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無窓居室
2026-04-19 18:12:03
501文字
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その他
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オレンジデー
ダイちゃんとあの子のお話です。
お仕事ものとしてもカップリングっぽくも読めるようにしたかったのですが、どうでしょう。
「なあ、いい加減に考え直さねえか。これを全部やってもいい」
そう言って死神は近くのコンビニで買ったお菓子の袋を見せました。公園の隅には葉桜の陰が柔らかく落ちています。
ランドセルを背負った女の子は、手に持ったスマホの画面から顔も上げないままで首を横に振りました。死神は空を仰いでため息をつきます。
「空襲で死んじまった子どもが現世のネットで多少おイタをしたからって、それで地獄送りにするほど閻魔大王も冷たかねえぜ。俺っちと一緒にあの世まで来てくれりゃ悪いようにはしねえ」
ベロベロはちらりと死神の方を見ると、その背丈よりも長い舌で思いきりあっかんべえをして、女の子の体から飛び去ってしまいました。
後にはなぜ自分がスマホを持って寄り道をしていたのか覚えていない女の子だけが残ります。今の女の子の目に死神の姿は見えていないでしょう。
「ダイちゃん、ナンパはまた失敗ですか」
「うるせえ!!」
桜の木の後ろから見ていた悪魔が笑うので、死神はかんかんに怒りました。
死神が幽霊にあげようとしたみかん味の飴の袋は、公園の隅の慰霊碑の前に置かれたままです。
2026/04/14
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