はるの
2026-04-08 22:25:34
21611文字
Public 感想文
 

プロジェクト・ヘイル・メアリー 感想

映画版。だらだら書いてたらここ好き大会になりました。

昏睡明けたら2分で答え!!!!!
この時点で小説とはだいぶ違った趣で描かれそうだなと思いましたが、初回はほぼポカンとしていたというか、ただひたすら脚本家の苦労に思いを馳せてしまったので、2回目からが本番なとこありました、映画プロジェクトヘイルメアリー。

最初に小説の話をしてしまうと、わたしは第1章ラストの“ここは地球ではない"に最大瞬間風速を感じており、グレースの加速度実験における不明と解明の地道な積み重ねがこの小説の本質で、原点にして頂点だと思っているタイプなので、この「不明を科学で明るく照らす」がほぼない映画版には物足りなさを感じています。
けれど、わたしはあまねく人類にSFを愛好してほしいと願っており、SFの傑作である『プロジェクト・ヘイル・メアリー』という存在を、たくさんの人、特に普段はSFに興味がない人々に知ってほしいと思っていて、そのためにエンタメと分かりやすさに振った本作は勇気であり、映画版は映画版で素晴らしいと思っています。
たくさんの人に観られてほしい、本当に。
そしてあわよくばSFを好きになってください。

ちなみに小説を読んでいるときの頭の中の映像変換、わたしはほぼ一人称視点ウォーキングシミュレーターだったので、メディアをミックスしてもいいなら原作に基づく内容のゲーム出ないかな〜って思ってます。最初の展開があまりに謎解きゲームすぎた。何の説明もなく放り出される系のゲームで、試行錯誤しながらぽんぽん解いてくおもしろ実況者だったライランド・グレース。どうにかしてフィンチ家とかFirewatchみたいな感じのゲーム出ないかなロッキーの周りくるくる回ったり[E]でインタラクトしたい。

〜ここまで雑談
ここから感想〜

2分で答えをくれるのが展望出窓だったときのわたし「キューポラついてんじゃん!!!!!」
映画版ならそりゃつけざるを得ないよね、あるべくしてあるこの秒速解決ソリューション。
グレースをパッキングしてた袋に「グッドラック!!」って書けるの、ヤオかイリュヒナかなあと思うんだけど、この状態で幸運を祈られているグレースにはじんわりとくるものがあります。
ヤオとイリュヒナのバッグには立派な布プレートがあるのに、グレースのは紙にペンで書いただけの適当なやつなの良かった。見えるぞ、伏線が。

授業で音波をやるところから始まったとき、わたしは立ち上がりかけましたし、心のわたしは立ちました。上手い。これから出てくる音波というものを分かりやすく視覚的にお出ししてて良かった。
地球の危機敵状況に関する説明がややあっさりしていて、大丈夫かなこれ伝わるかなと不安になりました。どうなんでしょう。
気温が15℃くらい下がるとされているので、渋谷の交差点には砂箱が設置されてるかもしれませんね。

「世界中のすごい人が今頑張ってるから!」で、どうしようもない飲んだくれたグレースに切り替わるシーン良かった。こういうユーモアがときどき挟まってくるの好きです。全体をポジティブにしている。グレースがビートルズに入れそうなヒッピー調になってるのも良かった。
きつねモチーフ好きだねえ
あとたぶんラーメンも好き

ストラットが訪ねてくるシーン、教室でひとりぼんやりしているグレースがすごく良かったです。彼は明るくよく喋り生徒とも親しいコミュニティを作ってるけど、なんとなく、彼の本質は、こんなふうに"自分の世界"にこもってたゆたってるのかなと思う。これは晴れより霧の日が好きな人間ですわ。おそらく自作と思われる色とりどりの天体飾りと、虹色に光差す静かな放課後。ここにいればずっと安心な自分だけの世界。
それをぶっ壊しにくるのがストラットなの、すごく良いです。
本当にそれを壊すのは彼自身の抑えきれなかった好奇心なんですけど。そういうとこも好き。

学会は会費さえ払えば追放されることはそうそうないらしいので、爪弾きにされたというより自分でぶち切ったんだろうと思いますが、グレースたまにそういう負の活力に満ち満ちるときあるよな、エイリアンが水でできてると分かったときとか。
水は魔法の物質じゃない、って意見、水さえあれば生命の可能性を示してくるユニバースサンドボックスを思い出してふふってなりました。水への期待が過積載だろ、とわたしも何度かツッコんだことがある。分かるよ。

最初のアストロファージ実験、元気なグレースと付き合ってあげてる要職のみなさん笑った。死ぬのはまあ好ましくないです。
グレースって期待されると逃げるけど、期待もされないと突然力を発揮するところある気がする。すごくめんどくさくて良い。君のそういうところやぞ。
ラボからは何年も離れてただろうに、突然放り込まれても特に戸惑うことなく実験に邁進してるの、シンプルに頭が良いなと思います。
なんかそのへんの中学教師って触れ込みだけど、普通にシータとパズー※なんだよな、グレースって。ロッキーもだけど。
※シータとパズー:ありふれた少年少女のように描かれているが、幼い頃に一度聞いた長い呪文を完璧に思い出せる記憶力&混乱した現場で一瞬差した光の方角を天体の運行を根拠に正確に説明できる論理思考のシータと、誹謗中傷に晒され続けても折れない強靭な精神&生死をかけた雲梯からの十数メートル壁登りをやり遂げる強靭な肉体を持つパズー、このふたりはどう考えてもありふれてはいない稀代の天才であり、むしろこの選ばれしふたりが出会ったからこそすべてをやり遂げられたと言える理論。

カールのキャラクター、めちゃめちゃ良かったです。映画版の最も優れた発明のひとつ。ここ独り言で済ますのはちょっとまずいから新たに人間を投入しよう、って決めた人、おめでとうございます、アカデミーカール賞です。
潤沢な経費で進めてる他のラボを見たあと、元気にベニヤ板を買いに行くの大好き。人間は努力と工夫で発展してきたんだよな。
カールが協力的なのかわいいし、ホムセンでグレースの真似してだんだん彼のテンションに染まっていくの良かった。グラサンどこで使うねん。

カールがどうしてここまでグレースに肩入れするのか分かんないんだけど、ただシンプルに良い人だったか、彼は(何かがあって)ストラットを心から信じていて、ストラットが”3dots”与える人物なら尽くしたいと思っているか、そのあたりかなって思います。ストラットへの信頼から始まってグレース本人にも信頼を積み上げちゃうカールがいたらエモいなグレースを最後の最後に捕まえるのがカールなこと考えるとあり得そう。
まあグレース担当の人々は仕事中にお菓子食べたりしてたので、グレースに堅物をほだす才能がありあまり過ぎていたのかもしれない。あり得る。

何かを決めて始めるときにグレースが大きく手を叩くの大好きなんだけど(映画版の優れた発明)、カールとふたりでやってるの良かったです。かわいすぎる。
アストロファージを増やしたことを「カールと子作りしちゃった」って言うグレースと、それに心底わけわからん声で「はあ???」って返すストラット良かったです。ストラットの視界にある『ヘイルメアリー計画』のうち、グレースがいる部分だけなんかテンション違うんじゃないかなこれ、ここだけなんかカラフルだと思う、他はシリアス一色なのに。

グレースを空母まで運んだ戦闘機乗りへ
その1回転は本当に必要でしたか?
わたしより

面白すぎた。なんで1回転した???バタバタ悲鳴上げてる科学者に楽しくなっちゃった?やめなね。

グレースは戦闘機を降りて三角コーンを取得するまで嘔吐に耐えたの本当にすごいと思う。意外とGに強い。
ベンティのコーヒーふたつ私のですってストラットすごくかわいかったし、このシーン好き。
偉い人たち会議で突然尻込みするのグレースらしかったし、それでも言うことは言いたい図太さもらしかった。ストラットに代弁させるのとかすごくかわいかったです。なんだあのわちゃわちゃ。
専門家全員の”WE DON’T KNOW”の口調笑いました。もうずっとこればっかり!って感じ。良い。

少し小説の話をします。
アストロファージが質量を得ていると分かるシーン、えっまさか?からの、ゆっくりとE=mc^2の文字が浮かび上がってきて、ドーン!と出る感じがわたしはすごく好きで、もんのすごい設定出してきたなー!とめちゃくちゃテンション上がったんですが、このへんの、アストロファージのえげつない変さ、バケモン超えて不気味ぶりを、もうちょっと見せてほしかったなと思います。まじでここ興奮したから具体的に説明はしなくていいから、とにかくおかしな生命体だってことを、もうちょっとだけ

パイオニア金属板だかゴールデンレコードだかを載せているヘイルメアリー号、初見はエ゛〜〜〜〜別の仕事をしにきた船にそれ乗せる〜〜〜〜????そんなついでみたいに、ボイジャーくんのことなんだと思ってんだ、"メッセージ"はもうちょっと善意の第三者であれよ〜〜〜〜!(拗らせている)
となっていましたが、何度か観ているうちにまあこれもありかなと、人類はこの船に希望を託しました、という最後の板を見て思いました。これはあるいはグレースに宛てているんじゃないかと。なら良いよ。
グレースはこの板たちを見ている間に「宇宙飛行士は死ぬ」を思い出してるんだと思うけど、それで「やるか!」ってなるの、前向きですね。グレースはものすごく臆病だけど、前後関係が頭から抜けてる間はずっと前向きなのが好きです。やるしかないならとりあえずやるヒューマン。

「僕には勇気の遺伝子がない」と話すグレースと、「誰のために死ねるかだ」と返すヤオとの会話、良かった。見える伏線。
グレースは自分に自信がないんじゃなくて、自信はあるけどそのために発生する責任は見たくないタイプっぽいから、責任感の話になると余計にへらへらするんじゃないかと思う。そういうところやぞ。

1トンの金属を溶かすシーン、アストロファージ見本を先頭の人に渡して回してもらってるの、すごく教師で良かったです。は〜いこれが見本で〜す、後ろの子にも回してね〜

ヤオ船長、変顔するタイプなの良かった。こういうちょっと柔らかい人のほうが、霧の日が好きな映画版のグレースには刺さりそう。

映像パネルルームで見た砂浜の景色を幻視してるシーン、難解だけど良かったです。あの海気に入ったのかな。海自体が好きなのかも。もしかしてグレースも海をただ眺めてるだけでいくらでも三点リーダーを量産できるタイプですか?握手しよ。
遠くからエンディングの白い服着たグレースが歩いてくるの、示唆的で良かったです。未来がやってくる。このあとロッキーと会うからね。

スピンドライブ、めちゃめちゃ描写が良い。かっこいい。
可視光出さないのにくるくる回るだけで光速近くまで加速するエンジン、最高にクール。ベリー良い。
ヘイルメアリー号が止まった瞬間悲鳴を上げるグレースも良かったです。終わらないフリーフォールに乗ってる!

グレースがペトロヴァスコープでロッキーの船の影を見つけた瞬間、ロッキーの船がパッと光を放つ表現大好き。あっおんなじアストロファージエンジン使ってる!ってのと、あっ同時に見つけたんだ!ってのと、向こうも「あっおんなじアストロファージエンジン使ってる!」ってなったんだろうなってのと。良いね。

ロッキーの船、最高にかっこよかった。映像化のもっとも優れた発明のひとつ。何のためにこうなっているのかがまるで分からない造形、最高です。遠慮なく人間を置き去りにしてほしい。わたしは人間至上主義には反対していきたいタイプなので、置き去りにされると興奮します。デッカ船最高。

ビタづけしてくるロッキーとパニックに陥るグレースも最高でした。声出して笑ったし、ロッキー操舵うめーなってなった。それともスペシャルな技術によって、操舵システムが誰にでも扱えるくらい簡略化されているのかもしれない。わたしは電子レンジの構造を知らないが、ごはんは温められる。

グレース「Shields up!」
ちょうどスタートレックマラソンしていたスタートレック好きなわたし「キャッキャッ」
昨日も一昨日も聞いたそのセリフ。シールドはありません、と返されて「なんで?!」ってなるグレースずっと面白い。why notじゃねーんだわ。

赤いEVAスーツかっこよかった。着るときの角運動量が保存されてる感じ良かったです。このあたりグレースのドジっ子シーンが多かったな。

ブリップCのキャッチ、アメフトのタッチダウン動作を模してるのとても良かった。優れた発明。
乗組員全員が謎の死を遂げて、60年だかそこらひとりで失敗し続けてたロッキーが、同じアストロファージ燃料でやってきた船を見つけた途端、ビッタビタにビタづけして、ペトロヴァラインの模型と自分がどこから来たか分かる星図を送ってきてる、と思うと本当に込み上げるものがあるし、つまりロッキーにとっては、この投擲こそが、"ヘイルメアリー"だった、という表現に見えてとても良いです。ここで影だけ映るグレースも、ロッキー側の視界っぽくて良い。
この投擲はロッキーのゲームセットギリギリ最後の神頼みだったんだ、と思うと、このときのロッキーの心情は相当限界だったのだろうと思うし、それをキャッチしてくれたこの謎の生命体が放つ波のすべて、ロッキーには希望に聞こえただろうな。

エリディアンは23人で生活しながら宇宙旅行をしても殺し合いにならない種族なので、もちろんこのちっちゃい船に乗ってるどこかの誰かが攻撃的だとは考えないんだろう、と思うと身につまされます。
きっと同じ問題を抱えていると正しく推理した上でペトロヴァラインの模型を送ってきてるロッキー、本当に賢いが過ぎる。さすロキ。

遠心力の例えにバターを出してくるの、いろんなところで何度か聞いたことがあるんだけど、これって英語圏では鉄板ネタなのかな。言わんでいいことを言って柱に頭ぶつけてるグレースのグレースたるや。

機体の一部を紐で吊ってぐるぐる回して重力を生み出そうぜ、って考えた人まじで好き。考えついても実際にやろうとは思わない類の発想。
ロッキーから受け取った筒を開けて直嗅ぎにいくグレースはさすがに科学者として正気ではないので、これは完全に舞い上がっていたと思います。
はんだごて使ってるグレース良い。金星実験のときもだけど、こういう身近な工夫でなんとかしてるグレースずっと見ていたい。

グレースのお返事投擲が怯え切ったスピードなのと、ヘイルメアリー号の出入り口にちゃんとそれなりの速度で投げ返してくれるロッキーのありさま、大好きです。これだけでロッキーのほうが技術力は上だと分かるのが良い。

ロッキーの登場シーンをジャンプスケアにした人、怒らないから前に出てください。
出ましたか?あなたですね。絶っっ対に許さないからな。

ロッキーの模型作品が総じてかわいい。ヘイルメアリー号くるくる回すの好き。
ヘイルメアリー号はくるくる回るのが「定常」の判断が早いロッキー賢すぎない??シータとパズーだよほんとに。
双方の船のドッキングシーンすごく良かったです。船のダンス。きれいさとおもろさ。この映画、劇伴が本当に総じて良かったです。

ヘイルメアリー号から電灯剥いでくるグレースはやめんかの一言だけど、まじで舞い上がってるせいだと思うこれ。ワッてなるとゴミ箱蹴飛ばして暴れるタイプ。
それでもちゃんと記録を撮ろうとしてるのは学者だなと思います。大事。
グレースがロッキーからのメッセージボトルを、ただのメッセージではなくプレゼントだと思ってるのかわいいです。だから自分も何かプレゼントしなきゃって発想に至ってる気がする。好きやねラーメン。

ロッキーがいきなり下腹部見せてきたの何??びっくりした。お腹見せる猫みたいなもん??自分の弱い部分を曝け出して安心してますよアピールしてた???
この世ではじめてボルトポーズをした地球外生命体、さすがに笑う。
この「相手の真似をして警戒心を解く」ムーブ、かわいいダンスにしてるのがとてもかわいいです。笑っちゃうグレースと似た音を出すロッキーが本当に好き。

つまりロッキーは一度グレースを戻したあと、グレースが減圧で排出した空気を分析して、同じものを作って通路を満たした、ってコト?よし、窒素と酸素とアルゴンと二酸化炭素な、って気体作って1気圧分詰め込んでると思うと技術やばすぎる。
でももっとやばいのが、この成分表を見て「おっ、この生きものは酸素を使ってエネルギー生産してるんだな」と断定しているところです。何故窒素ではなく酸素だと断定できた?そもそも大気中から物質を取り込んでエネルギーを作る活動様式を持つ生きものだと何故分かった?生物学界のラマヌジャンすぎないかロッキー?(これは物語を端折った弊害だと思う)

ヘルメット 安易に取るな 地球外
オラム船長こころの川柳

ヘルメット取っちゃうの本当にびっくりした。君たちは科学者と技術者だろうエモより実を取れ!きちんと測定してから行動に移せ!むしろそっちのほうが相手を尊重しているだろ!胸からエイリアン出てきても知らんぞ!!!
あと人間を初めて見たロッキーが、ヘルメットを取る発想に至るのだいぶラマヌジャンじゃない?グレースが船内でわちゃわちゃしてたの全部見てた、ってコト

メジャーで遊ぶロッキー、あざとかったね。
映画版は短い時間で愛着を持たせるためか、すごくかわいくなってる気がする。もうちょっと職人気質エンジニアの風情があってもよかったと思うけど、プロが考えたラインがここならこれが限界なのかもしれぬぐぬぬ。
何らかの記号が並んでいる棒のついた丸い物体を見せられて時計だと分かるロッキー驚くけど、中身の歯車で判断したのかな。いずれにせよ賢すぎるし、エリドの時計かっこよすぎた。欲しいなこれ
意思疎通ができると見るやおそらくアストロファージのことをキイキイ話し始めるロッキーと、何言ってるのか分かんないって戸惑うグレース良かったです。せっかち。
ロッキー、英語への理解も言語学界のラマヌジャン感ある。

ロッキーの自己紹介かわいかった。両足揃えるのかわいい。名前だけじゃなく「エリドから来ました、よろしく」くらい言ってそう。ロッキーの動きが本当にずっとかわいい。👍が👎になっちゃう構造上の問題かわいいし、ジャズハンズが本当にかわいい。
グレースの名前がゴミみたいな発音なの永遠に好き。

模型が下手くそと煽るロッキーと、もにゃもにゃ言いながらドジっ子発揮してるグレースかわいかった。ロッキーさんはそりゃ造形のプロフェッショナルですからァ!

ロッキーの声されてるのがロッキーパペットを動かしてる方なのなんか良いですね。
この声はPC読み上げなので、吹き替えはもうちょっと平たい感じでも良かったな。情緒を分析して声音を変えられる読み上げソフト?!と気が散るときがあったので。でもやっぱロッキーへの感情移入を優先してるのかなぐぬぬ。読み上げに切り替えたあともうっすらロッキーの元の声が聞こえてるの良かったけど、そのうち消えていったのでもうちょっと聞きたかった。視聴の邪魔になるのは分かるけどぐぬぬ。
そんでグレース側はロッキーに翻訳してあげないの?!グレースのPCからエリディアン語かけらも聞こえんが???となっていましたが、小説読み直したら「ロッキーは一度聞いたら忘れない」で解決されてて平伏しました。そうだったロッキーは物忘れをしないスポックくらいに頭が良い
あと、ディスプレイに表示される文章がキレーなSVOで、エリディアン語もSVOなのかよ!!!となっていましたが、小説読み返したら「ロッキーは処理能力が高いので人間が分かりやすいように話す」とされていて頭が地面にめり込みました。そう………だった………京、富岳に続く、スーパーコンピューター:岩…………

乗組員は全部死んじゃった
残ったのはぼくだけ
ぼくらだけ
良い。静かな暗闇の中にそっと浮かべられるような微笑が良い。ライアンゴズリングがずっと上手い。

おやすみ見守りエピソード、エリディアンは重なって眠るんだかわいいなと思ってたら、空飛ぶペンギン通路みたいになったの動揺しました。それ大丈夫だった?!映画版のロッキー、割りかしノンデリだな?!グレースが気にして眠れないのすごくかわいかったです。せやな。

ここでカラオケだっけ?順番前後していたらすみません、ここに限らず。

グレース「Permission to come aboard, Captain」
スタートレック(略)わたし「キャッキャッ」
それ言うならグレースは副長に立候補して人物証明書を提出してくださいね!!!違う映画の話をするな。スタートレック2009をよろしくお願いいたします。

グレースとストラットのやりとり、何もないわけないんだけど何もない、って感じの質感がすごく好き。ストラットにとってグレースは、なんか毛色が違う人で、彼の様子を見ていると根拠はないけどうまくいくような気がする人、そんなイメージです。人類の明るい部分でできている。
グレースもグレースで、ストラットを見てると全部うまくいくって気持ちになるから、彼女が立っているのを見るだけで安心するんじゃないかな。根拠はないたったそれだけの感情が、お互いをちょっとだけ大事な存在にしてるの良い。幸せでいてほしいと願うような。そんな情感をカラオケで感じました。
ストラットはグレースに幸せでいてほしいと本当に思ってると思う。それはそれとして命が必要なら差し出させるだけで。人間の感情は同時に複数存在する。
グレースも結局は、そういう彼女に対する自分の感情を分かってる、というか思い知ってるんじゃないかなって思います。最後のほうのシーン見てるとね。許さないと思ってるけど、同時に好きでもいるんだと思う。なんていうか、こういう「交換されない」感情に弱い繋がりができるくらいには、お互いに特別であり、無責任で距離がある、この関係がとても好きです。

ストラットのカラオケ選曲が絶妙で良かった。どこで聴いたかまったく覚えがないけどなんか知ってる洋楽100選に余裕でランクインするこの曲。そして普通に上手い。ミステリアス。

ヘイルメアリー号に突然押しかけてくるロッキー笑いました。何事ですか?!?!
キセノナイトボールがゴロンゴロンやかましくてドッ迷惑なの愉快すぎる。通路だと何かあるたび船に戻って待ち時間ができる、その「誰かが来るのを待つ時間」がロッキーには苦痛だったのかなと思うと、それトラウマゆうやつやでロッキーという気持ちになりますが、この初めてレゴランドに来た5歳児みたいなありさまを見てると全部吹き飛びます。多少わんぱくでも良い、健やかに育ってほしい(※ロッキーはいい年です)
散らかしてるグレースがわたわた片づけてるの笑ったし、約300歳児に向かって小学校教師になるグレース先生笑いました。大変そう。
見て、この何ひとつ分かってなさそうなロッキーの復唱。

ロッキーとアルマンドアーマンド?字幕と吹き替えが違ったようなarmでアーマンドかなと思ってたけど、英語の発音だとアルマンドかもまあいいか。ロッキーとアルマンドが仲良くしてるのすんごいかわいかった。ワキワキしてる。ブリップBのときにグレースが船をメアリーと呼んで「危ないと思ったよな?」って話しかけるの好きなんだけど、こういうコミュニケート機能のある機械に逐一名前をつけて話しかけるグレース、すごくかわいい。

パーソナルスペースがないと記録に密告するグレース、かわいそかわいくてとてもかわいい。グレースのかわいさもなんだかすごく加速度な気がするかわいいね。あとそのI had potentialのTシャツわたしも欲しいです。
グレースのバッグはグレースが基地で暮らしてた頃のいろいろを適当に詰め込まれたのだろうけど、数が多いしセンスがオタクで好き。

ロッキーの食事、なんでこうなった。
グレースは今のところラーメンかお菓子しか食べていない。
こいつら。

それにしてもグレースの眼鏡がだいぶグレースによって酷使されてるの、常にほんわかと面白いです。どんなかけ方しとんねん。グレースの眼鏡は文句を言っていい。

ヘイルメアリー号に乗組員として登録されてるロッキーと、ロッキーの位置にPHMの帽子を貼りつけてあげてるグレース、まとめて全部かわいい。

モニタールームで地球のことをロッキーに教えるグレース、ほぼ小学校教師で良かったです。光に特化した情報伝達はロッキーに届く頃には減衰してるんだけど、得られる平面の小さな情報すべてを拾って感動しているロッキーの、好奇心と受容がとても深い。それが分かってるからグレースも、こんな全身全霊で楽しんで見せてるのかなと思う。同じポーズしてるふたりがかわいい。
ロッキーは地球が好きと言うけど、それは「グレースが見てグレースが感じたグレースの口から語られる地球」だから、君にはとても美しく"聞こえる"んだと思うよ。

ロッキーが地球のみなさん宛てにVlog撮ってるの、なんだか非常に良かったです。
なんていうか、彼らの星では本当に争いがないんだろうなって。ものすごくピュアで今この瞬間、たくさんの命を助けるために一緒にひとつのことをやり遂げようとしている、この画面に映るものすべて、すごく光だなってなんかね。地球では決して実現しないこの平和を、地球人は目指していかなければならないと思った。遠い遠い灯台。決してそれにはなれなくても、この光に近づく不断の努力をしていかなければならないと思った。
"もし私たちが、この惑星上で、自分たちと同じ種族の間にある些細な違いを実際に楽しみ、前向きな喜びを見出すことを学べないのなら、宇宙へ飛び出し、そこに間違いなく存在するであろう多様性に出会う資格などないのだ。"これはロッデンベリーの言葉とされています。

ロッキーが「質問?」と言うときに足を2回踏み鳴らすの好き。こういう分かりやすい仕草で、だんだん視聴者もロッキーの行動様式が分かってきますよ、と作ってるのが良い。気づくとちょっと嬉しくなるもんね。

ロッキーの仲間の死因についてのシーン、ロッキーが直せなかった、直せなかったってfixを使って何度も何度も言うのしんどかったとても良かったです。
映画のロッキーはこの「直せなかった」過去をすごくフィーチャーされていて、それがのちの"グレースをfixする"に繋がっていくの良い。
そしてキセノナイトボールの一面に柔軟性を持たせる発想天才すぎた。指差し確認が増えてきてこれを考案したんだろうな。ロッキーは天才。

食料は2年、切り詰めればプラス数年、と淡々と話すグレースが全然目を合わせてくれないの好きです。勇敢を<バカ>と訳すのとかね。本当に嫌なんだな、死ぬの。
ロッキーが指をカチカチしながら、エリドへの帰還が6年遅れることで起こるエリドでのリスクを天秤にかけて、かけた上ですごく迷ってるような仕草と、そんなにも迷ったのにグレースをfixすることを選んだときの静かな声が好き。たとえばそのせいで失われる命があれば、ロッキーは全部背負っていくつもりなんだろう。覚悟が決まっている。

片道切符のミッションに全然納得してなかったよ、のグレースの泣き顔が最高に情けなくて良かったです。ライアンゴズリングは上手い。
ハグ、めちゃくちゃかわいかったな〜!良かった。このグレースはハグをやりたがりそうだし、戸惑ってるロッキーがドッかわいかったし、迷った挙句にゴッと頭突きしてくるロッキー。ああロッキーかわいいねいつ終わるやつ?のやり取りも見たいやつだった。これこれこれこれ。

小説の話になるけど、この「燃料が余ってる」も絶妙ですよね。ロッキーたちは相対性理論を知らないから、というもっともな理屈で生まれてるこの状況が、次の打破の鍵になる構成、本当に上手い。
この因果の連鎖を書くのが本当に上手くて、この連鎖のエンジンを使ってほぼ光速にぶっ飛んでいくのが『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の良いところだと思っています。

エイドリアン、美しかった。優れた映像化。グレースがいつまでも見ていたいってなるの分かる。反面、ロッキーがドライなのも良かったです。別に人間に迎合しなくてもいいんですよ、生態の違う生きものがわざわざね。確かに質感だけならあまり特徴がないし、組成とかに興奮するタイプなのかもしれない。

EVAのときに映る日本モジュール、真ん中らへんだから科学担当かな。いつまで科学が強い日本でいられるんだろう………と思うとブッ刺さるものはありますが、にっこりもします。形きぼうに似てた気がする。

グレースがアストロファージを浴びるシーン、最高でした。最高です。ロッキーの船とここだけで映像化のお釣りが来る。素晴らしい。
こいつらのせいで何億人も死ぬけど、こいつらはただ生きてるだけ、というのが本当に良い。いのちの存在と、人間の都合と、それでも今この瞬間はとてもきれいで、ただ言葉のないシーンが胸にきました。きれいなんだよなあアストロファージ波長をこの色にしたペトロヴァスコープ作成者、ありがとう。とてもきれい。

エイドリアン付近のペトロヴァラインがほぼ赤潮掬ったみたいになってるの、普通に驚く。これくらいの微生物なら浮かんでられるんだろうか散らばったり地表に落ちたりしないのが不思議。小説だとみんなアストロファージと同じ系統みたいな話だったと思うけど、こいつらも質量エネルギー変換で泳いでるってコト
捕食者がいる、という展開、本当に天才だと思います。天才の発想。

タウメーバ回収ミッション、すごく大気がありそうなところまで下がっていくから「本当に?!?!」ってなってました。グレースが風でぶっ飛ばされてないから大丈夫かでも流れ星は燃え尽きる高度じゃなかったか後ろ向き曲芸飛行してるヘイルメアリー号が落下しないように吹いてるエンジンの力強さが可視化してて良かったです。強い。
ぶっ壊れていく船を見て"二度はできない"と覚悟決めてるグレース良かった。言葉にしなくても分かるのが良い。
ロッキーのチェーンがひとつずつ外れていく装置も映像で見れて良かったです。案外散らばる!

燃料事故発生時にGが生まれて「あれ?」ってなるあの感覚良かった。ふたりとも機転が良い。
戦闘機が不要な回転をかけてきてもわりかしピンピンしていたさしもの強三半規管グレースも、10G以上かかってそうな環境下ではさすがに気絶するかのシーン、ロッキーの悲鳴がめちゃめちゃ心痛くて……良いですね。良いというか、上手いこんなのしんどくなっちゃうじゃん………

スッカスカの空気であちこち沸騰して酸化物まみれになる地球環境が「痛そう」なの、本当につらかったです。デスゾーン超えたエベレストの頂上に突然放り出されるようなものだもんな。一生懸命アルマンドのところまでグレースを連れていくロッキー………
グレースの身に何かあったらパッとその存在を思いつく程度には、アルマンドがロッキーの信頼を得ていてほっこりします。アルマンドなら何とかしてくれる。船医だな。
ロッキーは22人をfixできなかったことをずっと悔やんでいるから、本当に必死だっただろうし、これがロッキーの「誰かを救うために死を覚悟するミッション」なんだろう。
ロッキーの身の回りに"冷たいもの"って基本ないだろうから、もしロッキーの体表に寒暖を検知する機能があれば、とてつもない衝撃だっただろうな。

事故の衝撃でキセノナイトトンネルから移動用ボールが離れちゃったのをロッキーが気にするシーンから、その移動用に「開く」面を叩いて外に出る流れ、良かったです。
グレースをアルマンドに預けたあと、一度は力尽きて、それでも気力を振り絞ってラボの通用口まで這っていったロッキー、通路から出たときはグレースのために死ぬ覚悟だっただろうけど、通路に戻るときはグレースのために生きる覚悟してるんだろうなと思うと涙腺にきます。グレースをひとりにするということは、ロッキーもひとりになるということだから。ぼろぼろになってもグレースが起きるまで頑張って起きてたんだと思うと本当に……ロッキー……

グレースが起きてきたときは本当にうれしかっただろうな。死とかそういうの飛び越えてさ。今度こそちゃんとfixできてうれしかっただろうな。「誰かを救うということは過去の自分も救うことです」とCANDY TUNEも歌っている。

そして無事だったので言いますが
ロッキーものすんげえ頑強。
はちゃめちゃにフィジカル強靭タフネスですね良いことです。グレースがちょっと無茶をしてもロッキーがその堅牢さでフォローしてくれる、そんなことが今後もあるかもしれませんね。ね、スポック。違う映画の話をするな。
プロジェクトヘイルメアリー3にもなるとロッキーの能力が高すぎるのを理由に序盤で何らかのデバフをかけられるとかありそうだね。違う映画の話をするな。

グレースの腕にロッキーの手形の火傷のあとが残ってるのがすごく良い。殊更言及せずに存在だけ添えられるのは映像の特権だよなあ。
ちなみにスタートレックを70時間くらい観続けていた当時のわたしは「えっわざわざ傷跡残してるんだエモい!」となってましたが、よくよく考えたらこの世界に医療用トリコーダー(※火傷程度なら傷も残さず治す)はないので、そりゃ普通に残るんだよな。そろそろ不審船から物体を投げつけられたらわたしもとっさに「シールド!」って叫べそうな気がします。グレースには負けんぞ。

倒れてるロッキーのために何していいか分からなくてとりあえずヒーター作るグレース良い。何にもならないけど何もしないではいられない。

タウメーバを観測できたときのグレース、良かったです。
ロッキーが倒れてるから大はしゃぎもできないし、けどついについについについにみんなを助けられるという喜びと、なんかもういろんなことがいっぱいあってギュッてなる感じ。このライアンゴズリングが上手い2026。

小説ではふたりでタウメーバの品種改良をしていましたが、グレースがひとりで頑張る映画版も味わい深くて好きです。というか映画版の霧の日が好きグレースにはすごく似合うと思う。いじらしさが際立つ。
タウメーバ取ってきたらここで培養しようね、ってロッキーがあらかじめ作ってたんだろうケースを並べて、窒素で死ぬタウメーバに転がって吠えたてて、少しずつ耐性を作っていく解決方法を見出して(この解決方法最高に生きもので最高)、この逐一、キセノナイト越しの微動だにしないロッキーに話しかけながらやってたんだろうと思うと、本当に…………グレースお前…………早く誰か抱きしめてあげて…………

ロッキーだめだった、ロッキー僕は天才だな!ロッキー早く起きないと僕が全部やっちゃうぞ、どうしたらいいロッキー、君がいないと分からないよ、ロッキーは起きたら僕を讃えるべきだ!君のケースは素晴らしい、足りなくなったらどうしよう、そのときは起きてくれる?ロッキー、ロッキー、ロッキー、
そんな感じでずっとやってたんじゃないかな。
耐性を持つタウメーバができたときはキセノナイト通路に体当たりしたかもしれないし、めそめそ泣いてうずくまったかもしれないし、ロッキーがこのまま起きなかったらと何度も考えて、慟哭した日もあったかもしれない。
そんなグレースはあまりにもあまりにも好きで……好きです。
病床のロッキーに絵を貼りつけてるの、小学校すぎてかわいかった。グレースはコミュニケーション方法が学校に偏りすぎてるところがあって、学校以外に世界なかったんだろうなってときどき思わせてくるところが良いです。

ロッキーが起きて良かったね、グレース。
今度は躊躇いもしないロッキーとの「ゴッ」てハグ、本当に本当にかわいい。
キセノナイトは温度を遮断するけど、このとき頬に感じた硬さは、この世でいちばん優しかったんじゃないかな。良かったね。

回想シーンがこれより前にあった気がするあれはどこだったか……
きっとうまくいくよって穏やかに会話してるグレースとストラット、賞賛は命令でないと受け取らないグレース良かったし、これから先20年の話をしようとしたときに突然全部壊れる演出、良かった。観てる側は「グレースが今宇宙にいる」ことで、穏やかには終わらないだろうと分かってるんだけど、予想外の出来事すぎてヒヤリとする感じ。

全会一致でグレースが選ばれるシーン、グレースの「死ぬのが怖い」をたぶんちゃんと理解してるのはストラットだけで、他のみんなはよく分かってなさそうなの良かったです。実はわたしもあんまり分からない。痛いのとかしんどいのは嫌だけど、死そのものにはあまり恐怖を感じないタイプなので、グレースのことタナトフォビアなんかなと思ってたし、ヤオたちの「何故そんなに?」が分かる。そしてそういうのがいちばんグレースを追い詰めるんだろうな。怖いものは怖いよね、ごめんね。
ストラットの、これからの展開をたぶん全部予想してるだろう複雑な表情、良かったです。祈りのような3時間。

パーっとやるグレースとロッキー良かった!
花火とか平面で見てもほぼ爆発だろ。ロッキーには炎色反応が見えないと思うとちょっとさみしいけど、そのうち電磁波の波長によって質感を変える機械とか作ってくれると思う。
ロッキーが祝祭用の装束を自慢げに着てるのすごくかわいかったです。エリディアンの民族衣装、音が出る形で作られてるのがすごく好き。音の民。バンブーチャイムとか好きそうだから是非グレースは作ってあげてください。
宴の場ならこれがいるとばかりにパーティハットを作ってくるグレース良いし、折り紙のかぶと被るロッキーが伸びをするところ、最高にかわいくて大好きです。宇宙の救世主!

ヘイルメアリー号にいるグレースはあれこれとプレゼントできるけど、お邪魔しているロッキーは何もあげられないシーンのふたりのやりとり、すごく良かった。何もかも受け取ってるとグレースが思っていること、それ自体が、すごく重要で大切なことだと思う。身軽だったグレース、ロッキーに会ってずいぶん重たくなったんじゃない?良いね。
忘れてほしくないから地球のお手玉を渡すグレースもエモーショナルで良かったです。ロッキーはちいさなちいさなキセノナイトのケースに入れて持ち帰るのかな。ロッキーには必要のない透明さを保ったケースにさ。かわいいね。

それはそれとして、ロッキーの船はどうしても見たいグレースである。最高。

エリドの船めちゃめちゃ良かった。見れて良かったねグレース!ものすごく美しい。ロッキーの祝いの装いもだけど、音が鳴る仕様なの本当に美しい。あんなにも美しい弦なことある?素晴らしい音の民。
ロッキーの船に行くって、グレースもハムスターやるんか?と思ってたら、EVAに寄せたスーツ作ってもらっててにっこりしました。ワンチャンスポッチャみたいになるかと思ってた。

エリドの船に23人と船が彫られた板を見つけて、自分はそんなに勇敢ではなかったことを思い出すシーン、ここか、って感じでした。ここか
ここまで来たロッキーたちは勇敢に立ち向かった、ヤオもイリュヒナも勇敢に立ち向かった、ここにいるのに自分ひとりだけ違う、って感じだろうか。そんなお前人それぞれだろうがもっとがめつく生きろお前のオールを任せるな

逃げ出すグレースに声が震えるストラット、良かったです。そのあと電話をかけるときは震えもしない声なのも良かった。ザ・ストラット。相手はカールかな。
お前は賢いからきっと上手くやる、はカールの本心だろうし、きっとみんなグレースは上手くやると思っている。彼を評価していて、世界一ふさわしい人材だと思っている。
でもそうじゃねーんだよな〜〜〜〜!グレースにとってはさ〜〜〜〜!というこの、なんだ、言葉にできないこの感じ。"The needs of the many outweigh the needs of the few"は確かに合理的な考え方だけど、それはoneを永遠に置き去りにするんだぞも〜〜〜〜〜!っていうこの。
この割り切れなさがなければ地球は救われなかった、と思うと、本当になんか………どうしようもないことって世の中からなくならないな、本当に。

ひとりでヘイルメアリー号に戻ってきて、うずくまっちゃうグレース、感情がぐっちゃぐちゃな雰囲気あって良かったです。そりゃあそう。

それでもロッキーとはさよならしなくちゃならなくて、本当に感情が忙しい。
ロッキーに「君は勇敢」と言われて、そうでもないよってうつむいちゃうのが好きです。ここ、グレースは勇敢でありたかったのかどうなのか、分かんない感じも良い。まったく整理されてなくて、とっ散らかってる感じ。
こんな状態でロッキーと離れたくなかっただろうな。でもロッキーは"勇敢"なので、エリドを救うのだ。何も言えねえよそんなの。

さよならをまたなと翻訳するグレースと、さよならという言葉が存在しないロッキーとの別れ、出会ったときのダンスなの本当にかわいかった。ここから始まったよねってふたりとも思い出してんだろうなってのが良い。
エリディアンがさよならのときに腕で音を鳴らすのも大変良くて、これ個体によって音が違うんだろうなと思うと素晴らしい。良い文化。異星のその異星らしい文化がわたしは大好き。

違う方向へ飛んでいくふたつの船も良かったです。二度と会わない進路。

薬を打たれて昏倒したグレースが、そのあとの基地の様子を知ることはないんだけど、そんな想像が巡っている回想シーン、良かったです。
帰ってどうするんだろう、って思ってるのかな。
頭抱えてるグレースには、こんなの帰ってどうするんだろう、って感じを受けました。こんな状態で帰って、そのとき自分がどういう感情になるのか分からない、というか。
ロッキーから燃料を分けてもらう話をしたときはあんなに嬉しそうだったのに、今は全然嬉しそうじゃなくてグッとくる。ずっと心が柔らかい、このグレース。

タウメーバが培養器をすり抜ける進化をする、というの、とても好きです。何食ったらこんな展開思いつくんだ。キセノナイトって架空の固体だから、ありえないと言い切れないところでこうしてチェインを繋いでるのが本当に上手い。
船内の空気をビャーッて排出するときに、グレースがロッキーの通路使ってるのかわいかった。便利。

航路計算ホワイトボード、かかる年月って書いてありましたっけ食料問題について明確に描かれていないので、このあとグレースは飢えて死ぬとあんまり分かんないんだけど、地球までの4年でもギリギリだから、同じくらい離れたエリドには辿り着くかつかないかくらいで死ぬかもって分かる感じなのかな。食料2年分だもんね。
けどロッキーがあそこまで「命をかけて助ける」をやったのなら、グレースにも「命をかけて助ける」をやってほしかったな〜〜呼応しあうふたりが良きなので〜〜!
映画だとこの時点で結構「帰ってどうすんの?」という気持ちになったので、グレースがロッキーを選ぶのも割と自然な流れになってたなむしろそう描いてるんだろうか。そんな気もする。個人的には泣いて怯えてどんなに怖くても手を伸ばすやつをやってほしかったですが、まあ良い良い

わたしはビートルズが好きなので、Two of Us良かったです。突然のビートルズ、映画だけ見てる人にはあまりに脈絡がなくて笑った。でもまあビートルズ好きなやつが作ったんだろうなってなるか。小型機かわいいね。

ロッキー型の模型かわいい。というか説明用人形劇で使った品々、タウメーバ脱走事件で宇宙に飛んでってなければ全部ヘイルメアリー号に残ってるのか。いいなあ、グレースわたしもそれほしい
そのキセノナイト磁石なの?!となりましたが、磁性を付与したキセノナイトもあるんでしたっけ?あるいはグレースがマグネットをくっつけたかだな。なんにせよカレンダーを丁寧に進めていくグレース良かったです。大事。
あとこの船CDも積んでるんですか?!ビートルズを飛ばすからビートルズ聴くか、ってなってるのかなこのグレース。良い。

グレースがロッキーを見つけるときは、いつだってアストロファージエンジンが一瞬ぱっと輝くとき。良いね。

普段のグレースなら絶対尻込みしてる宇宙遊泳大ジャンプに躊躇しないのも、物語終盤のこのグレースらしくて良かったです。映像で見ると本当に怖いことをしている。
グレースが最初にロッキーの通路に入ったときと同じ装備してるのも良い。すべてが収束していく。

ロッキーと無事会えて、ロッキーはグレースに無事会えて、おでこ合わせるの本当にかわいかったです。ロッキーの喉鳴らすみたいなくるくる音が本当にかわいい。こんな希望に満ちた「ガラス越しに手を合わせる」ある???わたしには推しが死ぬか推しが死ぬという思い出が強すぎて(※スタートレック2、およびスタートレックイントゥダークネスを参照)
いや〜〜〜〜ふたりなら何でもできますわ。
ふたりがいれば何でもできる。
訂正、ふたりがふたりでいれば何でもできる。
そしてロッキーが頑丈で本当に良かった。本当に良かった。ロッキーでなければ悲劇が起きてた。

地球に戻らない選択をVlogで話すグレース、すごくあっさりと静かな様子なの良かったです。全部自分の中で納得した感じ。
この解脱が結局「勇敢」になれたからなのかは分からないけど、個人的には、勇敢かどうかとか、誰のために死ぬかとか、そういうのは全部抜かして、ただ「今この瞬間、何のために生きるか」にフォーカスしたからだったら良いなと思います。グレースは目の前の問題にフォーカスするのがものすごく得意なので、過去とか未来とか全部置いて、ただ「今友だちが困ってるから助けにいく」ってだけで、それだけで全部良くなってたら良いと思う。そういう今をうまいこと繋げていくのがたぶん彼は得意だし、その結果として作られていく彼の人生を、グレースが肯定できたら良い。人生は問われるものではなく問うものと言いますしね。

もしかしてグレースはビートルズに今までの記録全部詰め込んで送ったんだろうかロッキーといちゃいちゃしてる風景も?とんだことだよ。
嫌がる人間を宇宙船に詰め込んだら異星人といちゃいちゃ楽しそうにしてそのまま帰りませんでした、とメッセージを返されるストラット、痛快だっただろうな。明るく元気なざまあみろ。グレースならまあそんなこともあるかという謎の説得力は、グレースが彼自身の力で作り上げてきた実績なので、異論を挟む余地がない。あまりにもこいつならやりかねん。良いね。

グレースがエリディアン式さよならをして、ストラットがエリディアン式さよならを返して、映像から離れるの良かったです。このふたりは本当に。なんだろ、ほんと最高の距離感だな。
砕氷船に乗ってるの、初見は北極圏かな〜と安易に見てたんですが、もしかして世界中でスノーブーツが高騰してるからか。少しくたびれているストラットがグレースからの返答を見て、いつも通りに仕事を始めるところ、良かったです。みんなが少しずつ動かしていく、世界を。

エリドで暮らすエンドが本当に大好き。
アルマンドが飼い犬みたいな扱いされてるのもかわいいです。壊れてもロッキーなら何とかしてくれそう。
布とかどう生み出してるんだろうなヘイルメアリー号に植物あったし、綿とかもあったりするんだろうか。
心のワトニーさん「ワンチャン増やして食える」

グレースは2G環境下でずっと過ごしてるんだなと思うけど、まあアマンダさんもヴァルカンで普通に暮らしてるわけだし、案外いけるのかもしれない。違う映画の話をするな。まあまあ体は鍛えられそう。

ロッキーのノックがクッソうるさいの笑いました。地球人は耳が遠いと思われている、もしくはグレースがいつもだらだらしててなかなか出てこないという習慣が染みついてしまうくらいには長くこのやり取りをしている、だな。
ロッキーが毎朝やってきてグレースの通勤に伴う日課がある暮らし、とてつもなくハッピーです。

それにしてもグレースのエリディアン語習得速度が本当に早い。べらぼうに頭が良いし耳も良い。最後までシータとパズーを実感しますね、グレースとロッキー。
わたしは今までかけらも知らなかった未知の言語であるところのクリンゴン語をデュオリンゴで学んでいますが、こんなに聞き取れないよ。

そして霧の日が好きなグレース、本当に"""理解"""が過ぎてすごい。小説のグレースは天候に好悪なさそう、あえて言うなら利便性から晴れって感じがするけど、このグレースは本当に晴れでも曇りでもなく霧の日が好きそう。ライランド・グレース<霧の日が好きなすがた>。
地球環境再現するよ、どれがいい?ってなったときに、この海を選ぶグレースもライランド・グレース<霧の日が好きなすがた>っぽくて好きです。良い海。

ヘイルメアリー号にあった海の映像をそのままバイオドームで再現してるのすごない?このエリドの技術力よ。
「エリドの技術力が地球より少し先行していて、地球の科学力がエリドより少し先行していて、エリドの技術者と地球の科学者が残ったからこそ成し遂げられたこのエンディング」は、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のいちばんの核だと思っています。本当に、これを中心にすべてが回っていて、まるで偶然のようにすべて美しく揃った舞台だった、プロジェクトヘイルメアリー。グレースだけではタウメーバを回収できなくて詰んでたし、ロッキーだけではエイドリアンアストロファージを分析できなくて詰んでた。たまたま起こったことすべてがちょうど良く、上手い具合になっていて、けれどその都合にきちんと因果と根拠がある、この世界観が本当に好きです。たぶん、そのようにして宇宙も生まれたと思うから。
生命、宇宙、万物の答えですよ、プロジェクトヘイルメアリーは。違う小説の話を混ぜるな。

ロッキーが突然大はしゃぎで海に突っ込むの、びっくりした。グレースはまあいつものこと、みたいな感じで特に反応しなかったし(ゴズリングはそんなことになるとは思ってなかったのだろうとも言う)、映像パネルルームで波乗り楽しそうだったから、ロッキーは波が好きになったのかな。波発生装置みたいなやつかっこよかったし、いまやグレースより波へのこだわりがあったら面白いです。エイドリアンと仲良くしてる感じなのも良かった。

砂浜に並んで座ったロッキーが、座ったあと、もうちょっとグレースに寄って座り直すところ、本当にかわいいです。本当にかわいい。誰ですか、この天才の仕草を発明したのは。

ヘイルメアリー号でいつでも帰れるよ、って言われたグレースが、ロッキーたちの厚意には感謝しつつもあんまり帰る気なさそうな雰囲気してるの良かった。このライアンゴズリングが上手い2026ファイナルシーズン。
「考えさせて」に「ずっと考えてて!」と返すロッキーがね最高ですね。映画のやかましい押しかけロッキーが、絶対ここにいてほしいに決まってるのに、あくまでグレースに主体を持たせてるのと、同時に柔らかく自分の願いを添えるようなこの返答。良いですね……

グレースがいきなり砂を吟味し始めるからなんだと思ってたら、音波の授業〜〜〜!と再び立ち上がりそうになりました。とても良い。お互いに共通の、身近な現象だもんね。冒頭に戻っていく構成がわたしとっても大好き。
グレースの生徒たちがはちゃめちゃに元気なのと、はちゃめちゃ元気に大きく手を叩くグレースで終わるの、良かったです。勢いや良し。
みんな、このかわいらしい巨人の肩を踏み台にして、うんと遠くまで行くんやで。

エンディング曲、ロッキーの声みたいなの入ってるの良かった。星雲もきれいだったな。
良い映画でした〜〜〜〜〜!