零ミリ
2026-04-20 00:01:30
695文字
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ねえ、はやく!

むてらん 全年齢だけどセックスする話

「藍桐」
 下宿の部屋で朝支度が終わり、階段を改めて出かけようとした藍桐に无諦が手を掴む。
「な、に、うわっ!」
 藍桐が振り向く前に无諦は藍桐を後ろから抱き寄せ、藍桐の耳元に唇を寄せる。そして、朝には似つかわしくない艶めかしい掠れた低い声で囁いた。
「今日の夜、抱くから」
「!?」
 真っ赤になって固まった藍桐を早々に離して无諦は扉を開けて出て行った。ようやく動けるようになった藍桐は声にならない悲鳴を上げて蹲ってしまった。
 昼間、軍医学校にいる間、藍桐は日常を過ごしながら无諦の言葉が頭の中でぐるぐると巡っていた。当然、普段昼間考えるとことのない、无諦の姿を考えてしまう。暗い部屋の中で知性と好奇心できらめく赤い瞳に獣の欲を滲ませ、自分を求める无諦を思い出すと、藍桐の下半身に熱が集まってしまう。誤魔化せないほどの熱を感じた藍桐は、いかに无諦の乱れた姿を頭の中から遠ざけるかに専念した。
 軍医学校での講義が終わり、下宿に戻り、夕食を食べ、シャワーを済ませ、後は寝るだけとなった。寝室に入り、无諦はベッドの中に入り込もうとする。
「ちょ、ちょっと无諦!」
 藍桐は无諦の顔を覗き込みながら、无諦の袖を掴んで弱々しく言う。
「抱いてくれるんじゃないの……?」
 藍桐の言葉に无諦は笑って、藍桐をベッドの中に引きずり込み押し倒す。
「君を試してみた。大丈夫、抱いてあげるよ」
「もう! 今日一日君のことでいっぱいだったんだよ!」
「ふふ、嬉しいな。一日待たせた分、たくさん気持ちよくさせてあげるよ」
 无諦は藍桐に口付け、腹を撫でる。藍桐は目を蕩けさせて、无諦の背中に手を回した。