三毛田
2026-04-29 18:09:40
1074文字
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42 【42/クリスマスカラー】

42日目
君と俺とで

「んふふっ」
「なんだ。急に変な笑い声を出して」
「だってさ。俺と丹恒が並ぶと、クリスマスカラーじゃん?」
 そう言った瞬間、突き飛ばされて壁に激突。
 いくら照れていたからって、勢いが良すぎ。
「丹恒、照れるなよ~」
 逆さまに止まって、丹恒を見上げると絶対零度の視線をこちらへ。
 なーんだ。照れてるわけじゃないんか。
 埃を払い、立ち上がってストレッチ。とりあえず、どこかを傷めた様子はない。
「というか、突き飛ばすなよ」
「お前がおかしなことを言い出すからだ」
「でも、赤と緑でクリスマスカラーだろ?」
 そう告げると、ため息をつかれた。
「たとえそう思っていても、口にはするな」
「はーい」
 元気に返事をして、肩を抱いて頬ずり。
 特に拒絶はされなかったので、調子に乗って頬ずりしまくったら流石に怒られた。てへ。
「何でクリスマスカラーなんだろうな」
「今更か」
 丹恒に抱き着いたまま問いかけると、また呆れた表情。
「クリスマスツリーというクリスマスに飾りつける樹が緑で、サンタクロースと呼ばれる人物の服が赤だからというのもあるだろう」
「なるほど」
 頷いてみたけれど、そのクリスマスツリーも、サンタクロースも知らないしよくわからない。
 後で調べてみようっと。
「んふっ」
 そんなやり取りをしてからしばらく。なのから渡されたプレゼントの包みを開いたら、赤と緑が交互になっているマフラー。
「なんで笑ってるの!」
 まさか俺が笑うとは思っていなかったのか、怒ったように髪の毛を逆立てて。
「ごめんごめん。この間丹恒と話してたカラーだったから、つい」
「何の話?」
「今のこの服で、丹恒と並ぶとクリスマスカラーだって話」
 そして、俺の服を見て丹恒の服の色を思い出したのだろう。
「確かに」
 と、納得したように頷く。
「でも、アンタたちは仲が良いよね』
「だろ~?」
 俺が誇らしげに胸を張ると、白けた視線を向けられた。
 ここのところ、丹恒からもなのからもそういう視線ばかり向けられる。納得いかないんだが。
「むう……
 なのを真似してちょっとだけ唇を曲げてみるけれど、頬をつつかれるだけ。
 しかも、今日はちょっと爪を立てられた。酷い。
「丹恒、どうだ?」
「ダサい」
 なのから貰ったマフラーを見せたら、淡々と告げられて。チラッとしか見てないのに、これだ。
「もうちょっとしっかり見てくれよ」
「見た結果だ」
「ダサいって」
「そのままだ。どう足掻いても、評価は変わらない」
 今日の丹恒、辛辣すぎる。
 でも好き。