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望月 鏡翠
2026-05-03 22:04:20
998文字
Public
日課
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#2066 Classic In My Time 1
#毎日最低800文字のSSを書く/ダーリンランデヴー!
ラダの自室に突然様々な服が増え、それに合わせてクローゼットも用意しなければならなくなった。互い金欠もいいところだったので、ホームセンターで木材その他もろもろを買ってきて、組み立てた。釘はいらないというので、どうするのかと思えば、彼女は麻紐と帆布を使ってさっさと服を日焼けや埃から守ることができるハンガーラックを作ってしまった。
物を組み立てるのはイライジャも得意だ。というか最低限できないと銃火器など扱っていられない。ラダはそれよりももっと得意なようだった。
なんでも自分たちで作っていた時代の人だ。手先が器用なのだろう。
そもそも手先が不器用な爆弾魔というのもゾッとしない話だから、彼が捕まるまで仲間や自分の体を吹き飛ばさずに済んだということは相応の精密な仕事ができる人間だということだ。
「なんでも買ってみるもんだな」
一度限りで無駄になるかと思っていた服は、期せずして早くも出番がありそうだった。
もうすぐDEAR<3で映画祭りがあるのだ。
少し前に遊園地であれほどの騒ぎがあったあとだというのに、また次のイベントがやってくるというわけだ。
オルドポルターはさまざまなルーツを持つ、さまざまな人種・信条・宗教を持った人間がいる。それらの差異が対立を生まないように、特定の宗教に関する祝日はもっと当たり障りのない名称に言い換えられ、他の祝日に置き換えられていたりする。
多様性に対する配慮というやつだ。
最近ではそこに一度死んだ連中まで加わったのだから、行政も大変なんだろう。ダーリンに人権はない。とはいえ、声はある。性格もあり、思想もある。場合によっては面もよく、ちょっと仲良くしてもいいんじゃないのかと思える
こうくると、その声を無視し続けるのも難しく、仕事を与えてみたり条件付きで経済活動を許してみたりするわけだ。
多様性の受容という美徳を掲げることで、社会はどこまで人の定義に寛容になることができるのかを試している。
その結果、不平等と差別を避けるためにCLOUD MINEでも馬鹿騒ぎを許した上で、DEAR<3の映画祭を取りやめるなどという選択はできないのだ。
そもそもAg:47は治安維持に大きく貢献しているが、公的な治安維持組織ではない。民間警備会社くらいの立場だろうか。
企業の活動を制限できるほどの権力があるわけがなかった。
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