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ぐるさん
2026-05-02 23:02:35
1133文字
Public
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5.2 ふみりかワンドロ【おやすみ】
ふみりかワンドロライ(@ fmrk_1draw)さんの2026.5.2 お題をお借りしました
理解お兄さんのおはようからおやすみまで完璧ライフプログラム
——
この草薙理解が、春の連休ですっかりたるんだ同居人達を立派は真人間へと導く為に作り上げた新たなプログラムだ。
私と一緒に記載されたタイムスケジュール通りに行動するだけで、規則正しい生活と習慣が身につくお手軽かつ画期的な仕様にも関わらず、当の同居人達は相も変わらず文句ばかり。
ぎゃあぎゃあ騒ぐ連中にお説教をしながら、その中心に佇む私達を集めた張本人かつ恋人をチラリと見る。
彼は皆に混じって文句を言ったり、あの謎の圧と巧みな話術でこちらを躱す素振りは無く、ただただ無言でプログラムを眺めていた。
その静けさが、後々何かをやらかす前兆のような気がしたが、目の前の大騒ぎに気を取られてすぐに忘れてしまった。
◇◇
時刻は夜九時。今朝発表したプログラムにも記載した就寝時間だと言うのに。
「何で私の布団に入ってるんですかふみやさん!?」
「一緒に寝たいから」
「ハァーーッ!?」
私がINおふとぅんをした瞬間、ふみやさんが突然私の部屋へ入り、強引にベッドに入り込んで来た。
今日一日妙に静かだったのは、このベッド侵入計画を立てていたからなのか?やはり違和感に気づいた時に声をかけるべきだった。
そんな私の事なんて気にする素振りも無いふみやさんが、いけしゃあしゃあと口を開く。
「そもそもさ、おかしいと思わない?」
「何がですか!?」
「今朝のプログラムって、おはようからおやすみまでお前と一緒に行動するんだよな?」
「それが何か?」
「じゃあ何でおやすみの時に一緒じゃないんだよ」
年相応の拗ねた口調で屁理屈を捏ねながら、ふみやさんはするりと私を抱きしめる。
叱らないといけないのに、注意しないといけないのに、予期せぬ温かな接触に、心臓が胸の中でおかしくなったみたいにバクバクと跳ねている。
「おはようからおやすみまで一緒に居るなら、同じ布団で寝るべきだろ」
「いや、それは、その
……
」
「そもそも、起きる時と寝る時、俺の隣に理解は居ないのに『理解お兄さんのおはようからおやすみまで完璧ライフプログラム』なんて名前が着いてるのは詐欺じゃない?」
「詐欺ィ!?この私が!?」
「そうならない為にも、理解は俺と寝るべき」
「ハァーーーーッ!?」
とんでもない言いがかりをつけた挙句、己の要求を通すのは不届き者の手法だ。
頭ではそう分かっているのに、ゆるく微笑みながら私を抱きしめる手を振り払う事が出来ないのが、あまりにも悔しい。
「
……
今晩、だけですからね」
「えー
……
」
「拗ねても駄目!明日の朝起きたら、すぐにプログラムの改訂版を作りますから!」
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