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ゆべし
2026-04-23 01:19:31
1731文字
Public
銀色の夢
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2145783
Customize name
誰かを思うこと
gntk夢
夢主の大まか設定→
https://privatter.me/page/69da14fcf373d
時系列戻って、夜市前のお話
さくら
さくら
さくら
今日も甘味屋は大繁盛、とはいえお客さんがまったくいない時間帯もある。お茶を淹れて、少しお団子を拝借したら、店先の長椅子に腰掛けてひと息つく。夕方の買い物ラッシュまでほんのひと時の休憩時間。
「あれ、休憩中でしたか」
「あなたは
……
真選組の、えっと」
「山崎です。地味なんで顔だけでも覚えてもらえて嬉しいなぁ」
「確か、監察の方ですもんね。いつもお疲れ様です」
「いや~ コキ使われることばっかりで」
ここに来たということはお遣いもしくは休憩の目的、お客さんの前で店員が休憩するわけにはいかない。何かご入用ですか?とうかがえば、お遣いではなく休憩でとのこと。今、準備してきますねと立ち上がろうとしたら、できれば一緒に休憩しませんか?と誘われてしまった。店長に承諾を得て、山崎さんのお茶とお団子を運んでから、私もお隣に腰掛けた。
山崎さんはお話上手だ。良くも悪くもそういうお仕事だからかもしれないけど、話題を拾ったり、少し前の出来事でも見かけたことは覚えているらしい。会話がゆっくりと流れていく。気づけば私の話ばかりをしていて、山崎さんのお話を聞けていなかった。
「あの、山崎さんのことを、お聞きしても?」
「へ? オレですか?」
「はい! さっきから聞いてもらってばかりで、話せないこともあると思いますけど
……
私が聞けるお話なら」
「
……
さくら
さんの、そういうところにみんな惹かれてるんですよね」
「え?」
そう言ってから、山崎さんはぽつりぽつりとお話してくれた。それは恋のお話で、気になってる方がいるそう。でも、その方はあまり恋愛事に興味がないというか、関心がないみたいで望み薄なんだと苦笑い。
「でも、山崎さんはその方のことお慕いしてるんですよね?」
「そ、そうですね
……
すき、です」
「無責任と言われるかもしれませんが、一度はっきり伝えてみてはどうでしょうか」
「こここ、告白するってこと!?」
「結果的にはそうなりますね。こういうことって、意識してもらうことも大事だと思うんです」
ふとした瞬間に思い出す顔、あんなこと、こんなんこと、色々あった出来事の中にある感情に気づく。どうしてあの人のことを思い出すんだろう?どうして思い出すのはあの人ばかりなの?答えの出ない押し問答をしているうちに、好きなのかもと思うかもしれない。
「
さくら
さんは、そうやって万事屋の旦那に思いを寄せたんだ」
「! えっと、あの
……
」
「二人の形はなんであれ、当人同士がいいのなら在り方なんて関係ないです」
「そのお言葉、そっくりそのまま山崎さんにお返しします」
「そっか~~ 踏み出さなきゃ、始まらないってことだ」
「踏み出せば、何か始まるかもしれません」
「
……
こういう話、組の中ではできないんで聞いてもらえてスッキリしました」
「またいつでもいらしてください。この時間なら誰もいませんから」
ぱくりと最後のお団子を口の中へ放り込み、お茶もグイッと飲み干す。確かにスッキリしたお顔をされていて、無粋かと思ったけどお話が聞けてよかった。山崎さんはそのあとすぐに仕事へ戻られたけど、今度のお休みにバトミントンしませんかとお誘いを受けた。私でよければぜひと返事をして、走り去る山崎さんの背中を見送った。
「
……
銀さん、今日は来ないのかな」
サァアアと風が流れる。髪が揺れて、一瞬だけ視界を塞がれた。反射的につむった目をゆっくり開けば、思い人の姿を少し離れたところに見つけた。
「よォ、元気そうだな」
「
……
」
「何? 俺の顔になんかついてる?」
「
……
いいえ、何も」
「? 意味深だね、言い方」
「ただ、会いたいなと思っていたところだっただけ」
「へぇ
……
そりゃァ、奇遇だな」
「お茶、お持ちしますね」
「今日はクリームあんみつ食いてぇ〜」
「
……
新八君たちには内緒ですよ」
「今日はアイツらいねーんだよ。だから、
さくら
もお持ち帰りしよっかな~なんて?」
「夕飯くらいは作れるけど、あとはダメです」
「あ、そういう日?」
「そういう日」
「なら、ぜーんぶ俺がやるから一緒に帰ろうぜ」
「
……
ありがとう」
「いいって、さっさと仕事終わらせて来いよ」
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