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鳥のささみと申します
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カヲシン
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接触
5月3日にアップしようと思って忘れてたカヲシン。
見え見えでベタベタの展開ですね。時々ナチュラルに大胆なことするシンジくんて良いよね……相変わらず謎軸
いつものように屋上へ向かう昼休みの廊下、柔らかな陽射しが窓から差し込んで、二人の影を床に長く伸ばしていた。
他愛のない話をしながら歩いていた、その途中だった。
「あ、カヲルくん、ちょっとじっとしてて」
唐突な声に、カヲルは歩みを止めた。
何事かと問い返す間もなく、細い指先が、ためらいなく眼前へと伸びてくる。
反射的に瞬きをした直後、下瞼の際(きわ)を、温かな親指の腹がそっと撫でるように触れた。
思わず、びくん、と身体が跳ねる。
「ごめん、びっくりしたよね」
「
……
いや。何か、ついていたかな?」
「ほら」
差し出された指先に、一本の、光を透かすような睫毛が乗っていた。
「目に入りそうだったから。
……
つい、気になっちゃって」
控えめに理由を添えて、シンジはもう一度小さく謝った。そうしながらも、視線は自身の指先へと落としたまま、しばらくそれを慈しむように眺めている。
「カヲルくんて睫毛も、銀色なんだね」
ふと、こぼれるように呟いた。
「綺麗だな」
それ以上の他意などない、凪いだ湖面のような声だった。
これを、純粋な無自覚でやってのけるのだから、まったくたちが悪い。
気づけば、カヲルは口元を手で覆い、わずかに俯いていた。
「
……
どうしたの?」
仔猫のような紺灰色の瞳が、不思議そうにこちらを覗き込んでくる。
その内側には陽光を受けて幾つもの星が散っている。
「なんでもない」
急速に熱を持ち始めた頬を、悟られないように。
「なんでも、ないのだけれど
……
」
そういえば、と思う。
彼の方から触れられたのは、これが初めてだった。
ほんの一瞬、指の腹が掠めただけの、ささやかな接触。
不意打ちされるというのは、これほどまでに面映ゆく、胸の奥を落ち着かなくさせるものなのか。
いつも、自分の唐突な接触に顔を赤くして狼狽えるシンジの気持ちが、今になって、ようやく理解できた気がした。
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