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Public 熱草
 

📘【熱草】いい子なんかじゃない(熱史side)

本編→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=27959797
熱史視点で空白の夜(本編終盤)を書きました。どちらもR-18注意です。

ゆりかごのようなゆったりとした体動と、ぬるめの岩盤浴ほどの温もりが心地良い。その熱に身を委ねていると、こもる暑さに額がじんわりと汗ばみ小さく唸る。
夜と朝が混ざり合い、曖昧に微睡む刻。
伏せていた頭をゆっくりと上げると、首の辺りにぺたぺたと張りついていたものが離れていく感覚があった。
その瞬間、きんちゃんを下敷きにして寝てしまっていた事に気づき意識が明瞭になる。マットレスに手をついて上半身をがばっと起こすと、きんちゃんは苦しそうな顔でうなされていた。

「うわっ、大丈夫?!ごめん!重かったよね……!」
「んぅ……はぁ……………

すぐさま身体を離そうと腰を浮かせた瞬間、陰部の違和感に気づく。
改めてきんちゃんを観察すると「呻いている」というより「喘いでいる」と言った方が適切だろうか。
俺はこの状態で寝落ちしたのか……
最低だ、と頭を抱えながら朝の生理現象で硬くなった自身のものをゆっくり引き抜こうとすると、それを阻止するかの如く締め付けが強くなり微弱に揺すられる。

「き、きんちゃん。起きてる……?」

頬を指でとんとんと叩いてみても応答は無く、意識は夢の中にあるらしい。ただ身体だけが反応して動いているという不思議な現象が起きている。
あれから数時間余り、きんちゃんは余韻でイキ続け、もう透明な液しか出なくなっても感じていたのかと思うと正直申し訳なさより興奮が勝ってしまう。
きんちゃん、知ってたけどだいぶえっちだよな……
ひとりでに腰を振って気持ち良くなっている図はあまりにも目に毒だった。寝込みを襲うのは趣味ではないし、俺の道理に反する。でもきんちゃんが離してくれない。
……間を取ってキスなら許されるか?動くのはきんちゃんに任せるから。
腕にグッと力を込めて、きんちゃんにあまり体重を掛けないようにして覆い被さる。薄く開いた口を上からそっと塞ぐと僅かに表情を変えたものの起きる気配は無い。角度を変えてより深い挿入になったせいか、相変わらず下はきゅうきゅうと締め付けている。
今度は食むように纏わりつくときんちゃんの呼吸が荒くなったので慌てて離した。ちゅう、と押し付けて離す、ちゅう、と押し付けて離す、の息継ぎを挟んだキスを繰り返す。……いや人工呼吸じゃないんだから。
背徳感にヒリヒリしながら夢中で味わっていると、いつの間にかきんちゃんは動きを止めて静かに寝息を立てていた。そっと引き抜いて繋がりを解き、もう一度口付ける。

蒸したタオルで身体を丁寧に拭いてやり、布団を掛けた。淫らに乱れた情事から一変して、穏やかな寝顔を見せている。俺の恋人は何度見ても、惚れ惚れするほど美しい。
まだ起きるには早いけれど、このまま一緒にいたら抑えが効かなくなりそうで怖いから──
シャワーを浴びて頭を冷やそう。時間もあるし、朝はちょっと凝ったご飯にしよう。あ、でもお腹に優しい物の方が良いのかな。

きんちゃんを想う時間は幸せで、尊い。
まるで新婚生活みたいだと思ってしまう俺は、浮かれすぎなんだろうか。




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