Haya
2026-05-03 17:13:04
3141文字
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(※ネタバレ※)映画版プロジェクト・ヘイル・メアリー感想(※ネタバレ※)

(※ネタバレ※)映画版プロジェクト・ヘイル・メアリー感想(※ネタバレ※)

映画版プロジェクト・ヘイル・メアリー見てきました。よかったです。
ブリップAをこの目で見られただけでも映画版を見られて本当によかった
以降、飛び飛びの感想です。

■冒頭~過去回想直前まで
小説版と比べるとだいぶ端折ってますが、映画版は「ビジュアル的なわかりやすさ」に注力したんだな、という印象です。小説版の記述を生かした良い演出だと思いました。
コミカルな演出もあり、全体的な作風を表す掴みの部分としても。
あとは冒頭は、閉所恐怖症の気がある人にはちょっと辛いかもです。小説版既読者としては最初は「これがあのヘイル・メアリー!」となって最初は感動していたのですが。
しばらくしたら過去回想になるのでそこまでの辛抱でした。

■過去回想(学校)
・音波でのセンシングについての説明がここで入るのがよかったなと。
・こんなにホットでクールな中学校教師がいたら毎日毎日ラブレターを投げ込まれて大変なことになるのでは?

■過去回想(アストロファージの実験)
・映画版の博士は自覚が無いだけで相当な人たらしなのでは
・ジェット機のくだりがビジュアルで見れてかなりよかった

■現在にもどって船長とエンジニアの人となり~ヘイル・メアリーの設備
・写真でクルーの人となりを説明したところがビジュアル的に分かり易くてよい感じ
・植物のプランターの棚を見て、小説版より待遇がいいね、よかったね、という気持ち
 片道切符の旅でも万が一食料が途中で駄目になった場合に備えるためなんでしょうか
・シアタールーム?みたいな設備についても。メタ的には小説版そのままの設備だと映像的に映えなさそうですし

■ブリップAとの遭遇
・ブリップAがこんなに美しいなんて
 もっと無粋なただの多面体みたいな感じだと思ってました
 映画版のブリップAはパイプオルガンの集合体みたいな感じ
 ブリップAをこの目で見られただけでも映画版を見られて本当によかったです(二度目)
・追いかけっこ可愛い

■ファースト・コンタクト~ロッキーとの遭遇
この辺り、小説既読でないとちょっと分かりづらい演出かもと思いました
特にブリップAからヘイル・メアリーへトンネルが伸びてくる経緯が分かりづらいかも(ロッキーからの贈り物が見えにくかった)

■ロッキーとの共同研究
・エンドクレジットを見たらメリル・ストリープ(声)がしっかりキャスティングされててちょっとクスっとしました
・ヘイル・メアリーとブリップAが一緒に回転するのはかなりすごい美しい演出
・映画版ロッキーはかなりヤンチャな感じですね?小説版より100~200年くらい若くても不思議でないのでは?
・ビデオ・レターへの説明というていで諸々の諸事情を説明するのはかなりいいアイデアだと思いました

■過去回想(プロジェクトへの参画、メンバーとの交流)
・ストラット女史は小説版よりエモーショナルな演出多めだなと思いました。
 彼女の行動原理に関するフォローが映画の尺だと間に合わないからかなと。
・ヘイル・メアリーのクルーたちの解像度が上がってしまい心の中でめそめそ泣いている
 小説版だともうちょっと湿度低めというかカラっとしてるんですよね
・パーティのカラオケのシーン、ストラット女史はチームのリーダーとして、博士が連帯感を感じていない状況を見過ごせなかったのかなと
 特にこの後起こり得るであろう状況を考えると
 (おそらくこの時点では地上で要職に配置する想定だったでしょう)
 (辛い決断をしなければならない立場の人間として)

■エイドリアンへの到着~危機からの脱出~ロッキーの目覚め
・ミドル・ラフ(≒エリディアンにとっての緑色概念(ロッキー命名))についての説明がまるっと省略されているので(たぶん省略されていたはず)
 字幕だと「ミドルラフプラネット~」が「中粒子惑星~」みたいな訳になっていましたね(うろ覚え)
 ここはたぶん文脈上は英語話者にとっても同じような意味合いに取れるような表現なのでこれが正しい訳なんだろうなと思いました
・ここのあたりからは映像美とクリフハンガーな展開がラッシュで畳み掛けて来るのでただひたすらに固唾を飲んで見てるしかないという
・もちろんのこと感動したのですが言語化が追い付かないのでこの辺りで

■タウメーバ培養の成功、最後の過去回想、ロッキーとの別れ
・ブリップAの内部だよグレース博士!
 壮麗な巨大な金管楽器の内部みたいな
 小説版のグレースが見たかった光景だよ、本当に良かったねえ
・からの過去回想での急転直下
 展開が鬼
・ネコちゃんかな?(博士の逃げ方)
・ロッキーとの別れの場面、悲しくなり過ぎないようにおどける博士が悲し過ぎる
 (ロッキーが真面目に対応してくれてるのも)
 (それともロッキーも半分くらいは冗談だって分かってたかも)

■そして進路反転、ロッキーとの再会、エンディングまで
・ここも小説既読でないとわからない演出が少々(ブリップAの位置の検知方法)
・博士がブリップAに向かって跳ぶシーン、映像ならではの良さが出ていたと思いました
 小説版だと終始グレース視点なのでそれも緊迫感があってよいのですが、映像で見たときにこの赤いテザーが伸びていくシーンがほんとに美しくて客観的な視点もよいなと思ったりするなど
・最後の方だいぶ駆け足だったなもっと見たかったなという気持ち
・エリドってほんとに環がある惑星だったりするのかな?
 さすがに十六光年先の更に惑星じゃあ観測できないといや出来るのかなどうなのかな
・小説版よりだいぶグレースの待遇がいいですね!?
・地球はだいぶ冷えたのかなどうなのかな
 つくづくグレースは地球に残らなくてよかったと思う(もし残ってしまったら当人にとって苦しみしかない役割につかされたと思う)など

■全体として
・全体的に丁寧な演出や演技や小道具や背景美術などと更に魅せられる展開
・尺が二時間では足りなかっただろうけどこれが限界だっただろうなという気持ち
・それで円盤はいつ出るんです!?ディレクターズカットは!?という気持ち
・エンドクレジット最後のワッペン一瞬だけだったけどよかったです

■その他感想
・音楽もよかったはずですが記憶からだんだんと薄れていくのでいつかサントラを入手したい
・映画版のグレースとロッキーは小説版と比べて全体的にイチャイチャ(語弊有り)していましたが(いいぞもっとやれという気持ち)、
 たぶんロッキーの良さを映像的に映画の尺で表すにはああいう演出が最適だったんだろうなと思うなど
 (マスコット的な可愛らしさや親しみやすさを前面に押し出すため)
・グレースはロッキーに地球を好きになってもらうために(救う価値があると思ってもらうために)最初は地球の美しい良い部分だけ見せただろうけど、
 そうでない部分はエリドに着いた後でおいおいに伝えただろうなと思うなど(警戒心を持ってもらうために)
・みんなその"And they lived happily ever after"の"ever after"の部分を知りたいんだよ!(主語デカ)
・映画のロッキーはかなり元気というか最後の散歩シーンでワッシャー!と波に向かってツッコんでいったのはあれは?水の温度を確かめていた?
・実験シーン、実験の楽しさをちゃんと感じられたと思う
 詳しくは小説版で、という気持ち
・全体として映画版もよかったですとても
 小説版でビジュアル的に見たかった光景がたくさん