雨鶴
2026-05-10 23:16:42
1426文字
Public 小話
 

メイドの日

本日はメイドの日と聞きまして!
小説だと難しいですが、なんだったら読み手様のお好きなメイド衣装を着せて下さい!

とある日の事である。
長次が大木先生の畑の手伝いに行った時、ドクたま講師の魔界之小路がやって来た。
「やあ」
どうも」
大木と魔界之は何故かウマが合うらしく、ちょくちょくやり取りすると云うのは聞いていた。
長次は別の畑で作業していた大木へ魔界之の来訪を告げると、丁度いいから休憩にしようと言われ、三人で茶を囲む。

そんな時だ。
本当に、そんな物が?」
魔界之の言葉に、思わず長次は訝しんだ。
「まあ、外ツ国の物だからね。私も深夜の通販ラジオで聞いただけだし」
「相変わらず魔界之先生、通販好きじゃのう」
「気になるなら、手配してあげるよ?」
む」

◆◇◆◇◆


──後日。

小平太と文次郎と鍛練していた長次の所へ、小松田がやって来た。
「中在家くぅん、お届け物ォ。サイン下さい」
差し出されたバインダーに名前を書くと、長次は荷物を受け取った。
「何だ?長次」
「『見た者を冥土に送る装束』らしい
「何だそれ。そんな物があるのか」
文次郎が鼻白んだ風に言ってきた。長次とて信じてはいないが、本当にそんな物が出回っているのなら少し興味があった。
部屋で見てみるが、何かあったら頼む」
「ああ」
「何かあったら、直ぐに呼ぶんだぞ!長次!」
長次は二人に言い置くと、荷物を持って長屋へ向かう。勿論、小平太と文次郎も付いて行った。


──しばらくして。
「長次、遅くないか?」
『ろ組』の部屋の前で待機していた二人は、長次が部屋から出てこないのにソワソワしていた。
物音、声すらしない。本当に『何か』あったのだったら?
「「長次!」」
小平太と文次郎が『ろ組』の障子戸を開けようとした時だった。スラリ、と障子戸が開いて長次が二人の前に姿を現した。
っ」
ただ、その姿が。
……なんか、おかしくないか?」
困惑する長次の姿は黒を基調とし、所々に赤い刺繍が使われている大陸の巫女装束を模している様だった。
それに胸元の一部が大きく広く開いている為、そこから長次の胸筋がはち切れんばかりに覗く。尚且つ長次が体を動かせば、鍛え上げられた腹筋がチラリと見えた。
その上、頭にはネコの耳を模した飾りを着けている。

「い、いやちょっとその姿は」
「なんと、いうかそのう
(非常に下半身に、マズい)
小平太達が視線を逸らそうとした途端、長次が。
背中も、がっつり開いててやはりおかしい装束だと思うんだが」
クルリと背を向けると、その言葉通り腰までU字に開いていた。
「「──!!」」
バタン!
「こ、小平太!?文次郎!くっ、やはりこの装束のせいか!?」
逆上せ倒れた二人に慌てて近付く長次だったが、正解には『その装束を着ている長次のせい』であった。





──その頃、杭瀬村。

「大木先生、先日の中在家くんに手配した品なんだけれどね。ナンカ間違ったのか失敗したのか分からないんだけれど、取り敢えず会ったら謝っておいてくれませんか?」
「絶対後者だと思うんじゃがちなみに何が届いたん?」
「ええとですねぇ『みーちゃんのメイド装束』です」
「なんじゃそりゃ」

…………………………………………

5月10日がメイドの日と聞きまして。現パロではヒトツ書いてますが、室町だと難しい~!
魔界之先生の失敗ネタ、好きなんですが聞き間違え苦しい!ちなみに長次の装束は『猫耳フレンチチャイナメイド』を参考にしてます。