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望月 鏡翠
2026-04-30 22:20:27
990文字
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日課
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#2062 にやり4
#毎日最低800文字のSSを書く/@tmysmst
ダチョウが生まれるまでの時間を調べてみました。大きさがダチョウくらいだったからです。
なんと四十日もかかるらしいのです。四十日って一ヶ月よりも長いです。なんと待っていたら夏休みが終わってしまいます。僕は相棒が生まれるよりも前に、夏休みの自由研究をおらわせないといけないのかもしれません。
僕は卵をリュックサックに入れて背中に背負いながら、サガワニのお家を作り始めました。
サワガニのお家はペットボトルで作ります。でも隠れ場所がないと居心地が悪いみたいなので、隠れ場所を用意してその上から、布をかけてあげることにしました。夜になったらカーテンを閉じるみたいに、暗くしてあげるんです。
そしてちょっと見てみたくなったらカーテンを開けさせてもらうんです。
そうしたら、僕はちゃんとサワガニの観察ができるし、隠れ場所がなくて右往左往させることもありません。
カーテンを開いたら居心地が悪いというのなら、のぞき窓を用意してこっそり中を見るとかでもいいかもしれません。
どちらが楽だろうと、ああでもないこうでもないと考えてると、背中のたまごが揺れました。
コツコツと音がしたんです。
出てくる準備ができたんです。
僕は慌ててリュックを膝の上に置いて、たまごをリュックから出しました。
「君は出てくるんですか。殻を割りますか?」
「退いて退いて。危ないよ〜」
中から声がします。僕の相棒はもう口を聞けるんです。これってすごいことです。
「危ないんですか?」
「広いところに置いて。そしたら少しはなれてみてて」
広いところと言えばガレージです。僕は慌てて、でも転んだり落としたりしないように慎重に、卵を持って走りました。
ガレージでは、お父さんの相棒がいつも通り佇んでいて、僕を見守ってくれます。何かあったら、お父さんを呼んできてくれるでしょう。
「はなれた?」
「はなれています」
たまごが、ゆらゆらと揺れました。中で何かが動いている気配です。こつこつという音が、そのうちパキという音に変わりました。そしてひびわれから、尖った頭が顔を出したのです。
金属みたいに見えました。そしてピカピカです。ナイフの先っぽみたいに見えました。
たまごを内側から割って出てきた僕の相棒は、手足を伸ばして大きく伸びをして、そして頭に出ていたナイフを、畳んでしまいました。
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