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ortensia
2026-04-14 02:47:09
797文字
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傭リ
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謎時空ファンタジーっぽいと見せ掛けて傭を宇宙人なんじゃないかと疑うリ(?)だいぶふわふわした話
日の出と共に起きて日の入りと共に眠るような暮らしなのかもしれん。人外の暮らしなのかも。
空に緑の光を見た。
家の窓から見たそれを、追い掛けるように衝動で飛び出した。
陽が沈んで仕舞えば、明かりは他の国へ行って仕舞う。だけどそれに逆らうように、あるいは夜を出迎えるように走った。
早く、早くあの緑のもとへ。
「何してるんだおまえこんなところで。」
進んだ先には、緑の目をした男がいた。
「光を見たんです。だから。」
「なんだそれ。星が出てるんだ。もう夜だってことだよ、早く帰れ。」
男はその緑を伏せて言った。俯いて仕舞えば、余計に見えない。
確かに見た緑は、光って見えたのに。
「
……
緑の星を見たんです。」
たぶん。
「はあ?」
緑は眇められた。
「緑の星なんかねえよ。」
「
……
でも光ってたんです。」
むすくれる。色を見るのには自信がある。あの光は緑だった。それで今度はこちらが俯きがちになる。
はあと男がため息を落とす。暗い中では、その輪郭も曖昧だ。
「
……
緑閃光。」
「え?」
「日暮れに見えるんだよ、直後、太陽の光が、ごく稀に。夜明けでも見えるけど。」
男は渋ってそう言った。
「でも、わたしは太陽からではなく、何処か別の星から光って見えたんです!」
今度は男は溜め息をつかなかった。
それどころか一つの息もしていないかのように思えた。ただ瞬きもせずこちらをじっと見ている。そんなの星じゃない。地上から見える星は、瞬いて見えるものだ。
「おまえが緑の星そのものなの?」
しかし男はきょとんとした。
「おれは星じゃない。」
男は言うと、笑った。仄かな淡い緑の光。表情が輝きになったような現象だった。
「だが確かに、緑閃光が珍しいような星から来たわけでもない。」
男は緑の光を纏いながら、ふわりと浮いた。
だから男とは別れとなった。
緑閃光だ。
そして陽が昇った。緑の光を見た、一晩のことだった。
陽のあるうちでは見られない、緑色。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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