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むむこ
2026-05-09 14:07:11
967文字
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【童猗窩】公園にて
転生パロ
猗殿と炭君が穏やかに話してるだけの小話です。童さんはすやすや寝てます。
数年振りに小説を書きました………
春先に、天気がいいから兄妹で公園に遊びに行った日の事だった。
公園の芝生にレジャーシートを敷いて、男が片割れの男を膝枕しながら寛いでいる。
その膝枕をしている男の顔に見覚えがあり、つい、話しかけてしまった。
「猗窩座
……
?」
ゆっくりとした仕草で猗窩座が此方を見る。
「
……
炭治郎か」
久しいな、と彼が呟いた。
◆
弟達が走り回ってはしゃぐ姿を、猗窩座の隣に座りながら眺める。
軽風が頬を撫でて気持ちがいい、草木の匂いをくんと嗅ぐ。
「兄妹が多いんだな」
「ああ、6人兄妹だ。猗窩座は兄妹はいるのか?」
「
……
兄が1人いる」
「その人は、猗窩座のお兄さんか?」
「
……
違う、成り行きで一緒にいるだけの男だ」
猗窩座が膝枕している男の白橡の髪を徐に撫でる、顔を猗窩座の腹側に向けているため表情はわからないが、男の健やかな寝息が聞こえる。一度寝たら中々起きないらしい。
「こいつの考える事がよくわからん、この男とは前世で知り合いの鬼だったが、鬼だった頃の制約が無いからと昔以上に俺に関わろうとしてきて
……
戸惑っている」
今回も、猗窩座と公園でのんびりするために仕事に励んでいたという。結局、疲れで少し寝ると眠ってしまったようだが。
「猗窩座のことが好きなんじゃないか?」
「
……
どうだか、こいつはごっこ遊びを昔から好んでする男だから」
猗窩座はあまり納得がいっていないようだ、白橡の髪を指に絡ませる。
男からは猗窩座に身を預け安心しきった匂いがしている、ごっこ遊びと猗窩座は言うが相手の匂いを嗅ぐかぎりそれ以上のものを感じるが、違うのだろうか。
猗窩座からも、男への情の匂いがする。
「
…
猗窩座は、ごっこ遊びじゃなければいいと思っているのか?」
「昔は、煩わしいと思っていた。でも今は、こいつが俺に向けてくる感情も何もかもが煩わしいとは思えなくて」
猗窩座の薄紅の睫毛がふるりと震え、頬がじわりと赤く色付いていく。
「そうであれば、いいと、思う」
◆
街中で、猗窩座と彼の肩を手を置く白橡の髪の男を見かけた。
話し掛けようかと思ったが、男の猗窩座への向ける蕩けるような虹色の瞳に深い情欲の匂いがして、やめることにした。
「猗窩座、不安にならなくても大丈夫だと思うよ
…
」
俺の呟きは、街中の喧騒に書き消えた。
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