ortensia
2026-04-17 05:40:14
672文字
Public 傭リ
 

傭リデートを手伝う庭。荘園時空。庭と傭の仲が良い(庭が一番強い)弊荘園時空。


 傭兵からマップデートに誘われた。
「何処マップに行くんです?」
「レオの思い出。」
「年中クリスマスなら年中デートスポットだろうだなんて浅知恵。」
「いや、エマが隠れリッパー雪だるま作ったって言うから。」
「それは行かなくては。ちゃんとデートの勝負服で来てくださいよ。」
 そんなこんなで雪の大地に来た。
「っていうかこれってデートじゃなくて雪だるま探しが目的では?」
「デートには何かイベントがあった方が良いだろって気ぃ利かせてくれたんだから、別に目的と手段が逆になったりはしていない。」
「そうですか……。」
 傭兵ははっきりとそう言った。
 ということは、自分達がここに来る前に、既に雪だるま作りのデート会場だった可能性がある。けれどそんな野暮なことは、胸の奥に仕舞っておく。
「それからおまえね。」
 雪景色を横目に、傭兵を見る。その姿は、上から下まで改めて見なくとも、よく見慣れた歴戦のものだ。
「勝負服で来てくださいって言ったのに、それボロい衣装じゃないですか。」
 傭兵に文句を言う。しかしその傭兵に、直ぐに言い返される。
「おまえだってそうだろ。」
「わたしのボロ服は、おまえのよく知るまごうことなき勝負服ですが?」
「おれだってそうだよ。」
 暫しの睨み合い。
 お互い、見つめ合っただけで笑い出して仕舞うようなたちではないので勝敗は付かない。
 だから言ってやる。
「おまえのその格好でデートを許してくれるのなんて、わたし以外居ないと思いなさい。」
「最初からそのつもりだ。」
 そして、二人で雪景色に足を踏み出す。


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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。