ゆいしろ そう
2026-05-05 16:08:26
492文字
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Ⅳ璃緒 デート中の一コマ


「こら、こっちに来るなって!」
(めちゃくちゃ好かれている……

 お買い物デートの途中。次のお店までの道を歩いていると、
Ⅳは大型犬に襲われる。正確に言うと、じゃれつかれている。
そういえば前に飼っていたと、聞いたことがあったっけ。

「璃緒も見てないで、助けてくれよっ。犬はいけるんだろ」
「え、楽しそうだったから、つい」

 飼い主さんがリードを思いっきり引っ張ると、
その犬はやっと諦めたようだ。

「はぁーあ……顔中ベタベタ」
「ふふっ。いつかウチでも飼ってみたいわね」
「小さいやつな。ほら、着いたぞ」
「タオルは必要ね」
「お気遣いどうも」
……私もじゃれついてみようかな」
「は?」

 Ⅳの顔がすぐさま真っ赤になる、そんなところも可愛い。

「冗談でしてよ」
「そうか。確かにデートだしな」
「だから、冗談――

 最後まで言う前に、力強く手を繋がれる。
手のぬくもりがこちらまで移ってしまいそうだ。

「そっちから、誘ったんだろ」

 そのあと、どうやって家に帰ったのか覚えていない。
凌牙がとてもイライラしていたのは、なんとなく記憶があるのだけども。