Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
ぐるさん
2026-04-11 22:30:54
1481文字
Public
Clear cache
4.11 ふみりかワンドロ【自転車】
ふみりかワンドロライ(@ fmrk_1draw)さんの2026.4.11 お題をお借りしました。
「理解、一緒に自転車に乗ろう」
「嫌です」
ふと思いついた事を口に出すと、あっけなく理解に断られた。
「大丈夫だって。理解は後ろに乗ってるだけでいいから」
「いやそれ二人乗りって事ですよね?犯罪に巻き込まないで下さい」
尚も理解は断り続ける。
「でもさ、二人乗りって青春っぽくて憧れない?この間一緒に見た映画でもそういうシーンあったし」
「青春
……
」
「理解は俺と一緒に、青春したくない?」
「ぐっ
……
!」
ちょっと揺れ始めたな。
「しかし、自転車の二人乗りは道路交通法違反ですし
……
」
「きちんと囲いがされた私有地
……
例えば庭の中とかなら大丈夫だよ」
「でも、もしも誰かに見られたら
……
」
「その辺はまぁ、問題ないよな?お前たち」
「誰に向かって話しかけているんですか!?」
「念の為テロップも出しておくか」
『※自転車の二人乗りは、凡人には大変危険なので絶対に真似しないで下さい。もし何かが起きても責任は取れません」
「テロップ!?どこに!?あと何か分かんないけどすっごくふわふわした文面な気がする!?」
◇◇
騒ぐ理解を何とか庭まで引っ張ってきた。
「本当にやるんですか
……
?」
「うん。自転車も出しておいた」
不安そうな理解を、いつぞやか一緒に海へとダイブした自転車の荷台へ手招く。
「
……
どうやって乗ったら良いですか?」
「うーん
……
そうだな、せっかくだから横向きで」
某有名なアニメ映画に寄せて、観念して腹を括ったらしい理解にリクエストをする。
「分かりました。でも、ちょっとだけですからね。そこの、シーツがかかった物干しの周りを何周かしたら終わりですよ!」
「え、流石にそれはちょっとすぎない?」
「文句言わない!」
まだまだ騒ぐ理解を横目に、自転車のペダルへ足をかける。
「おっとっと
……
」
「うわうわうわ!」
いつも通りペダルを漕いで進もうとしたが、思ったより車体が重くて難しい。
まだ数十センチくらいしか進んでいないが、一旦地面に足を着けて動きを止める。
「本当に大丈夫なんですかこれ!?」
「理解」
「何でしょう」
「横向きじゃなくて荷台に正面から跨って、俺にしっかり掴まって」
「
……
はい」
こんなに難しいのは予想外。少しでも体勢が安定するよう、理解に姿勢を変えてもらう。
躊躇いつつも、俺の腹に腕を回してぎゅっと抱きつく理解の体温がじんわりと伝わってくる。
「進むよ」
改めてペダルに足をかけて、前へと漕ぎ出す。理解を乗せた分重くなった車体が、ゆっくりと動き出す。
「ふっ
……
!」
力を込めて左右の足を動かすと、適度にスピードがのった車体は、バランスを保ちながら滑らかに進んでいる。
「ふみやさんすごい!」
はしゃぐ声に思わず振り向けば、楽しそうな理解と目が合う。
「ははは。理解楽しい?」
「
……
」
「そこは肯定しろよ」
「でも、やっぱり道路交通法違反には変わりないですし
……
」
「だからって、否定されるのは悲しい」
「べ、別にそういう訳では
……
ってふみやさん前!前見て!」
「え?」
◇◇
「ただいま〜って、アレどういう状況?天彦」
「おかえりなさい、テラさん。どうやらふみやさんと理解さんがお庭で自転車に乗っていたら、物干しに衝突して干していたシーツをめちゃめちゃにしてしまったようでして。依央利さんから新たな負荷発生のお礼として、シーツのお洗濯が終わるまでの間エンドレスご奉仕を受けている所です」
「ツッコミ所が多い!」
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内