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無窓居室
2026-04-20 14:39:54
619文字
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その他
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白き手のイゾルデ
🚄🟨が毒ターの闇堕ちした姿とかいう二次創作設定と、⚙️は🚄🟨が作ったんだろうなという思い込みからできた話。
捏造どころか全部まちがってます。
ノラトリスタの手相占いは平凡な結果を告げていた。
豪奢ではないが不自由のない生まれ。兄と両親とに見守られた子ども時代。やがて成長し、恋をし、自分の家庭を持つ。生まれた子ども達はかつての自分とその兄のように仲が良かった──。
どこから読み解いてもごく平凡な一人の女性の幸せで、その相を掌に刻まれたカーキは当然の疑問を抱いた。自分の両手は誰の似姿として作られたのだろうと。
常からカーキの手は男の、それも武器を扱うミリタリー系YouTuberのものとしては繊細すぎるとよく言われた。仲間のパッシオはカーキの爪に美容液入りのマニキュアを塗ろうとし、リオは手荒れしそうだからとキッチンの水仕事を手伝わせてくれなかった。カーキの外装には普通の人間の皮膚や爪とは比べ物にならないほどの強度があるにもかかわらず。
ドクターに尋ねると、創造主は何でもないことのように答えた。
「ああ、お前の手の型はオレ様の妹のものだ。手相もな」
カーキは忠実なアンドロイドだった。自分の手の中に印されているありふれた幸福が本来の持ち主の元へ届いているか、確かめたいと思った。
「妹さんはお幸せに?」
「なっていただろうさ。あんな事がなければ」
「今どうなさっているんですか?」
「キッキッキ。訊くかね、この流れで」
情緒的な応答には改善の余地あり。と呟きながらラボへ戻るドクターを、カーキは無言で見送った。
2026/04/20
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