かずき
2026-04-23 20:08:23
2202文字
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原出くんをダシにいちゃつくドラロナ

原出くんが好きで書いちゃった過去作。
本人の預かり知らぬところでいちゃつかれる原出くんがいます。

退治帰りの夜道、いつものようににっぴきで他愛のない会話を交わしながら帰宅していた時の話。
「腹減った〜帰ったらカレーうどん食いたい」
「だからいきなりカレーうどんはないってば、昨日の夕食も覚えていられないのかね。困った子でちゅね〜、ジョン〜?」
隣を歩くクソ砂おじさんこと俺のパートナーでもあるドラルクが可愛い可愛い使い魔のジョンに語りかける。「ヌー」とジョンが返事をすればドラルクは優しくジョンの頭を撫でて笑う。こいつのことが好きだと気づいてからはそんな何気ない姿が愛しいと感じるようになっている。
「あれ?ロナルドじゃん」
そんなドラルクとジョンの姿をニヤつかないように顔の筋肉を抑えながら眺めているとどこからか自分を呼ぶ声が聞こえた。
「原出君?」
「久しぶりだな、退治の帰りか?」
声の主は高校の同級生である原出君だった。彼はふくよかな体型を活かして巨乳を作り出す技を持つ男だ。
「おや、知り合いかね?」
「ああ原出君は高校の同級生で
「初めまして、ロナ戦読んで知ってます。ドラルクさんですよね?お会いできて光栄です!」
原出君とドラルクが握手をする。両極端な体型のふたりが並ぶとやけに互いの体型が際立つ不思議な光景が広がっている。
「失礼ながら、羨ましいほど肉付きが良い体をしていますなちょっとムニらせていただいても?」
「ムニるってなんだよ」
「いいですよ、自慢の肉体を存分に堪能してください」
原出君はストイックなデブであった。
「わぁーい!では、失礼して
ドラルクが原出君の二の腕に触れる。そっと撫でたり揉んだりしながら楽しそうだ。自分の体に羨望の眼差しを向けるドラルクに気を良くした原出君が特技を披露する。
「おっぱいも作れますよ!」
「わぁ、すごい!ジョンが乗れる巨乳ではないか!」
原出君が肉を寄せて作った巨乳にジョンを乗せて喜ぶドラルク。俺も初めて彼の技を見た時はえらく興奮したのを覚えている。巨乳への解像度を上げてくれてそれはそれは大変お世話になったものだった。なのに何故だか今はその巨乳へ嫉妬心を抱いている。
「柔らかくて良い触り心地だ、ねぇロナルド君は触らないの〜?」
「お前、高校ん時これやると1番嬉しそうにしてたよな」
「い、今はいいや
なるべく空気を壊さないように笑いながら答える。ドラルクと付き合う前はあんなに大好きだった巨乳なのに、今はこれっぽっちも興味がわかない。俺はドラルクのヤツに好みをねじ曲げられてしまったんだろう。
「ロナルド?なんか元気なくね?」
「なんだ、そんなに腹を空かせているのか。帰ったらすぐご飯にしましょうねぇ〜」
「ヌーヌー!」
確かに腹は減っている。でも今はドラルクに触られる原出君を見てモヤモヤしてしまっている自分に戸惑っているのだ。
「いやその……
「なんだね?随分歯切れの悪い受け答えだな」
怪訝そうな顔をしながらドラルクが俺を見ている。こんな些細なことで嫉妬してしまう自分の小ささが情けなくて目を伏せてしまう。そんなやり取りをしていると原出君が声をあげる。
「やっべ!バーガー屋のクーポン今日までだったんだ!俺行くわ、またなロナルド。ドラルクさんとマジロくんもまた機会があれば!」
原出君が抱き抱えて遊んでいたジョンをドラルクに返すと巨漢とは思えぬスピードで去って行った。その後ろ姿を暫くにっぴきで手を振りながら見送る。
「いやぁ、君の知人ってほんと愉快な人ばかりだねぇ」
あのさ」
「ん?どうした?」
「原出君程じゃないけど俺もそこそこだと思うんだけど」
……何を言っているんだ俺は。
「何が?」
ほら、困らせてるじゃないか。
「その………とかさ、俺も寄せれば揉めるくらいにはあるっつうか…………
「ブフッ……………
ドラルクが思わず吹き出したのを見て俺は一気に顔を赤くする。
吹き出したドラルクがそのまま笑い死にをして砂になる。慌てて宙で丸くなるジョンをキャッチして再生を待った。
「ヌ〜!!」
「あっぶね、お前ジョンを抱えてる時は気を付けろよ!」
「いや、若造がおかしなことを言うからさ………
再生したドラルクが笑いながら俺の顔を見ていた。恥ずかしさで赤くなった顔を見られたくなくて顔を隠すようにジョンを顔の前に掲げる。
「そうやって嫉妬心を隠さなくなったのは恋人としては大変喜ばしいことだな、安心し給え、さっきのはほんの物珍しさからの興味で言われなくとも私は若造の胸が1番好きだよ」
セクハラ親父」
ジョンがそういうのは家でやってくれと言いたげに耳を垂らして呆れた顔をしている。
「さぁ、私達も行くとするか。返ったらドラドラちゃん特性のオムライスを作ろう!」
ドラルクが俺の手からジョンを受け取ると左手で抱き抱えて右手を俺に差し出す。
なんだよ」
「いや、繋いでやった方が喜ぶかと思ったのだが?」
「人に見られんの恥ずかしいだろ」
「たまにはいいじゃない」
………
そっと手を伸ばすとその手を取ってドラルクが歩き出した。今の俺たちは周りからどう見られているのだろうか。気にする素振りも見せず歩いていくドラルクにただついて行く。
「ねぇ、ロナルド君」
「ンだよ
帰ったら君の胸も堪能させてね」
俺は頷くでもなく嫌がるでもなく、ぎゅっとドラルクの手を握り返した。