三毛田
2026-05-05 14:37:00
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48 【48/規則は破るためにある】

48日目
美味しいもののためなら!

「ルールは破るためにある!」
 白とクリーム色へ、黒をゆっくり垂らしていく。
「ん〜! この組み合わせ、すごい背徳感……でも、手が止まらない……
「お前たちは……
 本日のパムデザートと、生クリームとアイス、それからチョコレートソースの組み合わせ。
 背徳感マシマシだが、確実に美味しいことが判っているため、手は止まらない。
 そんな俺たちを見て、丹恒は呆れた表情。
「だって、バニラアイスにチョコソース掛けると、固まるんだぞ!? 楽しくなるじゃん」
「一気に冷やされるからだな」
 一口二口。それだけ食べてから、俺へ寄越し。そして、まるで洗い流すかのようにキンキンに冷えたカフェオレを一気飲み。
 お腹痛くならないのだろうか。
 まあ、丹恒だしな。で納得してしまう自分がいるのも事実。
「アンタだけずるーい」
「三月。あれを食べたら、お前はカロリーオーバーになるぞ」
「うっ。ただでさえ今日の摂取カロリーギリギリだから、やっぱいらない!」
「夕飯はどうするんだ?」
「これから筋トレする! そうすれば、夕飯分は大丈夫」
 それはそれでどうなのだろうか。
 本人が納得しているなら、それでいいか。と俺は放置。
「お前も、摂取しすぎじゃないのか」
「ヘルタ行って診てもらったら、今日からしばらくは少し多めに食べたほうがいいって言われたんだ。肉とかの、たんぱく質多めにとも言われた」
「ならば、お前用のメニューを考えよう。カロリーを多めがいいのか、量を多めがいいのか」
「量。カロリーオーバーしないように、とは言われた」
「満腹中枢を満たすためか。それならば、低カロリー高タンパクの食材があったはずだ。飽きないよう、味付けを変えて調理する必要があるな」
 パムと相談してくる。と、席を立ち、ラウンジを後にする。
「丹恒って、本当アンタに甘いよね」
「愛ですよ、愛」
「知ってる。でも、その愛に胡座をかいていたら、捨てられちゃうからね?」
 なんて言われて。怖くなって、戻ってきた丹恒に飛びついたら、なのが睨まれていた。俺は知りません。
「ん〜! 美味しい……おかわり!」
「今日はいっぱい筋トレしたから、お肉が美味しい……
「おかわりしたら、カロリーオーバーになるが?」
「うっ」
 俺がおかわりしたのを見て、なのは自分も欲しいと空になったお皿を手にするが、丹恒に言われてスッとテーブルに戻す。
「穹。明日からしばらくは、食事の回数を増やす。それで構わないな?」
「うん。大丈夫! お手数おかけします」