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三毛田
2026-05-02 21:16:34
1081文字
Public
1000字7
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45 【45/好きと嫌いの中間地点】
45日目
曖昧な境界線
これは好き、あれは嫌い。
そう口にするのは結構許されている気がするけれど、排除しようと動く場合は許されないのがほとんど。
まあ、当たり前と言えば当たり前だ。
そして、好きと嫌いの間にあるものはどうしたらいいのだろう。
「丹恒、どうすればいいかわかるか?」
丹恒の膝を枕に、スマホでゲームをしながら問いかける。
「好きでも嫌いでもなければ、無関心でいればいい。気になるのであれば、例えば料理であれば俺に渡せば、お前の目の前から消える」
「うーん
……
」
そうなんだけど、そうじゃないんだよなぁ。
「言葉って難しいな」
「そうかもしれないな」
頷く丹恒。俺、お前のせいで頭悩ませたんだけど。
なんて口にしたら最後。
〝他人のせいにするな〟
という言葉とともに、口撃でコテンパンにされてしまって終わりだ。
俺が口で丹恒に勝てることは、ほぼないだろうな。
「なんだ」
唇を尖らせつつ見上げていたら、そっと頭を撫でられて。言葉と行動が合っていませんよ、丹恒先生。
でも、俺はそんな彼だから好きなのだ。
「ううん。丹恒が好きだなってだけ」
「お前はいつもそれだな」
ちょっとだけ呆れたような感じだけど、嫌がっている様子はなくて。
本当そういうところだよ。
「丹恒、ちゅーしたい」
「ん。これで満足か」
額と頬にキスして、満足かだって!?
「満足するわけないだろ」
起き上がって、押し倒す。
いつもなら、もうちょっと抵抗するのに。
「押し倒されるの、嫌いじゃなかったか?」
「お前が言う、好きと嫌いの間だ。今は」
「ふーん」
じゃあ、いいか。と、いっぱいキスをする。
そして調子に乗って手を出したら、終わった後にベッドから蹴り落されました。反省はしてません。
「ふふふ」
「お前はいつも
……
」
ボスボスと枕で叩かれるけど、いつもと違って力が入っていないのでただただ埃が舞うだけである。
「こういう俺は、嫌い?」
「
……
好きと嫌いの間だ」
「んふふ。可愛い」
またいっぱいキスをして、眠るまで愛で倒した。起きた丹恒にしこたま怒られましたよ。ええ。
「好きと嫌いの間。というのは、中々に便利だな」
「そう?」
鼻をツンとつつくと、噛みつかれそうになったので慌てて引っ込める。
噛みつこうとした本人は、楽しそうに笑っていて。
可愛かったので、鼻にキス。
そしたら、鼻に噛みつかれてしまう。解せない。
「丹恒、好き」
「ああ。俺も穹が好きだ」
もう一回キスしてから、お風呂に入ってご飯を食べて。
いつもの日常へと二人で戻る。
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