めいどいんだーりん

メイドの日の本ロド全年齢

二人ともメイドさんの格好してるよ





ふんわりふわふわ
ひらひらゆるゆる

くるりと回って中段蹴りを一発。
捲れるスカートを気にも留めない、立派に成長したハムストリングの持ち主ロナルド君。
月明かりを反射して星のように輝く銀髪には、赤いリボン付きの愛らしいホワイトブリム。

ふぅん。
これはなかなか。
「メイド服も似合うじゃないか」

花壇の隅に腰掛けて長い足を組み「可憐だぞ」と手を叩いて褒めていたら、目の前のミニスカメイドさんがブチギレた。
「殺されてぇのか砂」
「事後報告は社会人としてどうかと思うよ」
「黙ってVRC呼んでろ雑魚」
「黙ってたら電話できませ〜んw」
ぴっぴろぴ〜!ってしたら、今度は踵が降ってきた。
スカートの中身は、真っ白ペチコートに紛れた紐パン。
「ド派手色のパンツでよかったね」
メイド服に合わせて黒や白だったら、かわいいメイドロナルド君が萎れてしまうところだった。
「ほぉ何色だった?」
「蛍光ピンク」
……
「に紛れたネオンカラーのセロ、」
「殺す」

そんなやりとりをしてる側では、ショットさんたちがテキパキとポンチを縛り上げていた。




催眠効果を引きずったままの帰路。
このメイド長姿も催眠が解けるまでの我慢だと諦めて事務所に向かっていたら、ロナルド君が首を傾げて言った。
「お前はなんでミニスカメイドじゃねぇんだよ」
「さぁ?」
さすがにガリガリのミニスカは痛々し過ぎる、とかだろ。
そう答えたらふむふむと上から下まで。
下から上まで、たっぷり時間をかけて眺められて。
「確かに」
感慨深げに目を閉じたから、ホワイトブリムに向かってチョップして死んでやった。

やれやれと再生したら何故かロナルド君とお揃いのミニスカピンヒールメイドで、そよいだ風に寒いぼが立った。
「さむ
「確かに痛々しい」
「んイッくし!!」
くしゃみひとつで、ばさっと死んで、蘇って。
今度は真っ白なニーハイ付き。
「白よりも血色悪いのかよ」
「布面積は増えたけ、ど、ッくしゅ!!」

もう一回死んで、再生して。
ニーハイが消えて、レースのガーターと猫耳付き。
「痛々しさが増えたな」
「もなに、なん、で、はっくぢゅん!!」

だめ押しの一回。
今度はどうだと蘇れば、体の一部に明確な違和感。
……
「何か言ったらどうだ若造」
「あーーーうん」
「あのさ、これ、もしかしなくても、君の、」
「猫ちゃんの尻尾も似合うぜ、ドラ公」
「あのポンチ共は?」
ぎりぎりと柔らかな頬を抓って聞いてみたら、視線があちらこちらと彷徨い、えへへっと笑ったロナルド君。
「吸血鬼メイド服大好きおじさんです
「もう一人は?」
「君の願望を形にするおじさんとのタッグを
「なんって馬鹿なんだ

久しぶりにこんなに脱力したかもしれない。
通りでさっきからロナルド君と視線が合わないわけだ。
自分が原因だと分かっているくせに「なんでミニスカメイドじゃないんだ?」なんてしれっと言って。
ロングスカートだって君が望んだ姿だろうに態とらしくじろじろ見て、今履いてる下着だって尻尾だって帰ったら覚えてろ!!

違和感をどうにか無視して、かわいいメイド姿のロナルド君のエプロンを摘み上げてやった。
「そうそれで、君もこの姿なのは?」
「協力してほしいなら俺も着ろって」
「〜〜〜ッ!!この、人前で、お尻に、こんな、羞恥……ッは、く、ン゛ん゛ッ!!」
「馬鹿野郎!!次くしゃみ死したら俺が大変なことになるぞ!!」

馬鹿野郎は貴様だ!!!!
なんでロナルド君が大変なことになるんだ!!!!
これ以上私を辱める気か!!!!

くしゃみへの渇望そのままに叫んで──疲れた。
はぁもう……次って、君、一体、何を、着せるつもりだ」
素直に言えと丸っこい耳を軽く引っ張っれば、蚊の鳴くような声が。
「鈴付きのリボ、」
「だーーーーーー!!もう黙っぁ、く、しゅんッ!!!!」
「あ〜ぁ」


ちりん。

股間の違和感とかわいらしい鈴の音に、再生したことを心底後悔した。