のき
2026-04-09 02:29:41
1365文字
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ソーロキ SS

ソーロキを書いてみたかったので、書きました。ずっといちゃいちゃしてるだけです。中身ないです。もっと色々考えてたんですけど、なんでかな、いちゃいちゃしてる。そして短い!

「ん……は、ぁ…………んん、」
「ロキ、くちを開けろ」
ほぼ毎日、屋敷の何処かしらでこんなことが始まる。今日は書庫だった。兄であるソーがこんな場所に来るはずがないここは、ロキのお気に入りの場所だったのに。
……最悪だ
でかい図体を音を立てながら歩き、ロキの姿を見て口の端に笑みを浮かべては腰を抱き寄せてきた。
…………っ、」
「おい聞いているのか?ほら……ん、」
ギシと押し付けられた本棚が軋む。ソーは片手でロキの顎を捕まえ、あと数センチというところで自身の厚い唇を開いてちらりと舌を見せる。そんな事をする兄の魂胆は見え見えだった。どうせ弟から善がってきてほしいのだ。あくまでもこちらも求めているという一手がほしい、そういうことだ。
こんな状況を作ったのはソー自身なのに、どうして。ああ、本当に腹が立つ。でもほんの少しでも喋ってしまうと隙を見つけた兄はすかさず口を塞いでくるだろう。だからここは無言でやり過ごすしかない。
「ロキィ〜 兄である俺を無視するのか?」
黙って睨むと、やれやれといった顔でロキの艶のある黒い髪を撫で指先を絡める。もったいぶりながらする行為に気を取られていると、耳朶を甘く噛まれ思わず声が漏れてしまった。「お前はこういうのが好きだよな」と吐息と一緒に鼓膜を震わせるソーの声に、鼓動が早くなった。
「兄上、やめ……っン、」
最悪だ。
結局流されてしまった。
一度開いてしまった唇に、ソーは獣のように食らいつく。本能的に下から上へと押し付けくる兄の身体に、ロキのつま先は地から離れる。本棚を背にソーからのキスは息も出来ないほどだった。さらにほとんど人が立ち寄らないここは埃っぽく、それも相まってロキは酸欠になりかけていた。
「ロキ……好きだ…………愛してる………………
……黙れ、馬鹿
……ただの獣が
言ってやりたい気持ちはあっても今のロキは酸素を吸うので精一杯で、吸ってはまたソーに塞がれて口内を好き勝手に弄ばれた。結局、小さな声で喘ぐことしか出来ない。
いつもいつもこの兄に振り回されるのは御免だった。

ーーー

あの後、満足し足りなかったのかソーはロキに夜、部屋に来るようにと伝えた。地べたに倒れ込んだロキはその言葉を無視する。
「また無視するのか」
「黙れ。この変態。兄上は獣なのか?それとも性欲の神か?」
「ただお前を愛しているだけだ。お前を見たら我慢ならんし……
「くだらない。少しは私の身にもなってみろ兄上」
それを聞くとソーは何も言えないままぐぅっと喉で唸った。
「今夜は行かない」
「な、なんでだ!?」
「何でもいいだろ」
オーバーに狼狽える兄を軽く蹴りさっさと出て行けと促すと、案外すんなりと、そして少ししゅんとさせて書庫を後にした。
正直、中途半端に火照ってしまった身体を鎮めてほしい気持ちもあるが、そんなことをしてしまったらソーはまた付け上がるに決まっている。
「は、あぁ……くそ…………
時刻はもう陽が沈みかけている。薄暗いここで処理するしかないのかと、諦めて自身の服を緩めようと手を伸ばす……
「なあ!ロキ!夜でなくていい!今から俺の部屋に……
「は…………………………?」

最悪だ。

今日で何度目かの兄の笑みを見て
今日で何度目かの言葉をロキは呟いた。