顔すら知らないロショーとかいう奴のことを、俺に似ていると簓は言う。生まれた場所や環境が違えば、隣に並んでこいつと夢なんてモンを追いかける世界もどこかにあったのだろうか。派手なスーツを着て舞台に立ち、簓の隣で客の笑いを取る。一瞬だけその姿を想像して、くだらなさに肺から息が漏れた。
Life is not fair. 考えるまでもねえ。俺は俺としてしか生きられない。別の場所から来て、別の場所に向かう二人の道が、たまたま一瞬交わっただけだ。残された方が後を追うような時代でもない。いずれ離れる二人の道は、それでも縁があればまた交わることだってあるだろう。