ぬじ
2026-04-28 21:08:55
1826文字
Public
 

黄泉のツガイ全巻読んだ流れでハガレンの評価ついてちょっと言いたい


黄泉のツガイのアニメが始まりその関係でTwitterのTLにもこれ関係の海外からの反応が増えたわけですが
今まで何故か読んでなかった原作を一気読みしたので何か書こうかといや、黄泉のツガイについてではなくハガレンについて(なんで?)

だってさぁなんかこう言いたくなることが色々あってさぁ
私、ハガレンってすごい日本的な感覚の漫画だと思ってて。というか多神教的?相反するものをセットで出すのとか、絶対的な真理が存在するのではなく、一は全を構成する一部とか。二面性があるのはギリシャ神話あたりもそうだしな
まあ作者が北海道人だからそりゃそうなんだけど
なんかハガレン、海外でメチャクソに評価されてますよね(鬼滅のときも思ったが、なんでそこまで?)
意味わかってんのか?という疑念を持ってるんです。失礼ながら。
最近は荒川先生が女だからどうとか的外れなこと言われまくってるし

ちょっと話ズレるんだけど「黄泉のツガイ」って英語版だと「影の領域のデーモンたち」になってて
このデーモンはdemon(悪魔)ではなくdaemon(守護神)のほうなのだが、「ツガイ=2つの存在がセット」って意味が完全に消えちゃってるのよな。
黄泉のほうもだけど。もうちょっと死後の世界っぽい言い方なかったのか。
で、日本人的にはツガイ=対になる存在(双子、朝と夜、兎と亀、赤い狐と緑の狸)と自然に思ってるけど、まずここが通じてないっぽい。
なので「ツガイって必ず2人一組なことに気づいた!あと、白と黒みたいな真逆の性質のものが多くね?」「すごい発見だ!言われるまで気づかなかった」みたいな反応が出てくるのよな。
タイ語かな?だと「黄泉の双」って翻訳されたからだいぶマシだが。翻訳の弊害やね

んで、そんな中
「子供が犬と合体させられる残酷なファンタジーの次に牛の話?そしてまた容赦なく人が死ぬダークな話?信じられないよな、作者は双極性障害なんじゃないか?HAHAHA」
みたいなツイートが流れてきてしまったわけですよ(一応、これが標準の理解というわけではないだろうとは思っているが)

確かにあのシーンってネットミームとしてよく出てくるし、オモチャにされてる感はあるけどさ。
生き物に対する姿勢というか、根本は一貫した話だと思ってたからなんかこうそういう風に言われるんだってのがあって。

そもそも荒川先生って酪農もやってる農家出身で、生命とがっつり向き合って育ってきた人じゃないですか。実感がこもってるわけですよ。
スーパーで売ってる肉食ってるだけのやつがなんか言うのも烏滸がましいというか
ファンタジー面ではなく、農業面でも経済動物の話とか、かなりはっきり描いてるじゃん。
賢者の石も、現実の牧畜も、あと植物育ててる農業も、命を資源として使ってるんですよ。

等価交換とか真理の扉とか出てくるけど、最初に言われてたのとは正反対の着地に持っていくから、たぶん途中で読むのやめちゃった人は誤解したままなんだよなあ。
キャッチ過ぎてハガレンミリしらでも等価交換だけは知ってるって人たくさんいるし。
実際は等価交換なんかクソくらえだし、真理は別に唯一絶対の真実とかではなくただの鏡なので、あなたが望んだように(あなたの信じている世界観の通りに)なりますよ、というオチがつく。

ハガレンがダークファンタジー扱いされるのもちょっと納得いってなくて、シビアなシーンがあるからダークなんか!?そういう感じでいいの?わかんね
明らかに光の少年漫画だし人間賛歌じゃん テーマ性考えたら圧倒的光サイドでしかないじゃん

そんで今やってる黄泉のツガイですよ。これもおんなじ。いや、ハガレンより踏み込んでるんじゃないか?
人間の都合で食べていい動物と食べてはいけない動物を決めたり、痛覚が無いから良いとか、痛覚があるからダメとか、知能が高いから食べてはいけないとか。
それを人間でやるとこうなるって感じで。
「人工的に都合のいい生き物を作る」「命を資源として消費」はハガレンでもまあまあやったが、今作ではそれに加えて「道具として死ぬことを期待される存在」「痛みを感じない体質のキャラ」も出してきて、うおっモロに出してくるやんけ!と思ったもん。

何が言いたいかというと荒川弘作品は全部地続きだし、黄泉のツガイもたぶん因習村解体してハッピーエンドになると思います(雑)