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ortensia
2026-05-06 02:44:20
908文字
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傭リ
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ファンタジーパロ?騎士道精神のあるリ(ほんまか?)と自認非騎士の傭(そりゃそうじゃ)
ただ雇われて戦いに参加していただけだった。
「おまえも騎士なのですね。」
「は?」
故郷もこんなところとは程遠いし、旅の途中で稼ぐために携わった、流れで通っただけの国、当然忠義心もない。慈善活動であれば、敵国の人間を殺すのは何故だって話になるから、それも勿論違う。
だから騎士ではない。そもそも、生まれた国にそんな制度もない。
「いやおれは傭兵だが。」
「それは雇用形態の話でしょう?」
「は?」
二回も聞き返すはめになった。
「おまえは相手を一撃で的確に仕留めました。なんと慈悲のある、ノブレスオブリージュ、騎士道精神ではありませんか!」
「いや効率の良い殺し方をしているだけだが。」
聞き馴染みのない言葉だが、多分言ってること間違ってる。
というか最初から話が噛み合わないまま何も進展していない。なのに相手の、おそらく自分なんかとは比べものにならない、立派な上背の正当な騎士殿は、血に汚した鎧を風が運んだ落葉に晒し、尚もこちらを熱心に見下ろしてくださる。戦いに汚した鎧が、何故か眩しく感じた。
「だっておまえ、弄びも甚振りもなかったでしょう?」
「
……
は?」
それが騎士にあるまじき発言をした。騎士がなんたるかなんてちっとも分からぬ傭兵風情でも分かる。こいつなんつった。
それじゃまるで、この騎士殿は敵の兵士を、敬意もなく弄んで甚振って、たくさんの返り血をその鎧に浴びたみたいじゃないか。確かに血の量が尋常じゃない。光が反射しているのは鎧のせいじゃない、大量の血だ。
「騎士道って、なんなんだ
……
?」
兜で見えない筈なのに、そいつが笑った気がした。
「勇敢な敵兵の獲物を何処までも追い掛けて追い詰めて、木々があろうと林に入ろうと切り続けて、最期まで騎士として全うさせて差し上げることです。」
んなわけねえだろ。自分でも分かっているのか、それを見えない兜越しに恍惚とした表情で言ってのける相手は、こちらに対して評価していた騎士殿は、ちゃんとそれっぽいものだった、多分。こいつ騎士の風上にもおけない。
だがどうしても、すらりとした立ち姿は眩しくて、騎士姿のままでいてくれれば良いと思った。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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