
……だった。そういうインジュナ話を
……誰かしてもらえます?いいえ、私がするしかない(責任感)
この時アルジュナが最初に見たインドラくんの作品は人物石膏像、女性、直立構図、裸に薄布を纏うような(イメージ・天女とかアプサラスみたいな路線)この世のものではない美みたいなものが表れている、色っぽさはもちろんあるけど清廉さも兼ね備えている
……あたりで妄想していますが、一回現実の彫刻作家さんの作品いろいろ見て回って妄想の土台を固めたい。インドラくん自体の身なりは強面ヤンキースタイルなのに(言い方)、インドラくんの視界と感性で表される世界(作品)は天上の美しさであるため、ギャップがすんごい。作家と作品の一致しなさがナンバーワン。
アルジュナがインドラの作品に惹かれて同じ学校に入るとして、話を聞いた高校の同級生たち(イアソンとオリオン)に『作品が良いからって制作者の人格もそうとは限らんだろ
…』的な指摘も受けるし、実際最初会った時はウォッて感じになる(ヤンキーしぐさが垣間見)
高校の美術部の顧問の先生に指示を仰ぐ、芸学に合格したいなら専門的な勉強は不可欠、一緒に調べて志望校に合格者を出しているデッサン教室に通い始める。初心者ゆえの苦難、それとして楽しさも見出したので向き不向きは『向き』、デッサン教室内に飾られている優秀者の石膏像・静物画デッサンの参考作品を見ていると『インドラ』の名前があり驚く、教室の先生から「知ってるの?」と聞かれる(直接は知らない、以前展示作品を見た、実はこの人に憧れて芸学を目指し始めた
…などの話を吐露)、インドラくんは確かに絵も上手いし作品も凄い、本当ならもっと上の大学(現実で例えるなら東京藝大とか多摩美とか
…)を目指してみても良さそうだったけど本人が乗り気じゃなかったから今の大学に進学している、まあ上の大学に入れたところでお金もかかるし自分のやりたいことができるかもわからないし、入る大学よりも入った後に何を成すかだよねという話になる
……みたいな流れも欲しい。
アルジュナ、大学の体験入学にはもちろん行くけどインドラくん本人とはすれ違って欲しい。芸学の各専攻の教室を見て回り、いよいよ彫刻専攻の教室を訪ねると教室の端に以前展示で見たインドラくんの作品が置いてある(周囲におそらくインドラ作と思われる習作品もあり)のを見つけ「本当にここにいる!(興奮)」と思ったが直接会えず、いよいよ受験して合格、いざ本入学して構内を歩いてる時に、誰かがインドラくんの名を呼ぶ声が聞こえて振り返ったらクソデカ強面男がダルそうなツラで返事しており「ヒエ〜ッこの人!?」になるために
……。
最初の一年はデッサンや平面作品制作が中心+各専攻の触りの部分をやって二年から専攻選択の過程・後は座学(西洋・東洋美術史や現代美術、学芸・教職資格授業とか選択)。
紆余曲折あって二人には仲良くなってほしいわけですが、作品に脳を灼かれその背を追いかけたインドラ←アルジュナ開始なんだけど、一人の人間として好きになるのが早いのはインドラからだと良いなと思っている。アルジュナがインドラくんの作品をキラキラした目で見つめる顔を見ながら(オレ自身をそう見てくれないだろうか)と思うインドラくん
……。今まで他者の評価とか(良いも悪いも)気にせず作品を作っていたのに、アルジュナの反応がどうしても気になってしまうようになるかもしれない。でもそれをアルジュナが知ったら『インドラ先輩の自由な作風を乱してしまう』と変な罪悪感芽生えそうだから怖いな〜?別れ話になっちゃうよね
……(もちろんインドラくんは怒るぞ)
芸学パロのインジュナで見たいシーンのもう一つはインドラくん含めてグループ展することになったアルジュナがDM送った高校時代の同級生イアソンとオリオンが遊びに来てくれて「お〜頑張ってんじゃん!」と盛り上がってる
…のを遠目で見てソワソワしているインドラくんだな(※この時点でジュナに好意を寄せています)インドラくん心情(誰よその男たち!)高校の同窓だよ!アルジュナが席外してるときにイアソンとオリオンから「アイツ、あんたの作品見て憧れたことがきっかけでこの大学に進学したんだけど
…あれ?聞いてない?」と初耳情報を食らったインドラくんはその後ずっと(おいおいおい!?)になっている、心臓がバクバクしている。
その後のインドラくん「なんでそんな重要なこと言ってくれなかったんだ😡」
アルジュナくん「えっ
…き、気恥ずかしくて
…というかなんか、こう
…ストーカーみたいで気持ち悪くないかなって
……」
インドラくん「そんなことねえッ!!(バカデカ声量)」
アルジュナが大学進学先を決めかねていた頃に見たインドラくんの展示は実は飛び入り参加的なもので、たまたま人に強く頼まれて気まぐれに出した作品だったんだけど(本人はそこまで何も考えてなかった)アルジュナの進学理由を聞いた今「あの時、作品出したオレ、よくやった
…!!」って一人で打ち震えているのだった。あの日展示参加誘ってくれた奴に改めて御礼しまくるインドラくん、誘ってくれた奴は困惑。
アルジュナの作業用ジャージは白なんだけど、最初は絵の具で汚れるから黒とか濃紺寄りの色を選んで通販で買うつもりがミスって白買っちゃって「まあどちらにせよ汚すもんだし、白いジャージが絵の具で汚れた分だけ頑張った証拠ということで
…(?)」のノリになり、そのまま着てる。ジャージも作品やね。あと、この前髪はヘアゴムでまとめてるけど、たまに画板と紙挟むクリップでまとめたりドラくんがヘアクリップ🎁してくれるかもしれないし、二人はグループ展で当番受付やってて欲しいし、次作の構想練ってぼーっとしてる時にドラくんが口元にポッキー出してそのまま食べ出して欲しいし(支離滅裂)
とにかく大学の日常の中で、距離が近いままイチャイチャしてるのを毎回見かけてしまう一般通過同学生モブに私はなりたいんだ〜ッ!!!!!アルジュナの次の制作用100号キャンバスを持ってくれる
インドラくんとそれ以外の荷物を代わりに持ってるアルジュナが一緒にエレベーターに乗り込む姿とか!!同じ教室でダラダラしてるところとか!!見たいんだよ〜ッ!!
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