「キッ、ッショ……!!」
全身が鳥肌立つ。顔の産毛一本一本までが逆立ったみたいな、ここまでの感覚は初めてだ。
素足でゴキブリを踏み潰してしまった時だってこうはならなかったのに!
椅子ごとキャスターで引いて、身体を後ろに下げる。イチミリでもいい、コイツから離れたい!!
「堪えようとして堪えきれなかった感じ、実にイイですね! ソッチのほうがよっぽど人らしくて魅力的ですよ」
「マジでなんなんだお前」
前言撤回、本当に心の底から何も分からないし同意もしない。しかも俺はコイツと分かり合うなんて出来てない。勝手なこと言うんじゃねぇ。
何より、反応と感想が気持ち悪すぎる……!
「アハハ。まあそれで構いません。どちらにせよ、これで職場/ココで暴露していないのは、アナタだけになりましたから」
「物好きだね。まさか今までもそうやってきたのかな」
「今回/ココみたいなのはあまりやりませんけどね。まあ気分転換に」
質が悪いな。やはりワザとだったようだ。
ここまであからさまでも周囲は案外、気がつかないものらしい。まあ、わざと嫌われるという行動は理解し難いものだから当然だろう。意図が明確だとしても、実際に行動へ移せる人間はそう多くない。
「好かれるのは容易ですから」
そうだろうか。嫌われるのも容易いと思うが……見目が良いと塩梅が難しいのかもしれない。
「さて。これからアナタはどうします?」
「私は私の秘密を、アナタの言いようによっては醜聞になりえることを明かしました。今すぐ言い触らしてくれたって構いませんよ」
「嗚呼、でも会社/ココで暴露していないのは、アナタだけみたいですね」
呆気に取られる。
それからジワジワと、してやられたことを理解していく。……俺としたことが、ヒトの数を数え間違えていたようだ。
「……くッ、」
完敗だ。
「あッはッはッはッ!! キミは本当に優秀な奴だなあ! なんでこんな会社/トコに来ちまったんだか、甚だ疑問だよ……!!」
なんかこう脆いというか、人間が素手で掴まないほうがいいやつらしい
そして、尽く食い物
掴みにくいのと、最終的なウナギは生き血は毒だし、ちょっと近づいている
ところてんは……なんだろう。透き通っていて、人の手で押し出されて成形されるから?
捉えどころがないけれど存在している
ある種の純粋さを感じる。人と関わりたがるのに、良くも悪くも人から影響を受けなさそうなところが
あと淡白さ
どれもこれも淡白だと表現される味わい
ナマズに関しては個人的な経験が関わってきているイメージが含まれるので説明が難しいのだけど
ポジティブにいえば、陸でも元気なんだね、みたいな。一種の憐れみを覚えているっぽい
