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三毛田
2026-04-19 16:11:04
1074文字
Public
1000字7
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32 【32/光の速さで】
32日目
君を探しに行く
空を飛び、海を渡り、地を潜り。
それでも、お前を見つけられず。まるで悪夢のような時間であった。
「うん。丹恒だ」
ようやく見つけ出した穹と共に、地に足をつけて。再会の抱擁を交わしていると、胸に顔を埋めながら嬉しそうにつぶやく。
「俺は俺だ」
「だって。服装も違えば、俺より大きくなってるし。けど、お前は俺の大好きな丹恒なんだなって」
「何で判断した」
「胸。痛いって」
即返された言葉。羞恥のあまり、手甲をしていない拳を彼の頭に落としてしまう。
もう少し、羞恥心というか、慎みを持ってくれないだろうか。
そんなあけすけに言われたとしても、嬉しくない。
「顔つきや、表情ではなく体なのか」
「だって、顔も好きだけど丹恒の胸が一番魅力的だから」
「もう一度、今度はこっちの拳がいいか?」
手甲を見せると、彼はそっと距離を取る。
「丹恒、前より暴力的になってない?」
「お前が原因だな」
腕を組むと、視線が胸元へ。
「ごめんって!」
顔を掴んで持ち上げたら、全力で謝ってきた。
「というか、千年? 離れていたのに、恋人に対してひどくない?」
「折角の再会を、お前が台無しにしているんだろう」
「お尻揉ませてよ」
「だから」
「お前に触れたい」
そっと抱き着かれたら、抱きしめ返す。
「
……
会いたかった」
「俺からしたら一瞬だったけど、それでもお前に会えなかったんだと思ったら、急に寂しくなった。だからさ」
「こら、揉むな」
俺の言葉など聞こえないというように、尻を揉んできて。
だが、彼の言葉を聞いたら甘やかしたくなってきた。けれど、甘やかしてもいいことはないとわかっている。
「なあ、丹恒。いいだろ?」
この聞き方に弱いと知っていて、口にしているような気も。
「もう少し落ち着いたらに、して欲しい。それでいいか」
「うん!」
頷いているが、俺から離れようとしない。
「ふふふ」
現状把握を終え、人気のないところへ移動して。
寝転がった俺の胸に顔を埋め、嬉しそうに笑い。
抵抗するのは諦めて、好きにさせておく。
「やっぱさぁ。丹恒が一番だな」
「お前は本当それしか言わないな」
「お前のことが好きだからな! 丹恒が恋人になってくれたのって、奇跡だなぁって」
「そうか」
「冷たい。もっと喜んでよ」
そう言われても、喜ぶのは少々難しい気がする。
だから淡々とした反応になってしまうのだが、それが気に食ないらしい。
「だが、俺もお前と出会えたのは奇跡だと考えている」
「嬉しい」
本当に嬉しそうな声を出してくる。
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