20260505
「とにかくキミを撫でたい」テンプレ(@NitoItiya様)
をお借りしました
血と、首取り表現があるので注意

殿のわしゃわしゃで人に戻る藤堂
装束の雑さはアレです もっと精進します
頭を撫でるために態と、頭周辺の防具を全部取りましたが
そもそも兜はなに被せればいいか思いつかなかったし(
…)
落ち着いて考えてみれば、戦さ場じゃ兜と面頬しているはずなのに、顔に切り傷を描いてしまった
※20260506追記 血汚れだけに修正した
汚れはまあ
…付くタイミングもあるかなと思い 描きたいのもあり
秀長が高虎をわしゃわしゃする表現、以前見たようなとX(旧Twitter)を確認したら、好きな絵師さんの大和郡山主従絵でわしゃわしゃ表現があった
被ってしまった まずかったら下げます
気にしすぎだろうか
…
※20260506さらに追記
このネタを題材に話が読みたいなーとごちゃごちゃしてたら、ひとつ短いのが書けた
せっかくなので貼っておく 結局、上の絵と若干内容に差異が出てしまったが
文章書きはこういうことがあるのが楽しい
ことわり書きとして、当時の決まりや風習等はほとんど知らぬまま書きました
悪しからずご容赦ください
にしても、久々に文章を書いたな だいぶ読みづらい出来
***
兜首を討ち取った藤堂高虎が、主君である羽柴秀長へ報告をしに、ふと本陣へ戻ってきた。
いかに勇猛果敢な武士といえど、戦さ場では己を奮い立たせねば突出できぬ。
高虎は秀長の家臣中、若年の身ながらも、毎度一番槍を求めて、総身を獣のように昂らせ、大身で駆け回るため、並大抵の敵兵は臆し、常に戦功は上上であった。
普段であれば、その勇壮な戦いぶりに加え、作戦実行の忠実さも評価される高虎だが、しかしこの時は、どうしたことか、その最中に、ふらりと本陣へ寄ったのだった。
本陣の奥にて、重臣と地図を挟み検討する、小柄な主人の姿を認めると、興奮冷めやらぬまま、高虎は「殿」と叫んだ。
そして「兜首を得まして御座います」と言い様、片手に提げる首級
—討ち取った際に、相手の旗差物にて包んだため、布の塊が血を滴らせている
—を掲げる。
秀長と重臣は同時に首をもたげて、高虎に気付いた。
重臣はおお、と感嘆の声を上げたらしい。一方、秀長は、寸時高虎を凝視すると、手元の地図を重臣に託し、高虎の方へ足早に近づいてきた。
そして、未だ息荒く昂揚する高虎の前まで来ると、精一杯腕を、眼前の家臣の、頭がある方向へ伸ばした。
反射的に高虎は、その巨躯を折り曲げて,頭を主君に差し出す。
と、兜を外し露わになっている頭を、秀長はわしわしと撫で回しはじめた。
それは傍目に見れば犬やらにするのと同様で、慣れぬ者にとっては、一見家臣を侮っているように映るかしれない状況であった。
だが高虎にとっては、今までに幾度かされたことがあるので、慣れたものであり、先ほど主君の動作に応じて、瞬時に頭を下げたのも、経験があるからだ。
頭を撫で回されながら、高虎は戦さ場から続いていた、獣になったかの如き、獲物を狩るのに必要な暴力性が、徐々に体内へ収束していき、同時に冷静さが取り戻されるのを感じた。
昂奮で無意識のうちに押し込まれていた疲労が、蓄積し、ついに冷静さを欠いたとき、失うものは多い。
いつのまにか視野が狭くなっていたことに、彼は気がついた。
そして、なぜ自分はここにいるのか、と思った。
主君が彼の頭から手を離した。
その手が両頬に添えられたので、わずかな逡巡ののち顔を上げる。
大きく見開かれた主人の目と、視線が合った。
「偉い!」と秀長は言った。言葉に熱が籠っている。
「凄いな、与右衛門!よくやった!」
こちらを見上げる秀長の目は輝いていた。この万事慎重で抜け目ない主人が、眼前の家臣の不自然な行動
—作戦中抜け出して来た事
—を気付かぬはずはなかろうに、それを一切感じさせぬほど、全身から喜びが溢れ出ている。
高虎の意識は一気に、眼前へ呼び戻された。
いつに間にか呼吸が整っていた。
それでも改めて、深く息を吸って、吐く。目の前の主人に悟られぬよう行ったつもりだが、その瞳の奥を伺うに、どうやら全て御存じであるらしかった。
秀長は高虎の顔から手を離すと、「誰ぞ、水を持って来い。与右衛門に飲ませてやれ」と周囲へ言った。
明るく開けた視界で、高虎は主君の姿を再度認める。
「殿には敵いまへんな」という呟きが、思わず漏れた。
独り言であったが、秀長は家臣を見上げ「そうか?」と返した。
その飄々とした響きに、高虎は安堵を覚えた。
持ち場へ戻ってゆく高虎を見送る秀長に、先程まで話し合っていた重臣
—羽田正親が寄ってきた。押し付けられた地図を片手に持っている。
「殿は相変わらず、与右衛門に甘いですね」と正親は、遠目にも目立つ巨躯を眺めつつ言う。
それに対し、「そんなことはなかろう。俺は誰にでも厳しいぞ」と秀長が表情を引き締めて応酬したので、正親は笑った。
そして、「その、いつでも隈なく、厳しゅう見ていただいているおかげで、家臣みな心やすく勤めを果たせます」と、例の穏やかさで主人に語りかける。
秀長は正親に向けて、むず痒そうな、反論したげな顔になったが、「そうかな」と一人ごちると、再び、高虎が駆け戻って行った方を見つめた。
おしまい
殿は与右衛門に甘い、は『兄弟天下』だかで桑山あたりの台詞としてあった気がするけども、あれを読んだ時に、
自分が藤堂以外の大和羽柴家臣に言って欲しかった台詞が具現化されている
…?最高か??
となったので、被りを臆せず使いました
他家臣みんな思っているイメージある(乱暴)