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ortensia
2026-04-09 14:34:16
1450文字
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傭リ
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現パロ?傭リ+配。配と傭がずっとズレた会話してる…(笑)
手紙を届けにきた。勿論ウィックも一緒だ。今も足元で尻尾を振って、お利口さんにこちらを見上げている。
そして僕と相対している手紙の受け取り人は、怪訝な顔付きで、その手紙を見ている。どうして。僕もウィックも、手紙を届けられて嬉しいし、手紙を貰ったら僕だったら飛び上がるほど嬉しいのに。
受け取り人、サベダーさんと言う人は、酷く難しい顔で手紙を見ている。
まさか、何か嫌な内容なのだろうか。借金の取り立てとか、それだったら、僕でも嫌かも。
「なあ。」
「は、はい!?」
受け取り人さんが顔を顰めたまま声を掛けてきた。まさかまさか、届け先が違った、いやそんなはずは、絶対にない、はず。
「この差し出し人に、会ったか?」
「えっ、ええ。はい。直接渡されて、そして、貴方に直接渡すよう頼まれた、ので。」
顔がほてる、これできちんと説明出来ているだろうか。
「そうか
……
。」
受け取り人が手紙から顔を上げ、こちらを見た。
「あいつ
……
どうだった
……
?」
「え?えっと
……
。先程言ったように、直接この手紙を
……
。」
「あ、いや、そうじゃなくて
……
。」
「はい?」
「元気そう
……
だったか
……
?」
受け取り人はフードの上から頭をがしがしと掻くようにしながらそう言った。
「え、えーと。手紙を書くのはそれなりに体力や頭を使いますし、精神力も、だから一通書き上げることが出来ると言うことは、それなのにお元気なのでは
……
?」
質問に答えたつもりだが、受け取り人はなんだか唖然としている。それから微妙な顔で言った。
「あんた
……
人間には興味がない感じ
……
?」
受け取り人が視線を下げて配達犬を見ながら、言いにくそうに落とす。
ウィックは見下ろす僕達を不思議そうに見上げ返すが、何も分からないままご機嫌にしている。
「い、いや!出来たら僕だって人間の友達が欲しい!犬は手紙を書けないし、手紙を送ってくれるような友達が
……
!」
「あー、なんとなく分かった。はは、ありがとな。」
何故か受け取り人は笑ってそう返した。先程より余程朗らかな顔だ。この受け取り人はこんな顔も出来るんだ。
やっぱり手紙は良いな。手紙一通で人は色んな表情や感情を思い起こすんだ。
「でも多分、おれが会いに行った方が良いかな
……
。」
「え?」
穏やかな顔のまま、しかし受け取り人はそう言った。手紙は離れていても相手の近況が知れる素晴らしい手段だ。なのにこの人はそう言った。しかも、まだこの人は手紙を開けていないのに。
「ど、どうして。手紙なら直接会わなくとも遣り取りが出来るのに!」
だから僕は、手紙が好きだ。僕は人と直接話そうとすると顔が赤くなってしまうし、とても苦手だ。だけど手紙なら、だから手紙なら。だから僕は、自分への手紙が欲しい。
でもこの受け取り人は、手紙を受け取って尚、相手に会いに行きたいと言う。
受け取り人は、それから凄く優しい顔をして言った。
「あいつが手紙を出すなんて、それだけで様子見に行く価値はある。」
手紙を軽く振りながら、その人は笑っていた。
「手紙は向かいながらでも読むさ。」
手紙、ありがとな。
そしてその人は足早に去って行った。
手紙を介した二人の、不思議な関係性を垣間見た。手紙を配達して、こんなふうに思ったのは初めてだ。手紙がこんな意外な展開を運ぶなんて、思いもしなかった。でも、悪くないと思った。
わん。ウィックがそんな僕の感情を肯定してくれるかのように、一鳴きした。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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