【能楽鑑賞】#256 狂言の世界

狂言「無布施経」「業平餅」

狂言の世界

サンシティ越谷市民ホール 大ホール
2026年3月8日(日)14:00開演

解説 石田幸雄 → 石田淡朗(変更)

狂言「無布施経」
 僧:野村万作
施主:深田博治
後見:飯田豪

狂言「業平餅」
在原業平:野村萬斎
  餅屋:高野和憲
  法衣:野村裕基
  稚児:内藤響
   侍:飯田豪
  随身:石田淡朗
  沓持:月崎晴夫 → 福田成生(変更)
  傘持:石田幸雄 → 月崎晴夫(変更)
餅屋の娘:中村修一
  後見:内藤連、福田成生 → 松川美韻希(変更)

*・*・*

昔、南越谷に知人が住んでいたので、約20年以上振りくらいに、この地を訪れました。もう昔過ぎて街並みはよく覚えてないんですがね(苦笑)

今回の番組は、狂言「無布施経」と「業平餅」。

解説でも言っていたが、お坊さんも在原業平という有名人もウチらと変わらない“人間”なんだなァと実感する番組構成。

まさに“狂言の世界”を堪能した気分に。



※初見以外の演目は、あらすじ割愛させていただきます🙇



解説

幸雄さんに代わって淡朗さんの解説。聞くの初めてかも?1週間前に決まっていたこととはいえ、少し緊張されてるご様子。

狂言を初めて観るお客さんは、半数くらい居た模様。



狂言「無布施経」

万作さん、萬斎さん、それぞれのシテで何度か拝見済の演目。お布施が欲しいが、相手にストレートに伝えるわけにもいかず、遠回しにアレコレする姿はまさに人間らしさ全開(笑)で、とても好きな演目。

萬斎さんが演るとグイグイ露骨にお布施を強調するが(笑)、万作さんが演ると僧侶としての謙虚さが垣間見れて、人としての心の揺れにリアリティがある。てか万作さんは僧侶の姿が似合い過ぎてズルい(笑)

そして、萬斎さん・万作さんどちらの路線で演じても、施主の全く気付かない姿は両者の持ち味を増幅させてくれるのでとても面白く、そういった理由から他家も含めた色んな役者で観てみたい演目でもある。


ということで、この日もとても楽しみにしていたんだが、直前に昼食をとってしまった影響か、ちょっと意識がふわふわしてしまい😅

その意識がふわふわしたまま観ていたら、あれ?台詞ループしてる?と気付いた瞬間、切戸口から紋付姿の萬斎さんが出てきたので、ビックリして目が覚めた😂(ありがとう!推し!苦笑)

どうやら万作さん、台詞を間違えてしまったようで(この演目、長台詞だし、聴いてるこっちも難しいのよ😅)、萬斎さんが万作さんの真後ろに立って耳打ちで軌道修正。暫く真後ろに座って様子をみており、大丈夫そうと判断すると後見座に控え、飯田さんの隣に座って待機。

そして心配そうに見守っているなァと思ったら、時折スナイパーアイになったりで。って、もう!舞台上に推しが居ると推しを観ちゃうじゃん。ばか!😂苦笑

しかもまた万作さんが間違えてしまい、後見座から萬斎さんが声をかけるも地声が低いので、耳の遠い万作さんには届かず、またそばに寄って耳打ち作戦。見てるこっちも落ち着かない😅


でも最後のオチは素直に笑えた☺️

てか、お布施のためにダジャレを言うのはまだしも、一芝居打つ=嘘をついたのは僧として一線を越えちゃった気がする。毎月通ってるという話だったが、もうこれ気まずくて来月から通えないだろ😂


余談だが、私の隣の人たち(二人組)は何故、途中で萬斎さんが出てきたのか、台詞を被せて話していたのか分かっていないようだった😅

難しい台詞の狂言なだけに、万作さんの間違いに気付かなかったのだろう。まぁ、普段から観てない人の反応としては、実際はこんなもんよね。

万作さん本人が100歳まで舞台に立つ気で居るなら、変に心配するのも失礼な気がするから、こちらも、こんな日もあるよね!ドンマイ!というくらいの気概で見守ろうと思う。

むしろ、萬斎さんは次の演目もあって大変だったかもしれないけど、ハプニングが起きてしまった以上、通常の舞台が楽しめないなら、推しの姿が観れてラッキー♪くらいの図々しさを発動して、ハプニングそのものを楽しむしかないのかな、と思う。

まさに能楽は、The Show Must Go On である。



狂言「業平餅」

美男かつ色好みで知られる在原業平が、供を連れて玉津島明神の参詣に出かける。途中で空腹になり餅屋に入るが、殿上人の業平は代金の持ち合わせがなく、食べることができない。仕方なく餅尽くしの謡で気を紛らわせていると、業平の素性を知った餅屋が娘の宮仕えを願い出る。娘を一目で気に入った業平は、自分の妻として娶ると言い出すが

歴史上、雅な二枚目として知られる業平が、何とも狂言らしいキャラクターにパロディ化されています。欲望に素直な、人間味溢れる人物たちのやり取りのほか、色彩豊かな装束をまとった業平一行の行列も見どころです。(公演HPより)

初見。てかコレが観たくて南越谷まで行ったまである(笑)

ということで、、、

萬斎さんのイケメン業平は、お似合い過ぎて目の保養でしたっ!!😍


「お足(お代)」と聞いてリアルに足を出す天然ボケをかます姿はチャーミングで、もうすぐ還暦なんて信じられん!ってくらいハマり役😍

食欲に敵わず夢中になって餅を貪る姿は、どんなに有名でイケメンでも、私たちと同じ人間なんだなァと気付かせてくれる🤭


と、ここでまたプチハプニング発生。

萬斎さんが被っている業平の冠が前にズレ落ちてきたのである。

萬斎さんは何度か後ろを向いたときにさりげなく直すも、少し動くと落ちてくる。基本的には装束の崩れを直すのは後見の仕事なので、内藤さん早く直してあげて〜(←もちろん内藤さんも気付いては居るがタイミングを見計らっているのである)という気持ちで暫く観ていた😅

そしてタイミングが巡ってきて内藤さんが後ろから整えても相変わらずだったので、餅屋の娘を傘持に押し付けている間に、内藤さんが迅速に結び直してくれたので、ようやくホッとした😅


尚、オチとして出てくる餅屋の娘は所謂、“男性目線から見て、好みではない女性(苦笑)”の部類なのだが、この娘役を演じた中村さんの「なりひら様ぁぁ〜」のねっとり感がGJでしたっ!👍

中村さん、こういう系の女役のレベルも上げてきたなァ🤭


なんか落ち着かない場面も多々あったけど、萬斎さんの業平姿を思い出すと、全部帳消しです!🤗笑

還暦過ぎても続けて欲しいなァ🥰



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