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桜庭 梓沙
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とある者の記憶
憎き相手と愛する彼女が結ばれた。
その現実を受け入れることができる訳もなく。
彼女の"幼馴染"にこう告げた。
「お前は彼女に酷い目にあわせたいのだろう。俺はあいつを陥れたい」
その言葉の意図を理解したのか目の前の彼女はにやりと口角を上げ、頷いた。
そして、憎き相手は悪魔へと陥った。嫌いなあいつも悪魔にしてやったが。
一方、彼女の計画は失敗に終わった。
愛する彼女が死んでしまったという。
俺は彼女を問い詰めた。
「私は知らない」
その言葉に怒りよりも愛する彼女を失った悲しみが勝り、気が狂った俺は村を飛び出した。
その頃、悪魔となったあいつが村を焼いたとの事だったが俺は知らない。
何を思ったか禁術を使い、人ならざるものへと変貌しようとした。上手くいったのかどうなのか分からないが不死身の存在となしえたのだった。
それから長い月日が経ち、俺が不死身となったことを知った者が、俺を崇め始めた。
「神様、どうかワシらに永遠の命を──
……
」
死を恐れた人間がそう願い乞う。その姿は何とも愚かで面白おかしく──
……
いつの日か教祖となしていた。
そうだ。このまま信者を集め、神になればいい。
憎き悪魔を唯一殺せる存在へと。
そして400年後に、彼女の生まれ変わりが誕生する。
──あの幼馴染と双子の姉妹として。
私はただただ彼女の成長を願った。
あの東方の美しい花のように綺麗な彼女を思い出しながら。
そしてある日気付いた。
彼女たちは"4つ"の神の力を持っていた。
この力さえあれば私は──
……
。
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