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リレン
1751文字
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フリンズ夢 短編
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フリンズさんの後ろを付いて行った話
私は青い物が昔から大好きなのだ。
青いソフトクリームに、青い紅茶、青のマニキュアに青い宝石を使ったピアス。全身青コーデをしたい気持ちもあるが、そこはグッと我慢して、青色をワンポイント使いして日々の服を決めたりしている。
そんな私がナシャタウンを歩いていたところ、見つけてしまったのだ。
それは
……
前を歩く人が、腰につけていたランプのようだった。蒼い炎が揺らめく様はなんて素敵なのでしょう。思わず二度見したあとに、その人の後ろを付いて歩いてしまった。歩くたびにほんのり揺れる蒼い炎が好み過ぎる。最高。うちにも一個欲しい。
そんなことを考えていたら、前を歩いていた人が立ち止まり、後ろを振り返った。
「あの、何か僕にご用事ですか?」
「
…………
へ?」
よくよく考えれば
――
いやよく考えなくても
――
知らない自分がずっと後ろを付いて歩き回っていたら、不審者としか言いようがない。しまった、警戒されてしまっている。
……
ここはもう、正直に言うしかない。
「その腰に着けてるランプ、なんですけど」
「はい」
「蒼い炎が、めちゃめちゃ格好良いですね!」
「
…………
おや?」
彼が身に付けていたランプを指さすと、彼はカチャリと音を立てて右手に持ち、私に見せるように少し持ち上げてくれた。
そこからの私は
……
如何に青い物が素晴らしいのか語った。今日身につけていた青いグッズを見せながら、自分は青色が昔から大好きなのだと伝えた。そして、蒼い炎のランプなんて見たことなかったので、思わず後ろに付いて歩いて、そのランプを眺めてしまったのだ
……
と、ひたすら彼に訴えたのだ。
彼は私の説明に耳を傾けてくれていたものの、私の青色に対する熱量に驚いたのか、途中から首を傾げて片眉を曲げて怪訝そうな顔をしていた。気持ちは分からなくもないが、そんな顔しないで欲しい。
そこで私は、ようやく彼の顔をまともに見て
……
気づいた。
「あれ? おにーさんも実は、格好良い
……
ですね?」
ほぼランプしか見てなかった私は、実は彼自身も私好みの造形をしていることに気がついた。背の高いスラリとした美丈夫で、とても丁寧に手入れしているであろう綺麗な青い長髪。黒い服に付けられた青とも紫とも取れる装飾品。
気付くのが遅過ぎる
……
でも仕方ないのだ。ランプの方が気になってしょうがなかったんだもの。
今になってそんなことを言い出した私に、彼は堪えきれなかったように、小さくふふっと笑った。
「
……
それは、僕のことを褒めていただいてるのですか?」
「えぇ勿論です。格好良いランプを腰に下げた、格好良いおにーさん。どちらも素敵じゃないですか」
「あくまで、主たる目的は僕のランプということですか。
……
変わった方ですね、ふふっ」
初対面の私にそんなこと言う貴方も、なかなか変わった人では?と思うところではあったが、全く人のことを言えないので、それは言わないでおいた。
それを誤魔化すように私がえへへ
……
と頭をかきながら笑うと、彼も釣られたように口元に手を添えてクスクスと笑っている。
「もしよろしければ、近くでランプをご覧になりますか?」
「え、いいの⁈」
「えぇ特別に、ですよ。僕のお気に入りのランプをそこまで褒めていただけると言うのは、悪い気はしませんからね」
「気に入ってるんだ。そうだよね、めちゃ格好良いもん」
彼はランプを私の眼前に掲げてくれた。それを見ながら、私が首を縦にブンブン振りながら肯定していると、ははっと声を上げて彼が笑った。そんなに面白かったかな。
「
――
では、すぐそこのカフェにでも入りましょうか」
「賛成ー!
……
って、ここ行きつけのカフェです。青い紅茶が飲めるんですよ。バタフライピーって知ってますか?」
「えぇ知っています。青色、本当にお好きなのですね」
「あと一時間は語れますけど、聞きますか?」
「それは遠慮しますね」
「おや、また僕のランプを眺めてるんですか?」
「この蒼い炎
……
いつまでも見てられるよね。でも、フリンズが家にいる時だけなのが残念」
「ふふ、僕が近くにいる時であれば、いつでも眺めてくださって構いませんよ」
『二人を繋いだ青色の縁』
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